
伊那でブルーベリー狩りをした後は一路上諏訪へ。
上諏訪にある温泉施設「片倉館」はカフェー花園の紅緒さんに信州に来るならぜひおすすめと教えて頂いていた近代建築。
「片倉館」は諏訪に製糸業を起こした片倉財閥の二代目がヨーロッパ視察の際目にした欧米の国々の
地域住民への福祉施設が大変充実していることに感銘を受けて、
諏訪にも地元住民の為にそのような施設を作りたいと建設された温泉大浴場や文化、社会交流のための会館などを備えた施設。
昭和3年に森山松之助設計により完成した。

外観からはとても温泉施設とは思えないような雰囲気で西洋のお城のような風格もある。
こんな立派な施設を私財を投じて地域住民のために建設したという片倉財閥・・すばらし過ぎる~
それが80年以上もの時を経た今でもそのままの温泉施設として一般人に開放されているというのにも又感動。

玄関ホール。

女湯入り口へ。

温泉内はもちろん撮影禁止。
この写真は当時の温泉の様子。
千人風呂、といわれるだけあり大理石造りの浴槽はゆったり広く、驚くのは1.1mもあるという水深。
底には珍しく玉砂利が敷き詰められていて心地いい~
浴場内はアール・デコ調のステンドグラスやモザイクタイル、テラコッタのレリーフや彫刻などに囲まれて
建築好きにもたまらん空間でもある。
この千人風呂で娘と二人だけの貸し切り状態になった時にはちょっと泳いでみたりもして・・
幸せいっぱいの温泉体験ができた。

温泉から上がった後は、二階の休憩室へ。
階段の脇にはおばちゃん向け?な洋服なども売られていたりして気取りのないところがまたいい感じ。

柱のレリーフが華麗な二階の休憩室。
食堂や売店があって、自由に横になって休むこともできる。


建築当時の休憩室の写真。
庶民向けとは思えぬゴージャスな雰囲気だ。

休憩室からバルコニーへ出る階段。

二階のバルコニーから間近で見た外観も迫力がある。

温泉の煙突。

こちらは温泉施設に隣接する会館。
残念ながら関係者以外は立ち入り禁止なので中を見ることができなかったが、
洋風の外観に対して内部は200畳の大広間をはじめ、中、小の和室からなるそうだけれど外部からは全く和風を感じさせないものになっていて、
内部からは障子を閉めると外観が洋風であることが分からないようになっているなどこだわりの設計になっているそう。

玄関からちらりとのぞいた内部。
ドアの奥に並ぶ部屋は全て和室のよう。

同じ敷地内にあった諏訪市美術館は片倉館が昭和18年に建てた懐古館だそうで
現在は諏訪市に寄付され公立美術館となっている。
美術館の受付で周辺のおすすめの近代建築を尋ねたところ、隣の諏訪湖ホテルの迎賓館や菊の間がすばらしいと。
更に受付の方は電話でホテルの方へ見学できるか聞いてくださった。
残念ながらその日はちょうど、使用中の為見学することはできなかったが(空いていればOKとのことだった)
親切に対応してもらってうれしくなった。
片倉館で汗を流してさっぱり気分もよくなって、この日の宿泊地松本へ向かった。
モダニズム香る近代建築好き、かつお風呂屋好きの私には
まさにぴったり!!なのに、諏訪は遠くて・・・
よしっ、この秋には絶対行こう!一日そこにいてもいいな(笑)
片倉館、まさにぷにょさんにぴったりなところだと思いましたよ~
建物はもちろん、タイルやテラコッタ、ステンドグラスを眺めながらの入浴は至福の時です。
お風呂上がりには素敵な休憩所もありますし、
ぷにょさんならきっと一日粘れますよ~
先日台湾に行ってきたのですが、
北投温泉の温泉博物館ってご存知ですか?
もと温泉の建物で今は入浴はできないのですが、
外観は普通の洋館なのに大広間の代わりに湯船が
あるのですよ~素敵で素敵で大興奮です!
この記事の古い写真と同じような感じです。
ますます片倉館に行きたくなりました。何しろ現役なんですもんねぇ!
台湾からおかえりなさい~
北投温泉て知りませんでした~台湾へは行ったことないんで、
台湾にもこの片倉館のような施設あるんですか~?!
ぷにょさんが大興奮するようなその温泉博物館、見てみたいです。
ぜひ早めに?アップしてください~
台湾て温泉が多そうなので探せばいろいろ昔ながらの施設、
残っているんでしょうかね?
片倉館もほんとに現役っていうのがすばらしいですよね。
片倉館、私も行ってみたいです!
二階の休憩室だけでも凄いじゃあーりませんか。
長野の旅2011は凄い充実度ですね。
私も家族旅行以外に近場にちょこっと出かけたりはしていますが、土日は終日講習会に参加したりでブログ記事をアップする時間がなかなかとれません。週末には少し書かなくっちゃ。
こんばんは!
ほんとにここは近代建築好きにはたまらんスポットだと思いますよ~
浴槽も泳ぎたくなるような深さが珍しくてポイント高いです。
ぜひいつか行ってみてください。
長野の旅を振り返ってるうちに夏休みが終わりに近づいてきました。
しかし夏休みはやはりなかなか自分のことに没頭できないです・・
町歩きも旅行以外は行けずでした。
ひろ009さんもお忙しそうですね、またぼつぼつアップしてください~