いわゆる、白人クール派代表選手と呼ばれている、リー・コニッツだ。
何が、クールかと言えば、それは、ちった~歴史の薀蓄を語らねばならん!
<リー・コニッツ> 1927年10月13日米国イリノイ州シカゴ生まれのアルト・サックス奏者。
50年代のジャズシーンにおいてチャーリー・パーカーの影響は絶大であり主に黒人プレイヤーから始まった“バップ"は全米に猛威をふるっていた。それまでのオールドファッションのある意味「定式化」したJAZZから、「音」を開放した点で、お見事であり、皆、ワクワクしたのだ。
まさに、アドリブ主体・ソリストが、繰り出す、アドリブの嵐に、リズムセクションがお供をし、あるいは、自分の番がくれば、これまた、アドリブで応酬するといった、スタイルであった。
まあ、スコアも簡略で、テーマがスコアとして提示されれば、その循環するコードをもとに、HOTな演奏が繰り広げられたわけである。(ちょっとデフォルメしすぎかもしれないが、まあこんな感じ。
その中でレニー・トリスターノ(p)が始めたのがクールであり、初めて白人の創意がジャズに入ったと言える。
コニッツはトリスターノとの交流で自らの独特の世界を作り上げていった。その門下生の一番の優秀な人でもあった。
そのクールを、これまたデフォルメ発言すれば・知的かつ選りすぐられたメロディ・ライン。
感情のままを1度噛み砕いた音。
冷静的。
叙情的。
見事なまでに、計算され、時にリズムセクションも、まるでスコアを提示された如く、坦坦とリズムを刻んだ。
その抑制ゆえ、観客に熱く受け入れられたか?といえば、それはもう少し時間がひつようであった。
その後、つまり、マイルスを待ってであった。
マイルスは、その高い音楽性に気づいたことにより名盤『クールの誕生』が生まれ、1つのJAZZのスタイルとして、受け入れられてゆくのである。
多くの方がご存知、そしてファンの多い、スタン・ゲッツ(ts)、アート・ペッパー(as),ポール・デスモンド(as)、今は故人になってしまったが、そのクール派の巨匠達である。
その、巨匠として、忘れちゃいけない人が、リー・コニッツなのだ。
かなり、僕は好きね。
無機質??と、思うほどの冷めた音の集合に、内なる燃焼・・って辺りが、たまらん!
これだけは聴きなさい!
と、発言すれば、写真中央の二人のJAZZマンが写ってるヤツ。
「コニッツWITHワーン マーシュ」だ!!!!!
トリスターノ門下の2大サックス奏者が共演したモダン・ジャズの傑作である。
絡み合うクールなサックスが絶品。リズムセクションも、秀逸なり!
いつ、聴いても、ゾクゾクします(決して風邪じゃない)。
機会があったら、聴くべし!!