m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

埼玉&東京&横浜のタイル&建築巡り2019【小川町のモザイクタイルとマジョリカタイル】

2019-05-17 | 埼玉&東京&横浜のタイル&建築巡り2019

川越から電車に乗って小川町へやって来た。

ここにはTTKメンバーに教えてもらったうなぎ屋さんの風呂場にあるモザイクタイルと、

旧銭湯の外壁に残されてるマジョリカタイルをチェックすべし!

 

 

まずは女郎うなぎの福助へ、11時半に予約していたので急いだ。

なんとか12時前に到着。

女郎うなぎ福助は江戸時代に創業、現在の建物は明治時代に建てられたもので、かつては割烹旅館として

営業していたそう。文豪田山花袋など多くの著名人も訪れているとか。

 

 

立派な唐破風の玄関を入ると、

 

 

入口天井には十二支の彫刻が施されている。

 

 

猿や鶏の彫刻・・かなり細かい。

 

 

 

 

お店に入り、廊下を進むと、朱塗りの立派な太鼓橋がかかっていて、テンションが上がる~

 

 

橋の脇には溶岩石のような奇岩や奇木が雰囲気を盛り上げてる。

 

 

お庭の見えるお部屋に案内された後は、事前にお風呂を見学させて欲しいとお願いしていたので、

料理が来るまでの間、自由に見てください、と案内して頂けた。

 

 

お風呂の入口脇に貼られていたモザイクタイル。

 

 

そして、浴室へ入ると、これ!

船型の浴槽!友人から写真を見せてもらっていたけど、この浴槽が細かいモザイクタイル貼りでできている。

 

 

浴槽の中も縁も、外側も全てモザイクタイルで埋め尽くされている。

中は本当の船のように、腰掛の段差がある。

 

 

 

 

そして振り返ると、そこにはこの裸の女性が描かれたモザイク画が!

ゆるやかに弧を描くこのコーナーはシャワーブースになっているようだ。

 

 

ちょうどこのモザイクの女性もシャワーを浴びているような恰好。

 

 

更にその向かいには菖蒲と八つ橋が描かれた風流なモザイク画。

 

 

こちらは水道の蛇口がついてる。

  

 

風呂場中が全てモザイクタイルに包まれていて、タイル好きなら鼻血が出そうなお風呂場に大興奮。。

 

 

他には廊下にあった洗面台周りにも。

 

 

白いタイルが貼られ、ボーダー状にマジョリカタイルも貼られてた。

 

 

  

 

お部屋の入口はこんな凝った庇付き

 

 

家では家族が嫌いなので食べれないうなぎ丼を。

 

 

食後、2階も少し見せて頂けるということで、上がらせて頂いた。

自然の木のうねりを利用した力強い階段の手すり。

 

 

右手はお手洗い。

お手洗いの向かいに三つのお部屋が並ぶ。

 

 

それぞれの部屋の入口上部には鳥などをかたどったくり抜きが施されていて、

こちらには2羽の千鳥が。

 

 

 

 

奥の部屋の壁にはクローバー型のくり抜きがされていてモダンな雰囲気も。

残念ながら中は手入れしていないので、見学は外からだけとのこと。

 

 

こちらの部屋は鳩?!

 

 

燕かな?

二つの部屋は中は見えなかったけど、それぞれハートやダイヤなんかのくり抜きがあるのかなあ?!

聞くのを失念・・

福助で食事&見学が済んだ後は、又町へ繰り出す。

この調子なら、この日は予定通り、この後上野へ、更に銀座のビル巡りまで突入できるかもしれない!

さあ、急いで歩くんだ~~

 

 

急いでいてもタイルチェックは怠らず・・

やきものの風合い、ところどころ絵付けが施された上品なボーダータイル。

 

 

目の覚めるようなきれいなブルーのタイルとクリンカータイル。

 

 

そしてもう1軒のタイルチェックポイント。

住所聞いてなかったら通り過ぎてたかもな廃屋。

 

 

元菊水湯。

路地に面して入口があるので、わかりにくいかも。

 

 

その男湯と女湯の入口の間にマジョリカタイルがきれいにびっしりと残されている。

 

 

合計30枚のマジョリカタイルを白の役物ボーダータイルが囲む。

 

 

建物は今にも崩れ落ちそうなくらいボロボロなのに、このタイルの保存具合はとても良好そう。

しばしうっとりと佇む。。

 

 

更に歩いて、、

明治21年に建てられた玉成舎という建物へやって来た。

当時は養蚕技術伝習場として、絹織物の製作等の講習などに使われていたそう。

その130年ほど前の建物をボランティアを募り、手作りのリノベーションをされ、

現在、1階は有機野菜食堂わらしべになっている。

見学OKとのことで、2階へも上がらせて頂いた。

 

 

2階はバリ雑貨などが置かれたショップに。

ここであまりに軽くて程よい大きさのプラカゴがあったので、購入。

後々重宝した。

 

 

へんなおじさんのマラカス

 

 

 

 

 

 

2階にはバーカウンターのようなコーナーもあった。

 

  

そして旧萬屋旅館は江戸末期の創業だそう。

中には本業タイルやステンドグラスがあるようなのだけど、非公開・・

 

 

 

 

ガラス越しに見てみると、玄関には電話室もあった。

 

 

割烹旅館二葉は創業270年、本館は昭和8年に建てられたものだそう。

千坪の日本庭園もあり、食事をすると内部見学も可能なよう。

 

 

最後に三協織物(株)の大谷石の石蔵。

元は煙草蔵として建てられたものだそう。

三協織物所有になってからは絹織物が納められていたそう。

大谷石の蔵は調湿作用があるのだとか。

 

なんとか小川町を駆け足で巡り、次は東京、上野の東京国立博物館へ目標としていた閉館時間30分前までに着くのだ~

ラウンジにある泰山モザイクタイルを見るために(翌日は月曜のため、休館になるので)

 

 

 

 

 

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埼玉&東京&横浜のタイル&建築巡り2019【川越の町歩きその二・丹徳庭園他】

2019-05-16 | 埼玉&東京&横浜のタイル&建築巡り2019

旧山崎家別邸を出た後は引き続き、散策。

下見板張りのハーフティンバーの建物が現れた。

中成堂歯科医院の建物で大正2年に建てられたもの。

なんと今も現役のようだ。

 

 

 

 

その後、蔵造りの町並みを歩く。

 

 

川越の蔵造りの建物は明治時代の大火に教訓を得て造られたもので、

火災に強い土蔵に、火の手から守るための二階の観音開扉などが特徴的なのだそう。

 

 

重厚感のある屋根は箱棟といわれる木製の箱状の芯に、漆喰などを塗り重ねて造られていて、

箱棟は棟木の保護と、装飾性も兼ねているという。

 

  

「フカゼン」と大きな看板の蔵造りの建物は明治28年に建てられたもの

現在は美術表具店として使われている。

二階は利便性を考えて、観音開きの扉でなく窓になっているが、代わりの火災対策で両脇に大きな袖壁

が付けられてるのだとか。

 

  

大正7年に建てられた旧八十五銀行本店の建物。

現在は埼玉りそな銀行川越支店として活用されている。

 

 

昭和2年に建てられた時計、宝石を扱う「きんかめ」というお店。

現在は法善寺聞信会館という宗教施設として活用されている。

 

  

そしてこんな可愛い洋風長屋も。

昭和7年に建てられた四軒続きの長屋。

雑貨屋さんや美容室、奥にはトルコのランプを売るお店もあった。

 

 

洋風長屋のうちの蔵通りに面している建物。

窓辺に引かれたレースのカーテンも可愛いなあ。

 

  

そして川越初の高級百貨店として昭和11年に建てられた山吉デパート。

現在の丸広百貨店の前身だそう。

ファサードは唐草模様のレリーフの両脇にイオニア式柱が並び、

 

 

1階の窓と扉上にはステンドグラスが入れられている。

 

 

向かい合う二匹の孔雀とヤシの木が描かれている。

とても細やかで、中から見たらさぞ美しいんだろうなあ。

内部公開はされていないよう。

 

  

こちらは築100年の田中家住宅の田中屋美術館を改装したカフェ、エレバート。

石造りに見えて、構造は蔵造りだそう。

 

 

そして玄関先にかわいいモザイクがあると教えてもらってた、cafe1925。

大正14年に建てられた建物が活用されている。

 

 

入口にはカラフルなモザイクタイルがびっしり。

カフェだけど、アンティークショップのような雰囲気で、中も気になったけどここで休んでる時間はない~

 

 

 

 

昭和10年建築の佐々木医院

門柱柱にはスクラッチタイルが貼り巡らされてた。

  

 

 

 

下見板張りの洋館。

 

 

魚屋さんの店先をふと覗くとマーブルタイルのショーケースが。

 

 

きんぴらごぼうの専門店、斎藤牛蒡店。

店頭のショーケースにはきんぴらごぼうやささがきしたごぼうやにんじんなどがあって惹かれたけど

保冷が必要なので諦めた。

  

 

牛蒡店のタイル。

 

 

川越カトリック教会は県内最古のカトリック教会。

建物は昭和8年に再建されたもの。

 

 

昭和2年に建てられた旧六軒町郵便局。

木材店や郵便局として使われ、現在は1階はイタリアンレストラン、2階はタイ料理レストランになっている。

 

 

そして最後に訪れたのは丹徳庭園。

明治2年に材木商を開業した家の離れと日本庭園が公開されている。

こちらは母屋。

 

 

女将さんに説明を受け、案内して頂いた。

材木商を営む家だったので、選りすぐりの木材が使われていて、

 

 

欄間は雨水や虫により自然に朽ちて形成されたものが使われていたり、

床柱は相当な硬さがあるという黒檀を中国から取り寄せたものだそう。

 

 

枯山水の庭園は石を財宝を積んだ船に見立て、もうすぐ岸につくという縁起の良いメッセージが込められているという。

 

 

 

 

2階の欄間には丹徳の「丹」が表わされている。

去年からこの離れを一棟貸しの宿泊施設としても使用されているとのこと。

 

 

そして、友人に聞いていた洋館を見せて頂けないかお伺いすると、

ちょうど宿泊のお客さんがチェックアウトされたところだったということで見せて頂けることに。

 

 

洋館の入口。

 

玄関ポーチにはモザイクタイルが敷かれ、

 

腰壁には布目タイル。


 

袖壁にはステンドグラスが入っていた。

 

 

洋館の中へ。

素敵だなあ。宿泊すると、こちらで朝食が頂けるようだ。 

 

 

格天井にシャンデリア。

 

 

四隅の換気口

  

 

 

 

 

そして入口扉には幾何学模様のステンドグラスが。

 

 

 

 

造り付けの飾り棚があったのだけど、

和洋折衷のような不思議な雰囲気もので、

 

 

とても繊細な透かし彫りが四箇所入れられていた。 

 

 

 

 

馬蹄型のキーフック。

 

女将さんにはこの後、小川町へ行って、うなぎの福助でタイルを見せてもらうと話すと

ご実家が近所とのこと。

予約時間に間に合いそうにない話をしてたら、時刻表を調べて下さり、いろんなところをたくさん見て行ってもらいたいから

と、急き立ててもらったおかげで、

予定時刻の約10分遅れくらいで小川町の福助に到着することができた~。

 

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埼玉&東京&横浜のタイル&建築巡り2019【川越の町歩きその一・旧山崎家別邸他】

2019-05-15 | 埼玉&東京&横浜のタイル&建築巡り2019

 

 

埼玉には夜行バスに乗って、早朝7時過ぎに到着。

身支度を整えてからまずは娘と朝食へ。

 

 

大宮で早朝からやってる喫茶店を探したら、出てきた24時間営業の「伯爵邸」

名前は謎、だけど面白そうなのでやって来た。

 

 

喫茶店なのに、食事メニューが豊富で沖縄料理まである。

せっかくなのでモーニングでなく大宮ナポリタンを頼んだ。

 

 

すると出てきたのはお皿に山盛りのナポリタン。

ニラと貝割れが入ってるのが独特・・

美味しかったけど、さすがに朝っぱらからこれは多すぎて完食できず;

娘とは大宮の駅で別れて、川越へ向かった。

 

 

歩いてる途中に見つけた花のモザイク画。

通りの壁一面がモザイクになっていてかなり規模が大きい。丸広百貨店川越本店の壁のようだ。

 

 

 

モザイクの陶片はグラデーションがかかってて、とてもきれい。

 

 

四季の花が描かれてるようで、これは紫陽花かな?

 

 

最初のチェックポイントへ。

全国屈指の織物の集散地であった川越に明治43年に建てられた旧川越織物市場がここにあるはずだったけど、

現在復元に向けて解体されたまま更地になってた。

こちらの旧栄養食配給所は織物市場の事務所棟として建てられた建物で、

織物市場閉鎖後の昭和9年に、市内の中小織物工場に栄養食を配給するために改装されたのだそう。

 

 

大正ロマン夢通りという通りへやって来ると、鯉のぼりがはためいてた。

この通りはかつては銀座商店街と呼ばれた川越一の繁華街だったそうで、レトロな洋館が立ち並んでる。

平成7年までアーケードがあったそう。

 

 

昭和5年建築の大野屋洋品店。

この角度からは見えないけど、洋風の外観に和の屋根瓦葺きになってる。

 

 

人通りの少ない朝の時間帯だったからか、何かのロケが行われてた。

振り返らずに通り過ぎてください、と言われ、にわかエキストラ?!に;

 

 

和菓子屋さんのいせや

 

 

シマノコーヒー大正館

 

 

洋風の建物の中に重厚な蔵造りのお店も。

 

 

洋品店の伊勢亀本店

 

 

昭和2年に建てられた武州銀行川越支店の建物は現在は川越商工会議所として使用されている。

ドーリア式列柱が存在感を放ってた。

 

   

この蔵造りの家の屋根の重厚感も半端なかった。

 

  

川越キリスト教会。

煉瓦造りの建物は大明治の川越大火で焼失後、大正10年に再建されたものだそう。

訪れた時はちょうど礼拝中で内部は見れず。

 

 

そして旧山崎家別邸へやって来た。

大正14年に建てられた川越の老舗の菓子店「亀屋」の五代目の隠居所で、和洋折衷の住宅。

こちらは洋館の玄関。

 

 

玄関袖壁には色ガラスが入っている。

 

  

洋館奥の母屋の内玄関から入って和館から見学。

こちらは客間。杉の竿縁天井に、床柱は北山杉の絞り丸太など銘木が使用されている。

 

 

 

 

襖の引手が竹の節の部分が使われてた。

 

  

素敵だったのはこのベランダと呼ばれている、サンルームのような部屋。

東南にガラスの入った建具が使われていて開け放つとベランダのように。

こちらの北東に造られた部屋は孫の為の部屋で、庭から直接出入りできるようになっていたそう。

 

 

 

 

そして洋館部分へ。

こちらは食堂。

 

 

食堂のステンドグラスの扉部分は飾り棚を兼ねたハッチになっていて、

台所で作られた料理を配膳するコーナーに。

 

 

この手前に台所があって、作られた料理はこの廊下を通って食堂へ運ばれたそう。

突き当りが食堂のステンドグラス。

 

 

風呂場はタイル貼りに。

  

 

トイレは白い正方形のタイルが床にも壁にも貼り巡らされてた。

 

 

手洗いの床壁周りは白色タイルで、洗面台は半円形の木製のものになっていた。

 

 

そして、2階への階段には小川三知の「泰山木とブルージュ」という名前のついたステンドグラスが入れられている。

泰山木の花は鳥の赤が反射してきれいなピンクに見えるが、実は白いガラスが使われているとのこと。

後で外から見てみると、ほんとに白色だった。計算され、デザインされたものだという。

 

 

こちらの玄関脇のガラスも小川三知のものだとか。

 

  

階段下に入れられたものは小川三知の系列だが作者は不明だそう。

 

 

そして応接室へ。

 

 

応接室の窓にも三か所、小ぶりなステンドグラスが入れられている。

こちらは宇野澤ステンドグラス工房のドイツのステンドグラスの流れを組むものだという。

 

 

系統の違う2種類のステンドグラスも見れて満足。

あまり長居もできないので、旧山崎家別邸を後にし、町歩きを続行・・

 

 

 

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埼玉&東京&横浜のタイル&建築巡り2019【プロローグ】

2019-05-14 | 埼玉&東京&横浜のタイル&建築巡り2019

この週末、初めて夜行バスで埼玉までライブに行く娘の付き添いでついて行くことに。

せっかくなので、私だけ1泊して埼玉、東京、横浜のタイル&建築を2日間で回ってくることにした。

2日間で三都市制覇の勢いで計画を立てたのだけど、直前に風邪を引いた挙句、咳喘息が出始め、瀕死の状態で参戦。

が、しかし一夜明けると不思議なことにまるで何かが降りてきた?かのように体調は好転、

かなり無理のあった計画もサクサクと・・タイルの神様?!は私を見捨てなかった・・

TTK関東メンバーのタイル情報を元に、死力の限りを尽くし?!巡りに巡った2日間、

タイル&建築におぼれて至福の時を過ごしてきた。

 

 

埼玉は川越と小川町へ。

小川町では老舗のうなぎ屋さんの風呂場にあるモザイクタイルを見せて頂き、

廃銭湯のマジョリカタイルもチェック。

 

 

東京へ移動後は念願の東京国立博物館の泰山モザイクタイルに酔いしれ、上野のマイナータイルスポットを巡り、、

 

 

銀座界隈のビル&タイル巡り後、夕飯は東京さぬき倶楽部の陶板を眺めながら・・

 

 

宿泊は鳳明館本館。

モザイクタイルに囲まれたお風呂で至福のひと時。

 

 

翌朝は日比谷、日本橋界隈のタイルスポットを巡り、学士会館で昼ご飯兼建物見学からの

 

 

村野藤吾の目黒区役所見学。

 

 

横浜への移動後、横浜市役所の陶壁を堪能し、コーヒーの大学院でモザイクを眺めながらのティータイムからの

 

 

横浜の近代建築巡りに突入。

横浜開港記念館のステンドグラスに圧倒され、新旧の横浜県庁のタイルにもうっとり。

 

 

更にはホテルニューグラントのタイルに狂喜。

もうタイルでおなかいっぱいの幸せの2日間!

その模様をこれから少しずつアップ予定。。

 

 

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福知山の町歩きその二&まいまい堂

2019-05-14 | 建築巡り・街歩き【京都】

福知山の町歩きの続き・・

シャッターの閉まる店が多い新町商店街を歩く。

 

 

 

 

ライオン堂時計店の迫力のライオン看板。

  

 

時折、開いてるお店も。

 

 

時計店のショーケースの下がモザイクタイル貼り。

 

 

濃い飴釉がきれい。 

 

 

風化した看板

 

 

型押しタイルが貼られた小林医院

 

 

玄関周りのタイルは同系色のぷっくりしたモザイクタイル。

 

 

桑原印刷

三階が気になる・・

 

 

福喜多医院

 

 

商店街の中でも目を惹いた可愛いお店「まいまい堂」へ。

カフェ&ギャラリー&雑貨屋さんのようで、こちらの店舗は元呉服屋さん、

 

 

中でつながってた左隣の建物は元旅館だったそう。

 

 

お店の中も可愛く、店主さんの手作りのお菓子や作家さんの作品、古道具などが所狭しと並んでいて楽しい。

 

 

ここへは散策途中と、櫻湯へ入る前の時間調整にもやってきて、

その時にお茶を飲んで、店主さんとお話した。

タイルや古い建物を探して歩いている。とお話ししたら、おすすめの物件をいろいろ教えてくださった。

見逃していたたばこ屋さんのタイルや遊郭跡など、、地図にマークを入れてくださったので、櫻湯の前後に

行ってみよう。 

 

 

 

 

 

 

元旅館の建物の方の奥にはモザイクタイルが貼られた一画もあって、元トイレだそうだが、

洗面所にうまく改装されていた。

 

 

この切子の照明がとてもかわいいなあと思っていたら、90代のおじいさんが現役で作っておられるそう。

 

 

このデザインもいいなあ。

お値段もお手頃で欲しかったけど、差し当たって照明の必要な箇所がないので買うの断念・・

 

 

アイスチャイを頂いた。

 

 

銭湯へ入る前に教えてもらった遊郭跡の猪埼新地へやって来た。

立派な唐破風の玄関屋根にべんがら色の壁、細かい格子の建物が現れた。

 

 

アールのついたコーナー、洋風のいでたちが異彩を放ってたカフェ―建築も。

 

 

横から。

 

 

こちらも細かい欄間の入った立派な唐破風のついた建物。

 

 

 

 

 

 

櫻湯へ入った後ももう少し歩いた。

 

 

かなり大判のタイルが貼られてた家。

 

 

玄関を挟んでこちらは黄土色のニュアンスのあるタイルが。

 

 

更に、教えてもらった福知山医師会の建物。

 

 

以前にも見た淳明小学校の前を通って、、

 

 

左右対称に大小の丸窓が可愛く並ぶ。

 

 

越山医院の洋館

 

 

そして教えてもらった「浮世小路」の

 

 

モザイクタイル。

 

 

玉石タイルの変形バージョン。

 

 

そして散策途中、横を通り過ぎたのに気付かなかったタバコ屋さんのショーケース。

微妙に凹型にアールがついてるのがいいなあ。

 

 

 

 

そしてもう一軒、ここまでは足を運んでいなかったのでわからなかったタバコ屋さん跡。

 

 

ショーケースもいい感じで、

 

 

その下部には所々剥がれかけながらも貼り付いてるモザイクタイル。

教えてもらえてよかった。。

 

 

帰り道、サヌキヤの足元には

 

 

さわやかなラベンダー調の色合いのタイル。

 

 

 

 

この日もよく歩いて、楽しめた一日だった。。

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福知山の町歩きその一

2019-05-11 | 建築巡り・街歩き【京都】

櫻湯へ行った前後に福知山を歩いて建物&タイル探し・・

↑駅のトイレに貼られててさわやかな色合いのタイル。

一枚一枚縁が波打ってて、表面にも動きのあるきれいなタイルだった。

 

 

観光案内所で手描き風の町歩きマップをゲットし、そこに載ってたカリー&珈琲まほろばで

まず昼ご飯を、と思ってやってきたら・・

 

 

閉まってた;

 

 

以前も来た時に歩いた福知山駅正面通り商店街の辺りを歩く。

すぐそばには旧京都銀行本町支店で現桐村眼科医院の建物が目を惹く。

 

  

藤井印刷の入口に貼られたタイル。

 

 

下部は絣模様のモザイクタイル

 

 

この本屋さんの建物もおしゃれ。

閉まっていたけど、中を覗くと吹き抜けにぶら下がる照明とか素敵だった。

 

 

どこだったか店先に敷かれてたモザイク。

 

 

チョコレート型のタイルも

 

 

2階の面格子も可愛い理容ヤマシタ

 

 

栗羊羹の老舗の外壁が布目模様のタイル

 

 

廃喫茶店の店舗の腰壁に貼られてたタイルの

 

 

目地が不思議だった~

土を丸く丸めて並べたような・・初めて見た目地だけど、飾り?!

 

 

衣料品店マルシンの建物

 

 

窓周りや入口にセセッション風な飾りが面白い。

 

 

看板はなかったけど、銀行っぽい?建物。

 

 

タイル貼りの外壁に厚めの面格子が素敵だった。

 

 

歩いてると、変わった風貌のお店があり、どうもラーメン屋みたい。

「麵屋ソミーズ」というお店でお昼ご飯に担々麺を食べることに。

大き目のミンチ肉とナッツがふんだんに入っていて濃いめの味付けだけど美味しかった!

 

 

「ヨシダ」の腰壁にも味わい深いタイルが貼られてた。

 

 

 

 

銭湯仲の湯、廃業されてるよう。

 

鉄赤釉が渋いタイル。 

 

ボコボコ感が味わいあるタイル。

 

   

こちらも彫りの深い型押しタイル。

広範囲に貼られてた。

 

 

 

 

仕出し屋さん、大源のタイル。

扉もいい感じ。

 

 

 

 

その隣辺りにあった建物はマーブル模様のタイルが貼られてた。

 

 

 

 

生長の家福知山道場。

 

 

ポストとタイル。

 

 

可愛い面格子。

 

 

同じ建物の敷地に二宮金次郎像?!

 

 

旅館のような?料亭のような?雰囲気の建物だったけど面格子があちこちにはまってた。

 

  

そして足立音衛門本店へやって来た。

ここも前回家族で来てジェラートを食べたのだけど、その美味しかった栗のジェラートを食べにやって来た。

 

 

 

 

その前に敷地内の建物チェック。

敷地内には明治45年から大正元年に建てられた旧松村家住宅の主屋、洋館、撞球場、御殿などが建つ。

 

 

洋館。

 

 

 

 

撞球場。

 

 

そして店舗になってる主屋でジェラートを購入。

 

 

栗しか頭になかったのに、なんと栗味売り切れ!

ストロベリーに・・

 

 

同じく足立音衛門の支店が近くにあり、旧福知山信用金庫本店を改装した建物が使われている。

 

 

内部へ。

先ほど本店へ訪れてきた、というと、どうぞ見て行ってください。と招き入れて頂けた。

 

 

コーナー部分に左右対称にある出入口。

タイルが貼られた腰壁。 

 

 

この欄間やタイルは社長が趣味で集められていたものを改装時に使用したのだそう。

 

 

織部の敷瓦が足元にずらりと貼られてる。

 

 

 

 

扉には和菓子の型がワンポイントにつけられてた。

洋風の建物を和菓子屋さん風に和のテイストを取り入れて、素敵に改装されていた。

こんな風に地元の企業が古い建物を使用しながら維持、保存してくれるのは理想的だなあ。

 

 

 

 

 

 

2階の壁の木の装飾やフェンスが独特な建物。

 

 

旧グンゼ福知山工場門衛所。

 

 

 

繊細な面格子。

天辺の槍みたいなのが可愛い。

 

 

ガラスブロックとタイル。

 

 

鮮やかな赤いタイルとガラスブロック。

 

  

このタイルの縁取りが可愛かった。

 

 

最初に廃喫茶店でも見た丸いツブツブが詰められた目地。

町歩きは続く・・

 

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福知山の櫻湯

2019-05-10 | 建築巡り・街歩き【京都】

GWのもう一日は福知山へ。

先日、こだんみほさんの銭湯のタイル展で見た櫻湯の作品が素敵で、

こだんさんにもおすすめされた福知山の銭湯、櫻湯のタイルの実物をぜひ見たいとやって来た。

大阪空港から直行便のバスで約1時間半で福知山駅前に到着。

福知山へは以前家族と来たことがあったけど、自由時間はあまりなかったので、この日はゆっくり歩こうと思ってた。

 

 

ゆっくり町歩きをして開店時間を待って櫻湯へ。

櫻湯は明治37年創業、築114年以上にもなる歴史ある銭湯。

 

 

この看板の縁取りが可愛い。

 

 

 

 

入口の両扉の間に貼られてた型押しタイル。

 

 

私が入った時、お客さんはまだ一人もおられなかったので、

お客さんが来られるまで写真を撮ってもよいか?お尋ねし、女将さんに了承を得て撮らせて頂いた。

 

 

入口のアーチとその横の小窓の色ガラスにワクワク。

この色ガラスがこだんみほさんの作品にも印象的に取り入れられてた。

 

 

浴室前の床もモザイクタイルがびっしり。

 

 

がらがらと扉を開けるとタイル尽くしの浴室が目の前に開けた~

 

 

このタイル、ここでしか見られないと言われてたが、本当に初めて見るデザインだなあ。

 

 

 

 

緑の目地もこのタイルに馴染んでる。

 

 

床のモザイク。

 

 

浴槽は縁に紺色のモザイクタイルがびっしりと。

 

 

ライオンの吐水口。

その横には女神が持つ壺からお湯が流れ出ている。

 

 

ライオンの吐水を受ける水槽の底に敷かれたピンクの玉石タイルがまた可愛いかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木製のロッカーと、昔ながらのかごが並ぶ脱衣所。

 

 

 

 

レトロな傘立てもいいなあ。

 

 

女将さんには他のお客さんが来るまで思う存分写真を撮らせて頂き、

いろいろとお話もさせて頂いて、ゆっくりお湯にも浸かって満足な入浴タイムだった。

 

 

 

 

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旧徳力彦之助邸 ギャラリー工房・チェリ

2019-05-09 | 建築巡り・街歩き【京都】

 

元銭湯のhashigoカフェへ行った後、そこから歩いて十数分の旧徳力彦之助邸、ギャラリー工房・チェリへやって来た。

以前外観と1階部分を見せて頂いたことがあったのだけど、

予約すれば2階も見学できたことを思い出し、松殿山荘を出る時に予約していたのだった。

 

 

旧徳力彦之助邸は昭和12年に漆芸家、徳力彦之助自らの設計で建てられた邸宅。

 

 

現当主のお話によると、200年前のイギリスの客船の部材を使い、

その部材に合わせて建物を設計し、チューダー様式の建物になったのだそう。

 

 

現在は1階はギャラリー&工房となっていて、ステンドグラスや金唐革の教室やご当主がヨーロッパで

買い集められたアンティークなどの販売などもされている。

部屋の中心に据えられた暖炉ももちろん船で使われていた部材。

 

 

暖炉に寄ってみると、足元にタイルがはめられてた。

 

 

土台部分にも同じデザインのタイルが一列。

 

 

 

見どころの階段親柱の装飾もとても細かい。

ご当主が言われるにはこれら階段などの船で使われていた部材は、水に強く造られていたりと

耐久性があり、ほぼ200年前の客船で使われていた当時のまま不具合がないとのこと。

むしろ家を建てられた時に新しく造られた部分の方が修復が必要なのだとか。

 

  

1階から階段を見上げる。

この日は予約していたので、2階へも上がらせて頂いた。

  

 

 

 

2階から三階のステンドグラスを見上げたところ。

 

 

ステンドグラスは無色のガラス一色のものだが、長年見ていると、

これが最も飽きがこなくてよいと言われていた。

 

 

2階の階段ホールには部屋側にもこんなステンドグラスが入っていた。

 

 

こちらは現御当主が作られた革の作品。

革を様々な型で打ち出し、アクリル絵の具で仕上げたものだそうで、とても素敵。

 

 

2階のお部屋はまたとても素敵な空間だった。

暖炉を中心に、

 

 

 窓に入れられたステンドグラスに

 

 

隣の部屋との境に入れられたステンドグラスも、

もちろん全て船の部材。

 

 

絵付けされたガラスはとても繊細で美しいもので、

ガラスにこれだけハケ跡を残さず描かれているのは相当技術のある画家の作品だとか。

 

 

 

 

寄木細工の床も。

 

 

家具なども全て客船のものだそう。

 

 

天井にはガラスのシェードかな?

と思ったら、こちらは樹脂製で御当主の作品だそう。

樹脂でこんなガラスのような質感が出せるのだなあ。

御当主はステンドグラスの他にも、こういった樹脂の作品や金唐革、そしてステンドグラスのシェードなどを吊るすための

素材として、鉄工芸なども手掛けられているというマルチアーティストでおられたのだった。

 

 

こちらはアンティークの金唐革。

 

 

このエキゾチックな衝立は?!

こちらは漆工芸をされていたご両親の作品なのだそう。

 

 

なんと、この背景には卵の殻が使われているという。

当時は高価だったという卵の殻がふんだんに使われていて、ちょっと気味が悪いくらい?!

 

 

そしてもう一つあった衝立・・

こちらは驚くことに、ベースにメロンの皮が使われてるとか。

菱形に切られたメロンの皮が経年変化で浮き上がってきている。

 

 

他にもステンドグラスのガラスの買い付けのお話など、面白いお話をいろいろ聞かせて頂き、

楽しい見学をさせて頂くことができた。

 

  

販売されてたアンティークの可愛いクッキー型。

 

 

 

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旧銭湯のhashigoカフェ

2019-05-08 | 純喫茶&リノベカフェなど

松殿山荘から電車を乗り継いで太秦にあるhashigo cafeへやって来た。

銭湯をリノベーションしたカフェだというのでタイルを楽しみにしてた。

 

 

 hashigo カフェははしごがモチーフなので、看板にもミニはしご。

 

 

入口のドアの取っ手もはしごだ~

 

 

浴室手前のタイル!

かざぐるまみたいなモザイクタイルに萌える~

 

 

喫茶室となってる浴室。

 

 

真ん中にある大きな浴槽の上に大きなテーブルが設置されてる。

テーブルの下を覗くと浴槽!

そのテーブルの一画に陣取った。

 

 

女湯と男湯の仕切りの向こう側はゆったりしたソファ席

 

 

元湯気抜きの天窓から光がそそぎ、明るい店内。

 

 

カランが並んでいたであろう壁面。

 

 

レトロで可愛いタイルが貼り巡らされてた。

 

 

この片隅にあったドームのようなものは、元水風呂があった所なのだそうで、

 

 

中を覗くと、可愛いおひとり様席になってた。

 

 

こっちの片隅にもおひとりさま席。

 

  

 

 

黒い細長モザイクタイルが浴室の出入り口を引き締める

 

 

 

 

浴室入口手前の流しもカフェ席に。

 

 

鮮やかタイルの台。

台の上にははしごが。

 

 

日替わりのランチプレートは2択で、ロールキャベツにした。

銭湯時代の面影があちこちに残るかわいいカフェだった。

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松殿山荘特別公開

2019-05-07 | 建築巡り・街歩き【京都】

このGWは、出不精な家族はもうすっかりどこへもついて来てくれなくなったので;

外食や買い物を共にしただけで、半分はバイトへ、2日間は一人で出かけた。

一日は松殿山荘の特別公開(事前予約要)へ、もう一日は福知山へ日帰り。

この日は松殿山荘→元銭湯のハシゴカフェギャラリー工房・チェリへ。

 

 

松殿山荘は、今から約900年前に藤原基房が別荘、「松殿」を構えていた土地に

山荘流流祖、高谷宗範が、茶道の起源である書院式茶道を復興させるために私財を投じ、

自らの設計で十有余年の歳月をかけて建てたものだそう。

※内部写真公開禁止なので外観を少しだけ

大玄関↑

 

 

36000坪の敷地には土地の高低を考えて建物と庭園が造られ、広く一般の人が楽しめる広間の茶(書院式)

を広めようと考えられ、建てられたもの。30畳の大書院から大小、趣も様々な茶室が17室も造られているという。

「心は円満に丸く、行いは正しく四角く」という考えに根差し、

円と四角がペアになった意匠が建物の内外のあちこちに用いられている。

こちらの大玄関の壁に入った丸の中に七宝紋モチーフも繰り返し使われてるデザインのパターン。

 

 

こちらは中玄関。

こちらも四角の入口に丸い屋根が合わさり、

 

 

玄関の天井を見上げると、天井の意匠、そしてシェードと取り付け具も丸と四角の組み合わせ。

建物内部のそれぞれの部屋は趣向が凝らされていて、周りの山並みが望める18畳の茶室、眺望閣や

円池の上に建てられた十畳書院、自然木が多用され、周りに敷瓦が敷き詰められていた春秋亭、などなど、

それぞれの部屋から見られる庭の新緑もさわやかで、建物も新緑も満喫!

特別公開はお茶席もあって、中書院でお点前を見せてもらい、お菓子とお抹茶もゆっくり頂けた。

 

 

敷地内の配置図に美術館と記されていた建物は唯一洋風だった。

 

 

入口のアーチの両脇にある幾何学的な装飾窓。

 

 

玄関ポーチの腰壁には布目タイルが貼られていた。

この後は、ここから少し移動して、行ってみたかったハシゴカフェへ向かった。

 

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