踵の痛み。

普通は、冬になると増えてくる症状なのですが、今年は暑くなるころから、ぼちぼち増えてきた「踵（かかと）の痛み」。
ひどい方になると、踵が痛くて歩けません、とか足揉みの時に踵を押圧すると、「痛いですー！」とおっしゃる。

で、確か、そんな症状を書いた冊子があったはず、と探してみたら、ありました。



ずーっと前に、札幌本部からいただいたもの。
療術師さんが本部にあげた質問状から抜粋して、院長（または顧問）が回答しています。

踵の痛みの原因と、改善方法が以下のように書かれています。



ハグルンド踵という症状をごぞんじでしょうか。近年、非常に多くなっている症状で、私も4例程診たことがあります。
ある日、突然のように踵が痛み、歩くのにも支障が出てくるという症例なのですが、歩くと痛いのでとても困るわけです。
そこで、慌てて整形外科に行くのですが、レントゲンなどでは骨や筋の異常は見つかりません。
この症状の最大の理由は、老廃物（尿酸結晶）がアキレス腱にたまり、それが踵までおりてきて神経を刺激してしまうというものです。
まあ、痛風の変形みたいなものです。
このハグルンド踵症の変形タイプとして、ご指摘のあった部分（踵の上部の際）を押すと痛がる人がいるわけです。この場合の治療法は、踵部分をトントントンとリズミカルに５０回位叩打し、アキレス腱をよく揉み解すとよいでしょう。重点反射区は腎臓、輸尿管、膀胱になることは、言うまでもありません。
放っておくと、本当のハグルンド踵になってしまう可能性がありますので、早めの対処がよろしいかと思います。


もう一つの理由として、腸管系の異常点として反応が出るかたもいらっしゃいます。
と書かれていますが、どちらかを見分ける目安として、アキレス腱の状態をみる、とあります。
腱が肥厚し、いかにも老廃物が蓄積しているような感じなら、ハグルンド踵の変形タイプの可能性が強いと思いますと。

今年は異常な暑さで、一日中クーラーの中で過ごされているためか、足首から踵までかなり冷えておられます（アキレス腱含む）。
で、老廃物がたまっているのかもしれません、と踵をたたくようにお伝えして、レッグウォーマーを２４時間つけてくださいね、と言います。
アキレス腱を解すをいうのは、忘れておりました。。。次は、やってみましょう。

冬の寒さよりも怖い、夏のクーラー冷え。
どうぞ、お気をつけてくださいね～。