3月1日(月) 四国遍路前半第11日
=25番津照寺、26番金剛頂寺=
6時20分に起床して朝食は7時から。宿泊した歩き遍路は、一人ずつの男性
ばかりで私を入れて3人。一人は早く食事をしてもう出発していた。
もう一人は神奈川県大和市の84歳の方。最初は団体にて車で回り、2度目に
はツアーに参加して歩いたが、伴走車があり軽荷で歩けたとのこと。今回は一人
で歩いているが、ゆっくりと半日余り歩き、あとはバスなどを利用しているので、
足などの疲れはないという。
甲浦(かんのうら)で突風に会い傘の骨は折れるし、眼鏡は飛ばされて壊れて
しまったので、今日は先(室戸市街?)に行って買いたいとのことだった。
私は、左足の裏にマメが出来たので、前回、大洲市のときわ旅館でいただいた
まち針で水を出し、絆創膏(ばんそうこう)を貼る。腰痛も何とかなりそうな感じ。
7時49分に岬観光ホテルを出発した。最御崎寺の下の国道55号際には、漁業
殉職者追慕の石仏がたくさん並んでいた。
中岡慎太郎の像の下を過ぎ、大岩の多い室戸岬を回り、最御崎寺から下って
くる道と合したところで旧道へ。
「昭和九年海嘯(かいしよう)襲来地点」の碑が何か所かにある。
海嘯とは、津波が垂直の壁のように襲ってき来る現象らしい。昨日のチリ地震
津波を思い返す。
津呂港の横を進み、室津の町並みにある25番津照寺(しんしょうじ)に向かう。
25番津照寺の本堂は、中間に2階に鐘楼のある山門を挟んで、急石段を上が
ったところにある。
高台にある本堂前からは、室戸岬や室戸の市街地が望まれる。
参拝を終え、門前の店でトイレを借りて牛乳を買う。
室津川を渡り、前回も買った室津の町並みにある小さい店で、昼食用の弁当を
求める。しばらくは国道に並行する旧道を進む。風が止んで曇ってきて蒸し暑い。
元川を渡って川の近くを回り、山ろく東側の集落から標高差150mの遍路道を
上がって、26番金剛頂寺(こんごうちようじ)へ。山門には大きなわらじが奉納
されていた。
林間の遍路道を西に下り、国道55号際にある道の駅キラメッセの東屋で、前
回同様昼食にした。
キラメッセからは、行く手の羽根岬などが一望できる。
午後は雨の予報だったので、ザックカバーをして出発する。周辺は山腹に至る
までビワ畑が多く、実に金色や黄色い袋を掛けていて、遠くから見ると花のよう
に見える。
畑の人に聞くと、3月下旬から5月にかけて出荷するという。
吉良川(きらがわ)の町並みに入るとハクモクレンが満開、桃もあちこちで咲く。
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている、水切瓦(みずきりが
わら)の並ぶ家並みは、3月3日~7日に開催の「土佐の町家雛(ひな)まつ
り」のおひな様が飾られ、花差しに花を飾った家も多く、春の装いを見せている。
町並みの外れ、西ノ川を渡る頃には、行く手に黒雲が広がってきた。午後に
なると再び右腰痛になり、ザックが重く感じる。
町外れで雨になったので、公衆トイレの屋根を借りてポンチョ、スパッツ、雨
用のズボンを着ける。
あとはひたすら先を急ぎ、腰痛を考慮して中山峠越えは止め、海沿いの国道
55号をそのまま前進する。今日の国道はずっと海側に歩道が付いていた。
しかし、本降りになるとトラックの通過のたびに、多少水を掛けられる。
雨に濡れる羽根岬付近の岩場。
ザックの重みが腰にきつくなり、次第に歩みが遅くなってきた。あと1.7㎞と
いうところで、今日の宿の標識を見つけてホッとする。
17時20分、4階建てのホテルなはりに着いた。受付で、タオルと濡れた物
を入れるビニール袋、それに新聞紙をもらい、濡れた雨具を部屋に干す。
部屋は広くて余裕がある。大風呂に入っている間にコイン洗濯機を動かす。
入浴後クロークで湿布薬はないか聞いたら、2枚分けてくれたので腰に貼る。
【コースタイム】岬観光ホテル7:49ー室戸署先の国道合流点8:45ー25番津照
寺9:17~40ー金剛頂寺への登山口10:34ー26番金剛頂寺10:58~11:26ー
道の駅キラメッセ11:56~12:28ー東ノ川の橋13:12ー旧道・国道合流点WC
13:55~14:05ー羽根小近くの交差点15:10ー羽根市民会館そばのガレージ
15:23~33ー羽根岬の東屋15:52~57ーホテルなはり17:20
(天気 晴曇後雨、距離 29㎞、歩行地 室戸市、歩数 49,500、
遍路地図 26-2、28-1、28-2図)
=25番津照寺、26番金剛頂寺=
6時20分に起床して朝食は7時から。宿泊した歩き遍路は、一人ずつの男性
ばかりで私を入れて3人。一人は早く食事をしてもう出発していた。
もう一人は神奈川県大和市の84歳の方。最初は団体にて車で回り、2度目に
はツアーに参加して歩いたが、伴走車があり軽荷で歩けたとのこと。今回は一人
で歩いているが、ゆっくりと半日余り歩き、あとはバスなどを利用しているので、
足などの疲れはないという。
甲浦(かんのうら)で突風に会い傘の骨は折れるし、眼鏡は飛ばされて壊れて
しまったので、今日は先(室戸市街?)に行って買いたいとのことだった。
私は、左足の裏にマメが出来たので、前回、大洲市のときわ旅館でいただいた
まち針で水を出し、絆創膏(ばんそうこう)を貼る。腰痛も何とかなりそうな感じ。
7時49分に岬観光ホテルを出発した。最御崎寺の下の国道55号際には、漁業
殉職者追慕の石仏がたくさん並んでいた。
中岡慎太郎の像の下を過ぎ、大岩の多い室戸岬を回り、最御崎寺から下って
くる道と合したところで旧道へ。
「昭和九年海嘯(かいしよう)襲来地点」の碑が何か所かにある。
海嘯とは、津波が垂直の壁のように襲ってき来る現象らしい。昨日のチリ地震
津波を思い返す。
津呂港の横を進み、室津の町並みにある25番津照寺(しんしょうじ)に向かう。
25番津照寺の本堂は、中間に2階に鐘楼のある山門を挟んで、急石段を上が
ったところにある。
高台にある本堂前からは、室戸岬や室戸の市街地が望まれる。
参拝を終え、門前の店でトイレを借りて牛乳を買う。
室津川を渡り、前回も買った室津の町並みにある小さい店で、昼食用の弁当を
求める。しばらくは国道に並行する旧道を進む。風が止んで曇ってきて蒸し暑い。
元川を渡って川の近くを回り、山ろく東側の集落から標高差150mの遍路道を
上がって、26番金剛頂寺(こんごうちようじ)へ。山門には大きなわらじが奉納
されていた。
林間の遍路道を西に下り、国道55号際にある道の駅キラメッセの東屋で、前
回同様昼食にした。
キラメッセからは、行く手の羽根岬などが一望できる。
午後は雨の予報だったので、ザックカバーをして出発する。周辺は山腹に至る
までビワ畑が多く、実に金色や黄色い袋を掛けていて、遠くから見ると花のよう
に見える。
畑の人に聞くと、3月下旬から5月にかけて出荷するという。
吉良川(きらがわ)の町並みに入るとハクモクレンが満開、桃もあちこちで咲く。
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている、水切瓦(みずきりが
わら)の並ぶ家並みは、3月3日~7日に開催の「土佐の町家雛(ひな)まつ
り」のおひな様が飾られ、花差しに花を飾った家も多く、春の装いを見せている。
町並みの外れ、西ノ川を渡る頃には、行く手に黒雲が広がってきた。午後に
なると再び右腰痛になり、ザックが重く感じる。
町外れで雨になったので、公衆トイレの屋根を借りてポンチョ、スパッツ、雨
用のズボンを着ける。
あとはひたすら先を急ぎ、腰痛を考慮して中山峠越えは止め、海沿いの国道
55号をそのまま前進する。今日の国道はずっと海側に歩道が付いていた。
しかし、本降りになるとトラックの通過のたびに、多少水を掛けられる。
雨に濡れる羽根岬付近の岩場。
ザックの重みが腰にきつくなり、次第に歩みが遅くなってきた。あと1.7㎞と
いうところで、今日の宿の標識を見つけてホッとする。
17時20分、4階建てのホテルなはりに着いた。受付で、タオルと濡れた物
を入れるビニール袋、それに新聞紙をもらい、濡れた雨具を部屋に干す。
部屋は広くて余裕がある。大風呂に入っている間にコイン洗濯機を動かす。
入浴後クロークで湿布薬はないか聞いたら、2枚分けてくれたので腰に貼る。
【コースタイム】岬観光ホテル7:49ー室戸署先の国道合流点8:45ー25番津照
寺9:17~40ー金剛頂寺への登山口10:34ー26番金剛頂寺10:58~11:26ー
道の駅キラメッセ11:56~12:28ー東ノ川の橋13:12ー旧道・国道合流点WC
13:55~14:05ー羽根小近くの交差点15:10ー羽根市民会館そばのガレージ
15:23~33ー羽根岬の東屋15:52~57ーホテルなはり17:20
(天気 晴曇後雨、距離 29㎞、歩行地 室戸市、歩数 49,500、
遍路地図 26-2、28-1、28-2図)