福島原発事故は、関係者のもたれ合いによる人災と報告された。
滋賀県の、いじめ自殺も全く同じ構造だ。
シャープと手を組んだ台湾・鴻海の郭会長は、シャープのモタモタに苛立ってキレそうになっているそうだ。(そもそもこの人、サムソンの裏切りにキレたのが提携の発端)
日本の経済やマスコミ関係からは、「シャープを使い捨てにするつもりでは」と、いぶかしむ声がしきりだ。
だったら、どうだと言うのだ。 それがビジネスだろう。
ビジネスは戦場だ保護者などいない。制服や隊列を整えて美しく戦うのはパレードだ。現実の戦争は修羅場だ。
日本の大企業は成功体験後、「風林火山」の「林山」だけが戦いだと思い込んでしまったらしい。
戦争という極限状態は、その集団の性質を如実に表すと、歴史に明るい人が口を揃えて言う。
日清・日露の幸運な成功体験で、日本軍は精神主義に陥った。
ビジネスに於いても、今日の日本企業、あるいは日本全体が、往時の日本軍のような精神主義に陥っている。
「OO神話」のように、自らの完璧を信じ、何があっても元の形、自らのイメージに戻そうとする。それがとっくに破綻していても、改めるよりも、元に戻そうとする。
第二次大戦中。アメリカ軍が不思議でならなかったのは、日本軍が一度成功した作戦には、もう対策が打たれて通用しなくなっているのに、諦めることなく、何度も何度も繰り返してくることだったそうだ。
福島事故を何の教訓にもせず、ただズルズルと再稼働に向かう日本。一方で、ただ反対と叫び祈る善意の人々。
いじめが続いても、同じ無作為を繰り返す教育現場。
被害届を無視する警察。お決まりの起訴状をでっち上げる検察。
売り上げが落ちているのに「もの作り神話」にすがりつく企業。
何で日本はこうなんだ・・・と、不思議がることはない。
大失敗をやらかした日本軍こそが、今日のわれわれ日本人の鏡だ。
成功時のスナップ写真を、神棚に祭って、毎日拝み続ける。
AB型の国
東アジアはB型が多い。日本文化はA型的に見えるが、欧州や中東と比べれば、やはりB型傾向の強い国だ。
AB型傾向の強い日本は、東アジアの中でB型が目立たなくなり、A型的要素が際立っているように見える。
AB型はパターン化に走る。それが「OO神話」と言われる思考停止であり、整って「美しい」ことが好きなのだ。この美しさの追求が欧米人と惹かれ合うところだろう。
しかし、東アジアは精神性より、現金で物理的なB型文化であり、物理的な力のバランス。氏族の徒党の組み方が生きる術となる。
ここから生まれた兵法は大集団の扱い方を説き、めまぐるしい裏切りが戦いの実体になる。
しかし、兵法は欧米式のM&Aとはちがい、同盟や連合のように、基本の「氏」は消えないことを前提としている。だから裏切りが起こり、逆に、強い血盟や義が重要になる。
裏切りにあふれた世界だからこそ、中国人は義を重んじ、裏切りを最も嫌う。
B型社会の理想は美しく崩れないAB型の姿であり、AB型社会の理想はA型の安定した信の世界であり、O型の理想はB型の素早い抜け目なさだ。
こうして見ると、東アジア地域で各々どこが何型か解るだろう。
「占い人類学2」