館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

入学式に行ってきた。

2006-04-20 06:51:25 | 生活雑感
ピカピカの1年生なのだ!
わが息子である。
入学式・どこでも入学式である。
妻は「自分の学校」の入学式で息子どころではない!
よって、僕が派遣された。
気は進まない・・・・「諸注意」だらけ、と想像される「お話」と気の抜けたビールのようであろうと、想像される「来賓挨拶・・・・・多分長い!」も、さらに、足取りを重くする。

こんな時は何か楽しみを、ってわけで、「ブログ」ネタ探し、と決め込んだ。




写真は、足取りも軽い「お母さん達」の、入学式会場へ向かう姿である。
写真を撮ると「またブログかい?」の息子の、突っ込みがあった。




「日の丸」は好きじゃない!
当然「君が代」も嫌いだ。大体「音楽的に」ダメ!起立で歌えと・・・・
座ろうかな?と思ったが、目立つのはやだしなあ・・・

「本校で就職は20名たらずです」
「受験はすぐそこと考えてください(って、まだ1年生だろう?)」
「7月までに文系・理系の選択を決めてください」
「就職するにしても、行き先がないから、などといい加減な選択をせず、公務員を目指すとか、高い目標を持ってください」

これ、教務主任様の、ご発言!
公務員????
息子よ「公務員」などなるな!である・・・・

そんなこんなで、ながーいイベントが終わった。




校庭のさくらは綺麗だった。満開!
まあ、君たちの未来に乾杯だ!

良かったこと、少々。

「ぜひ、弁当を作ってあげてください、お母さん!」
の、校長の話。

歓迎の為の「吹奏楽部」の演奏。(県下で実力高らしい)
さすが、高校生、みごとな演奏だった。

校庭では、在校生がサッカーや野球で、いい汗かいてました。

すれ違うたびに「チワッス!」と元気な挨拶をしてくれた。

息子よ、君に、この詩を贈ろう。






    学校 あの不思議な場所

午後の教室に夕日さし

ドイツ語の教科書に夕日さし

頁がやわらかな薔薇いろに染まった

若い教師は厳しくて

笑顔をひとつもみせなかった

彼はいつ戦場に向うかもしれず

私たちに古いドイツの民謡を教えていた

時間はゆったり流れていた

時間は緊密にゆったり流れていた

青春というときに

ゆくりなく思い出されるのは 午後の教室

やわらかな薔薇いろに染った教科書の頁

なにが書かれていたのかは

今はすっかり忘れてしまった

”ぼくたちよりずっと若いひと達が

 なにに妨げられることもなく

 すきな勉強をできるのはいいなア

 ほんとにいいなア”

満天の星を眺めながら

脈絡もなくおない年の友人がふっと呟く



学校 あの不思議な場所

校門をくぐりながら蛇蝎(だかつ)のごとく嫌ったところ

飛びたつと

森のようななつかしいところ

今日もあまたの小さな森で

水仙のような友情が生れ匂ったりしているのだろう

新しい葡萄酒のように

なにかがごちゃまぜに醗酵したりしているのだろう

飛びたつ者たち



自由の小鳥になれ

自由の猛禽になれ



        茨木 のり子・「見えない配達夫」より
コメント
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