m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

旧西尾家住宅

2007-07-01 | 建築巡り・街歩き【大阪】



吹田市にある旧西尾家住宅は仙洞御料(天皇を退位した上皇の御料)庄屋で数奇屋風を意識した主屋、武田五一による和洋折衷の離れや薮内流の茶室、茶庭が一体となった住宅。
一般開放されており、ボランティアガイドさんがつききりで案内していただけるということで訪れてみた。
1時間ほどかけてゆっくりお屋敷の中を解説つきで見学させていただく。





母屋の和室には贅を尽くした意匠の数々が。
この縁側の窓ガラスは大正時代の面取りカットガラスという手づくりのガラスが使用されており、窓ガラスを通すとすこし景色が歪んで見えるなど味わい深い。





ランプとその下には釘隠し。
釘隠しは桂離宮と同じものが使用されているという。





部屋によって欄間もそれぞれ異なり、こちらの欄間は牡蠣の貝殻をつぶして粉にし、ニカワを混ぜて描いたものだそう。
なるほど立体感と光沢がある・・





こちらの台所には武田五一設計の食器棚兼作業台(三つとも)などが。





お茶室へ続く石畳。
薮内流のお茶室、積水庵と雲脚を模した茶室がある。





武田五一が設計した離れ。
外観は主屋に合わせるために和風で内部は西欧の建築意匠を随所に取り入れている。









暖炉が設けられた応接室。
窓ガラスにはアールヌーヴォー風のステンドグラス。
アールデコな照明など。
サンルームは数奇屋風に扱うなど巧みな和洋折衷の意匠が特徴。

この他にも広大な敷地の中に牧野富太郎の関与が伝えられる温室などみどころがたくさんな旧西尾家住宅。
詳しい解説と共に楽しませていただきました~

詳しくは旅行記のブログへ↓
http://4travel.jp/traveler/mayumama/album/10161605/

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする