曲線が美しく、まるで西洋のお城のような勝連城址。おしなべて、沖縄の城(グスク)はこの曲線が見事だ。
俺はかねがね、直さなくても良い道路とか、箱物なんぞに、ある意味、基地予算など使わず、こうした誇れるような、観光資源にばっちりのグスクなどの発掘・復元に使えよ!などと言ってきた。
数年ぶりにやってきた勝連は、前前から少しづつ発掘・復元を行っていたが、少し復元の速度は上がったように感じた。
写真の道は新しく出来た道。
左の(ミネさんの頭の上)道路は、前にはここを使って登った道だ。その前方が、復元の進んでいる城壁なので、道を変えたようである。
写真をよく見ると、旧道が途切れた全面には、復元の城壁が並んでいる。
昔は無かった城壁だ。
こちらの写真は中城城址。
発掘された石は、発掘された時の測量の地点など記入され、復元を待っている。
戦後の焼け野原やインフラの復興に、こうしたグスクの城壁や石は使われちまったのは、無念だ。
さて、石と言えば、琉球石灰岩。沖縄は、サンゴが隆起した島なので、いたるところで琉球石灰岩を見る。
この琉球石灰岩だが・・・約130万年から10万年前(チバニアンの時代にかぶるねぇ・・・)に形成された琉球石灰岩がこちらで、まぁ比較的新しいともいえる。北京原人が50万年、ホモサピエンスが20万年前ってな、新生代の新しさだ。
保湿性、通気性に優れている特長と、珊瑚等の化石模様が織りなす味わい深い素材感により、 沖縄では古くから城壁・石垣・階段など、さまざまな場所に使用されてきた。
新しくできている建物など、この琉球石灰岩の壁・階段など美しいのであった。
ところが、本部半島など北部は、古期石灰岩が多い。これらの石灰岩は、石材やセメントの原料として使用され、本部(美ら海水族館があるところね)は沖縄セメント発祥の地でもある。
セメント瓦が最初に使われた家などが残っているらしい・・・(そのうち行く)。
さて、古期石灰岩がこちら。古琉球石灰岩とも言うが、今帰仁グスクなどの石組はこれである。
約2.7億年前から2億年前に形成された石灰岩である。2億っていえば、中生代三畳紀とかジュラの走りの頃。
大陸はほとんどコンドワナ大陸1つで、アンモノイド属が海で大繁盛。シダ類・裸子植物が大森林を作っていた時期だな。
ロマンだなぁ・・・
今回も、ヤマトンチュウの僕は反省は忘れなかった・・・・
写真は、ミネさん提供。
しかしまぁ・・・・まさに空港に向かおうとする、悲しい帰路。
打ちひしがれ、帰りたくない状態の俺だ。写真・ミネさん提供。
元気を取り戻すには、島だなぁ・・・・今度は1月末か2月だな・・・それまで、冬眠!