あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

3度目の四国遍路(前編)・高知その4

2010-04-12 21:44:44 | 3度目の四国遍路
 2010年3月2日(火) 四国遍路前半第12日 
 =27番神峰寺~=

 6時15分に起床、雨は上がった。今日も温かい。7時から朝食をホテルの
レストランで食べ、7時42分にホテルなはりを出た。昨夜宿泊した歩き遍路は、
私のほかに2人らしい。

 国道55号を進んで奈半利(なはり)の町並みを抜け、道の駅田野駅屋で弁当
を仕入れる。


 田野町は少しで、次の安田町に入った。


 大きな木工所があり、安田川を過ぎるとりっぱな水切り瓦の家が多く、土塀に
七福神などの精巧な飾り瓦を施した家も目につく。






 土佐鶴酒蔵の工場では、数人で空き瓶の改修作業をしていた。

 土佐くろしお鉄道のガードをくぐってすぐ、神峰神社の鳥居のそばにあった無
人の建物の裏にザックを置き、頭陀袋(ずだぶくろ)だけの軽装で神峰寺(こうの
みねじ)への上り道へ。


 3分の1くらい進んだあたりの棚田には、もうレンゲが花盛りだった。


 その先から、車道に分かれて林間の遍路道へ。「真っ縦(まつたて)」と呼ばれ
る急傾斜の上りは何回か車道を横切り、どんどん高度は上がるが、ゆっくりペー
スで進み、1時間10分余りで標高430mにある27番神峰寺に着いた。

 参拝後、納経印をもらって下り始めたら、後から上がってきた若い男性の歩き
遍路が追いつき、納経所からのお接待を預かってきたと、ミカンを2つもらう。

 横浜在住の人で、88番まで通しで回る予定だという。ザックは下に預けずに
背負って上がってきていて、四国遍路の本を何冊も持ってきたのだが、重いので
送り返したとのことだった。

 少し下で、上がって来る男性の歩き遍路2人と会う。1人は、前々日の室戸の
宿で同宿の大和市の84歳の方。もう1人は取手市からとのことで、関東在住者
3人が、この先のコースのことなどを10分ほど立ち話する。

 近くの展望台の東屋からは、眼下の集落や畑、海などが見下ろせる。


 置いてきたザックのところまで戻ったら正午を過ぎたので、その場所で昼食に
した。(↓弁当は少し食べたあと、ミカンは納経所からのお接待)


 土佐くろしお鉄道沿いの旧道を西に向かう。唐浜(とうのはま)駅近くには、唐
浜化石出土地の説明板がある。ひとときだけ薄日が出たが雲は切れない。でも
気温は17℃くらいありそうで暖かい。

 国道55号に合して安芸市に入ると、NHK大河ドラマ「龍馬伝」に登場する
三菱グループの創始者・岩崎弥太郎生家への案内の大看板が立っていた。


 国道を少しだけ離れて大山岬に回る。外人が海の岩でロッククライミングを
していた。


 そばの浜千鳥公園には、安芸市出身の作曲家・弘田龍太郎作曲、浜千鳥の
歌碑がある。「叱られて」「雀の学校」「千曲川旅情の歌」なども、弘田の作曲で
ある。


 すぐ先の道の駅大山↓でアイスコーヒーを飲み、防波堤沿いの歩道へ。


 海を眺めながら3㎞近く進んで、安芸市街に近づく。


 安芸川を渡り、安芸市の中心街にある西内旅館に15時38分に着いた。

 今日も、神峰寺を下るあたりから右腰が痛み出した。少しはザックの中身を軽
くしようと、宿の近くの東浜簡易郵便局から不要な物を800g余り自宅に送り返
し、その先の薬局でしっぷ薬を購入する。

 宿は旅館だが、風呂付きでビジネスホテルタイプの畳部屋。洗濯機を借りて
洗濯し、乾燥機はなかったので部屋で干す。夕食は、大部屋に一人だけだった。

【コースタイム】ホテルなはり7:42ー道の駅田野駅屋8:15~20ー安田郵便局
 9:02~05ー神峰神社裏9:30~33ー遍路道入口10:10~15ー27番神峰寺10:45
 ~11:20ー神峰神社裏(昼食)12:23~13:00ー浜千鳥公園13:55ー道の駅大山
 14:07~18ー伊尾木駅15:02ー西内旅館15:38

 (天気 曇、距離 23㎞、歩行地 室戸市、歩数 39,100、遍路地図
  28-2、30-1図)
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