ランシモ

ランニングからツチノコカメラや時事まで興味あるすべて

容疑者Xの献身、読書

2009-01-13 21:23:34 | 本と雑誌

著者は東野圭吾

この本が直木賞受賞作だという。

090110y1 大学時代の天才が時を経て再会。

方や物理学者で学校に残って研究を続けている。もうひとりは数学者で、現実の生活に追われるのが嫌で、学校の教師になり自分で研究を続けている。そこだと仕事をしながら自分の研究ができるのだ。

その2人がある殺人事件をきっかけに再会。

数学者は殺人事件を起こした母子をかばうために、己の手も犯罪に染め完全犯罪を企てる。

完全犯罪の手口は、思い込みによる盲点をつくということ。思いこみを誘うように遺留品をのこし、疑われるべくして不確実なアリバイをつくる。完全なアリバイじゃないところがミソ。

幾何学の問題に見せかけて、じつは関数の問題であるとか、、、。議論の主訴を、問題の焦点を、ずらしておくのだ、、、。

数学者はある定理を用いて理論を組み立ててイク。それにたいして物理学者は観察こそいのち。万物を観察して推測し実験で仮説を証明してイク。

天才数学者が構築した、その犯罪を同じく天才物理学者が、するどい観察で全貌を推理して事件を解決。

中身の濃いい推理小説でした。

映画のURL

http://yougisha-x.com/

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする