m's diary

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旧伊庭家住宅&タイル巡り他

2019-08-31 | 建築巡り・街歩き【その他】

この日はohbaさん(oさん改め)と、八日市へタイル&ヴォーリス建築を見に行く予定で、

待ち合わせ時間まで午前中に、まだ行ったことがなかった安土にあるヴォーリス建築の旧伊庭家住宅へ行ってきた。

 

※近江八幡のヴォーリス建築は2007年に家族と一通り巡ったことがあり

その時の旅行記はこちらに→その一その二(旦那と子供を食べ物で釣り、建築巡りに付き合わせていた頃;)

ちなみにヴォーリス建築の前田邸内部見学はこちら→

 

旧伊庭家住宅は安土駅から徒歩約10分。

大正2年、ヴォーリス設計により、住友財閥2代目総理事の伊庭貞剛の四男慎吉の邸宅として建てられた

チューダー様式の洋風木造住宅。

 

 

建物の玄関部分と一階は和風が基調に。

ボランティアガイドさんがおられひととおり案内して頂いた。

 

 

玄関を入ると続く廊下は、天井が竹で編まれた網代に。

 

 

 

 

控えの間として使われていた6畳の和室には伊庭慎吉夫妻の肖像画が掛けられている。

襖絵や天袋の絵は親交のあった友人の画家によるものだそう。

 

 

「春の図」という菜の花が描かれた襖絵。

 

 

「春の図」のちょうど真裏は「秋の図」が描かれている客間になっていて、

多くの文人や芸術家が集ったという。

欄間は縦の桟が細かく入ったおさ欄間といわれる技術を要するもの。

  

 

床の間に掛けられていた軸は主人の伊庭慎吉が描いたものだという。

花魁を描いたものだそうだけど、顔は骸骨。

外見は違っても中身はみな同じという意味だそう。

 

 

書院の細工

 

 

客間の隣には建て増しされたという広縁や床の間もあった。

 

 

こちらは女中さんの部屋として使われていたそうだけど、舟底天井に造り付けの棚などが充実していて

凝った小部屋だった。

 

 

女中さんの部屋の階段下にあたるデッドスペースにもヴォーリスらしく収納庫が。

 

 

そして建物の中心に位置する階段を境に、和室と洋室が分かれていて、 

 

 

階段の向こうには洋風のリビングルームに。

中心には八角形のテーブル、

柱や天井の梁にはなぐり加工がされ、趣ある内装に。

 

 

そして何と言ってもすばらしいのはこのタイルに囲まれたマントルピース。

 

 

泰山タイルだ~!

興奮のあまり、タイルを撮りまくり、タイル写真多め;

 

 

落ち着いたベージュ色のボーダータイルとレリーフタイルが貼られたマントルピース前の床には

 

 

色とりどりの泰山タイル。

床の一部分だけカラフルなので映える~~

 

 

やはり、一枚一枚、色合いに深みがあって素晴らしい~

 

 

四隅の角の一枚ずつは絵付けがされたタイルがポイントに入れられてる!

可愛いーー 

 

 

タイルばかり執拗に撮る私を不審に思われてはいけないので、ガイドさんにはタイル好き、ということと

タイル友の会の一員であることを明かした。

 

 

この色とデザイン抑え目な周りのタイルが、いい仕事してる・・

 

 

暖炉そばには左右対称にソファが置かれてて、その横には上げ下げ窓、タイルのカウンターと・・

タイル好きにとったら至福のくつろぎコーナーだなあ。

 

 

リビングから廊下へ出るこの扉はスィングドアになっていて、両手がものでふさがっていても

両方から押して開けれて、自動に閉まるようになってる機能的なもの。

 

 

更に庭のテラスへ出られるサンルーム。

このスペースも素敵だった。

現在は炊事場兼ボランティアガイドさんの控室のようなスペースになっていた。

 

 

サンルームの天井には漆喰装飾の天井飾り。

大きな葉と葡萄のようなデザイン?!

 

 

このサンルームもタイルに囲まれてるのだ。

床は寒さからかフロアシート敷きになっているけど、シートの下はタイルだという。

 

 

ブルーの布目模様のタイル。

 

 

 

 

この旧伊庭邸が載った雑誌を見ていたら、ライオンの吐水口の写真を発見。

ガイドさんに聞くと、庭にまだ残っているというので見せて頂いた。

当初は池として使われていた円形の石積みの水槽らしき跡に、ライオンがいた。

 

 

かなり強面のライオン。

 

 

そして庭から建物を。

サンルームの部分は石積みの外観に。

 

 

更に一階には茶室があり、

 

 

天井はさお竹天井に。

 

 

こんな大理石の洗面台も残されていた。

念の為、トイレや風呂にタイルはないか?尋ねてみたが、やはり新しくなってしまってた。

 

 

ヴォーリスらしく緩やかな階段をつたい、2階へ上がると、廊下にはこんな窓が。

ヴォーリスはクリスチャンだったので、十字架モチーフがあちこちに取り入れてられているという。

この桟が途中で途切れたようなデザインのものも、十字架がモチーフではないかとのこと。

 

 

 

2階のこの部屋は洋室で慎吉のアトリエになっていたそう。

こちらには石造りの大きな暖炉がある。

改築前は隣の現在和室となっている部屋と一続きになっていて、部屋の中心に暖炉があったのだとか。

 

  

石造りの暖炉の暖炉前にはオレンジ色の鮮やかなタイルが敷かれている。

 

 

 

 

 

そして面白かったのはこの洋風の部屋の入口扉が和風の杉の一枚板による板戸。

板戸には椰子の葉らしき絵が描かれていて、

 

 

引手も純和風。 

 

 

廊下側にはこんな滝の絵が描かれていた。

この扉を開けて、洋室というのは意外性があるなあ。

 

一通りガイドさんに案内して頂き、ゆっくりお茶も頂いた。

平日のこんな日は、お客さんが一人もいない日もあるとか。

たしかに、この日も私一人で貸し切りだった。

最後に心ばかりの維持協力金を。

せっかくのすばらしい建物なので、たくさんの人に訪れてもらいたいなあ。

 

 

旧伊庭邸へ行く前後に歩いた安土駅周辺。

音堂川湧水。透き通った水の中には鯉が泳いでいて涼し気。

 

安土楽市楽座は元、滋賀銀行の前身の銀行支店として90年ほど前に建てられた建物だそう。

現在は住民の手によって、観光PR拠点となっている。

 

 

その斜め向かいのお宅のタイルが美しかった。

薔薇の花と共に。

 

 

深い緑と青、粗目の土がキラキラときれいだった~

 

 

毎日牛乳箱とまだら茶系タイル。

 

 

まだらグレー系タイル。

 

 

亀甲型の穴あきブロックと蔦

 

  

 

 

 煉瓦塀と同化したようなポスト

 

 

タイル尽くしの玄関周りのお宅。

この後は八日市へ向かった。

 

 

 


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