殿は今夜もご乱心

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地蔵ドレス

2019年05月08日 20時16分36秒 | みりこんばばの時事

 

私のような一介の田舎主婦が

 

ロングドレスを着用する機会なんて滅多とない。

 

紀元前に行われた自分の結婚披露宴以外では

 

仕事絡みで必要にかられ

 

ドレスコードがブラックタイとイブニングの夜間会合…

 

平たく言えばパーティーで、何度か着ただけである。

 

その都度ペラペラの安物を買い求めたのも一因か

 

どうあがいても女装の域でしかなかった。

 

 

その私がえらそうにドレスを語るなんざ

 

おこがましいにもほどがあるが、前回の記事のコメント欄で

 

しなもんさんのおっしゃった『地蔵ドレス』…

 

どなたのこととは言わないけども

 

ドレスを着たら地蔵という話題に大笑い。

 

そこでつい余計なことを話したくなり

 

コメント欄では長すぎるので、記事にした。

 

 

私にとって、地蔵ドレスは他人事ではない。

 

長年、あのおかたの装いに注目してきたのは

 

あのおかたと私に大きな共通点があるからだ。

 

あり得ないけど、もしも私が同じ装いをしたならば

 

間違いなく同じ形状になると断言できる。

 

 

大きな共通点、それは体型だ。

 

私は長身かつ肉厚、腰高でずん胴のいかり肩。

 

肉は豊富でありながら、そのくせ胸は貧相で

 

バストサイズの大半は広い背中と胸囲の幅。

 

そして太く短い首と、長い手足を持つ。

 

父譲りの私の体型は、つまりあのおかたと酷似しているのだ。

 

 

弁解がましいが、腰高というのは足が長いことである。

 

足が長いと言うと自慢に聞こえるかもしれないが

 

それは細い人に言ってくれ。

 

肉が付いていたら、やたらと長い大根でしかない。

 

 

そして足が長いということは、人体の構造上、肋骨と骨盤が近い。

 

肋骨が終わるとすぐ骨盤なので、くびれるスペースは取れない。

 

ウエストのくびれが無いので、結果的にずん胴ということになる。

 

 

腰高には、いかり肩がセットで付いてくる。

 

肩がいかっているため、首から肩にかけてのなだらかなカーブは存在せず

 

首は必然的に太くて短く見えることになる。

 

 

この肩と首にラウンドネック、つまり丸首のデザインは恐ろしく似合わない。

 

首から肩への曲線が無いので、必要以上に男っぽくなってしまう。

 

女らしい衣装であれば、なおのこと。

 

男の首と、女のデザインが真っ向から喧嘩する。

 

この体型で丸首の服を着たら、どんなに素敵なドレスでも

 

肌着姿のおっさんだ。

 

たまに街で見かける女装した男性に、どことなく違和感が漂うのは

 

体型を無視して、ひたすら憧れの衣服を選んでいるからである。

 

 

お地蔵様は、丸首のよだれかけみたいなのを掛けておられる。

 

その下は、スモックみたいな形状の長いドレス。

 

だからウエストが見当たらない。

 

つまり、ずん胴の体で丸首の衣装を着たら

 

巨大でかわいくない地蔵となるのは必然なのである。

 

 

この体型で太ってしまうと、さらなる不幸が訪れる。

 

大きい骨格に多少の肉が付くと、より大きく見えるからだ。

 

その大きさはふてぶてしい印象を与え、世間の目が厳しくなる。

 

同じように増量しても、小柄な人とは明らかに扱いが違う。

 

 

だからこの体型で、太ってはいけない。

 

太めの私が言うのもナンだが、身をもって体験してきた。

 

病気になっても同情はおろか、仮病と言われる…

 

遊んでいたら、すぐに怠け者と非難される…

 

きつい言葉をぶつけても、全然こたえないと思われる…

 

良いことは何もない。

 

損だ。

 

 

私はいつも願っている。

 

同じような体型のあのおかた…

 

体型のみ他人とは思えないあのおかたが

 

いつの日か、この体型唯一の長所である『着映え』を生かして

 

ため息の出るようなドレス姿を披露してくださる日を…。

 

 

ご清聴ありがとうございました。

コメント (4)
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