魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

政治胎動

2021年11月02日 | 日記・エッセイ・コラム

衆院選の結果がでた。どの政党も予想外だったようだ。
共闘で勢い込んでいた立民や共産は当然だが、一番ガッカリしたのはメディアだろう。
「政権交代!」が起これば、コロナ後の大きな飯の種ができる。ワクワクしながら応援していたら、政権交代どころか議席を減らしてしまった。

この失態で、メディアは全く触れないが、保守勢力の圧勝を助けたのは、習近平だ。
与党の強みは安保問題だが、選挙戦と同時に中国とロシアが、史上初めて日本を一周して軍事演習をした。一体、中国は何を考えているんだろう。不思議で仕方ない。
台湾の選挙の時もそうだったが、軍事的圧力を加えれば、選挙民が震え上がって、「早く、中共様に近い政党に投票しなければ!」と動くと考えているのだろうか。
やはり、選挙をしたことがない権力者は、選挙民の心理が全く解らないようだ。民は抑えつければ付いてくる?・・・豚や羊ではない!

メディアが全く無視する中露の圧力を、地政学に敏感な人々が見過ごすわけがない。
「政権交代!」祭りに浮かれている間に、黙々と保守に向かった。
しかも、荒んだ日本経済の立て直しを、具体的に語ったのは維新だけだった。
アベノミクスの失敗は、本丸である第三の矢が折れてしまったことにある。
これを語ったのは唯一、維新だ。他の政党は大なり小なり、分配ばかり語っていた。目の前に分配で失敗した韓国があるのに、日本は未だに高度成長期の夢を見ている。
既存政党の古参が落選し、これまでメディア総掛かりで叩いてきた維新が伸びたことは、日本の有権者の真面目さの表れだろう。

政党も政治家も、世代交代が始まった。野党共闘や政権交代の発想は既に時代遅れだ。
選挙権を18歳にしたのなら、オンライン投票や被選挙権年齢引き下げを含め、政党政治の在り方そのものまで、変わらざるを得ない。
今回の変化は、その始まりを告げている。