館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

女房の初沖縄その2(南部戦線を訪ねる)。

2012-04-07 08:43:21 | 旅は続く




2日目・本日は女房の希望も大きく、あの大戦で惨状を極めた「南部戦線」をたどるたびがメインだ。

僕の頭の中では、沖縄を理解するには、民族の歴史(文化伝統を含む)・自然・そして「沖縄戦と基地」・・この3本の大きな柱を学ぶことが大事と思っている。
そして、それをを学べば学ぶほど、沖縄がいとおしくなって、好きになるのだった。

南部戦線で胸が詰まる前に、この壮大な歴史の舞台を見せたいと「勝連城址」にやってきた。那覇から車で1時間強である。

1400年代、およそ全土が第二尚王朝に統一される寸前・首里の王権の家臣として、婚姻などで深い関係を結んでいた、勝連の阿麻和利(アマワリ)の居城だ。そして中城城の護佐丸(コザマル)と共に、第一尚氏王統の第6代国王・尚泰久王との三つ巴の覇権争いが行なわれ、尚泰久に両者とも打たれるのだった。しかし、程なくして、尚泰久も家臣の内間金丸に打たれてと、下克上のドラマの舞台なのであった。やがて、金丸が第二尚王朝を開き、尚円王として即位し、この王権が、明治まで続くのであった。

見晴らしも最高・城(グスク)を中心にした、家臣団・百姓・漁民と、当時に思いの馳せられる最高の場所である。女房もかなり、喜んでいた。



本日の僕の初めての沖縄の場所・・「知念城址」に次は向かった。



まだ、発掘途中・宗教色の強い城(グスク)で、1度行ってみたかった。

知念按司(まあ、宮家か?)の治めた地方の居城だが、沖縄のニライカナイ信仰という、今も脈々と精神的柱を形成する多神教の文化の伝説の地であります。

写真はアガイウーマイ(聖地巡礼か?)を行なっている家族集団(親戚含め一族)だと思う。こうした巡礼がオバアを中心に今も、大事に行なわれているようである。偶然出会えた。




城址の低地には、ニライカナイから来た、聖者が最初にここにコメを植えたと、伝説の残る湧き水がある。確かに神々しいのだ・・・


何故か、土地の所有者が育てているのだろう・・田芋(ターウム)が植えられていた。



昼飯を食べて、午後はすべて「南部戦線」の計画。
最初にやってきたのは、平和祈念館だ。建物の屋根は、鎮魂のロウソクに見立ててある。

僕は何度も来ているので、敷地の数箇所を案内の後、祈念館の見学は、女房だけとし、1時間半後の待ち合わせとした。



敷地は広大・平和の礎(へいわのいしじ)には、2011年の新しい名前が刻まれ続けていた。



回っていなかった、摩文仁の丘(まぶにのおか)の都道府県の慰霊碑を見て回る。

富山は立山を模したそそり立つ塔・青森はりんごがGOOD!群馬はちと、しょぼかった。(写真は・群馬と青森)



ゆりも昨年修学旅行で来ているので、と、僕に同行。
50万年ぶりに、好天に誘われ、アイスを食う・・・だめだ・・・
口直しにビールが旨い!




次にやって来たのは、ひめゆりの地。
荒崎海岸だ。
6月18日の解散命令の後、火炎放射に逃げまどい、逃れ来た海岸は、海からの艦砲射撃だった・・・たどり着いた海にたくさんの軍艦を見たときの絶望を思うと、来るたびに涙がこみ上げるのだ。

「ひめゆり学徒散華の跡」の碑が海に向かって建つ。



つぎにやってきたのは、壕(ガマ)だ。
轟の壕だ。
知事や警察隊なども、1度は本部などにした、全長1.2キロの巨大な壕だが、日本軍の兵士によって、住民の投降を阻止すべく(まあ自分達が見つかるのが怖かったのさ)見張りが住民を監視し、閉じ込め、食糧難で餓死者まで出した壕である。今は、砲弾で埋まり、まだ遺骨さえ収集していないようである。
入り口で、手を合わせるのが精一杯だった。



最後に15mの絶壁・多くの住民が身を投げた、喜屋武岬を訪ね、2日目の見学は終了した。



5時に那覇に着き、お土産を買うべく国際通り周辺を歩く。

アロハショップ「パイカジ」。ロストのフラットに頼まれたシャツを買う。
女房も気に入ったのがあったらしく、盛んに「これいいわぁ・・」などとのたまう。
気前よく(しかたなく)買ってあげたのだ、エライ!



本枯節をその場で、削り、かつおぶしにしてくれるこの店の鰹節は、僕の土産のトップの呼び声が高い。今回は8人からリクエストだった。




この後ホテルで2時間の自由時間。

8時に集合して夕飯。

僕のお気に入りの「タンパラヤ」で、やきそば(沖縄のそばの麺で作る本土味のやきそば)と「パパイヤ炒め」を食べる。



僕はらっきょうやモズクをつまみに泡盛!



10時になってゆりはホテル。

おおきなお目当ての1つ、日本の屈指のジャズシンガー(僕は最高峰と思っている)与世山澄子さんのインターリュードに女房と向かった。

女房は、本土で聴いたライブ・そしてCDで、大ファンなのだった。



もうすぐライブが始まる時間・・・伴奏のピアノ氏がソロで、数曲弾いていた。

JAZZはモルトが似合う。



まさに、歌姫降臨の瞬間だ。

前回はちょっと、ビリージョエルなど、と、洒落たが、今回はスタンダード。

これがまた、良い。

圧巻!「フライ ミー トゥー ザ ムーン」が沁みた。



女房感激!ツーショットなど・・・・


こうして、怒涛の2日目が終了した。


長くて、すまん!3日目は、少なめに・・・・・

長いついでに与世山さん!にGOだ!
コメント (12)
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