土星が、天秤座→サソリ座→射手座と移る間に、
2018年から天王星は牡牛座に移る。
現在のオヒツジ座が、80年前の昭和初期の状況と重なることは、歴史に明るい人なら、認めざるを得ないだろう。
もう一つ言えば、もう一回り遡る幕末・明治だ。
天王星は1850年から1858年まで牡牛座で、何よりも共通していることは、虚構、混乱、災害、終末の海王星が一回りして、最大の威力を発揮する本拠地、魚座に居ることだ。
ちなみに、幕末の簡易年表を挙げると
1840 阿片戦争
1846 米墨戦争(米とメキシコ)
天・牡牛座-------------------------------------------
1851 太平天国の乱
1853 黒船来航
1854 安政東海地震、南海地震 クリミア戦争
1855 安政江戸地震
1856 アロー号事件(第二次阿片戦争に匹敵)
1858 天津条約(清仏、ベトナムの権益で)
修好通商条約(日本と米、蘭、露、英、仏)
天王星も、この時オヒツジ座→牡牛座だが、
それから84年後の昭和10年代も牡牛座だ (牡牛座時代)
1929 世界大恐慌
天・牡牛座-------------------------------------------
1937 日中戦争
1939 第二次大戦
1941 真珠湾攻撃
大正から昭和への、天王星、オヒツジ座時代に制定された治安維持法は、後の改変も加えて、日本社会を麻痺させてしまった悪法だが、
今、同じオヒツジ座の時に、情報保護法などが出現している。意味も見た目も違うが、この程度の事柄の違いは、世相史観的には同じ現象だ。
治安維持法が現れた頃も、世の中にさしたる抵抗はなかった。
今、情報保護法が、世の中では当たり前のように受け止められ、通過しようとしているのは、オヒツジ座時代の「正義」感だが、84年前も、共産主義や無政府主義の出現に驚き、世人は正義感から納得した。
問題は、一度ついた道は、後でいくらでも広くなるということだ。
昔の東海道を歩いた旅人は、まさか、東名や新幹線にまで広がっていくとは想像もしなかっただろう。
こういう法律を制定する時は、内容より、押さえの法律を、抱き合わせるのがスジだろう。
今の状況は必ず、次の時代に続いている。だからと言って、10年後に戦争が起こるというわけではないが、ブロック経済やTPPなどの流れを比較すると、中国と日本が逆転したような形で、アジアの葛藤が起こっても不思議ではない。
また、中韓が長年ピンポイントで騒ぎ立てたことによって、むしろ、その反感から、近頃の日本で、天皇陛下様、兵隊さん、靖国神社・・・のようなムードが盛り上がってきているのも、周期律を感じさせる。