東京にお住まいの方々は交通規制が大変だったでしょうし
外交面で疑問を感じる方々もいらっしゃるでしょうけど
トランプ大統領夫妻の来日報道、私は嬉しく拝見したわ。
だって、会わなきゃ始まらない。
親しくならなきゃ、詰めた話もできやしない。
嫌われたら、外交どころじゃないもの。
安部首相夫妻の功績を讃えたいわ。
トランプ大統領夫妻の大相撲観戦は、感動しちゃった。
夫妻が両国国技館に姿を現した時の
地中から湧き上がるようなものすごい歓声は鳥肌ものだったわ。
国技館に居る人たちというより
日本の国そのものが歓声を挙げている気がした。
トランプさんも気分が良かったんじゃないかしら。
国賓として来日中に千秋楽を迎えるなんて
スケジュールを調整しようと思っても
実現となるとなかなか難しいと思うの。
しかもそこで日本の力士が優勝して
アメリカ大統領杯を直接受け取るなんてね。
このことは初日から願ってはいたけど
しょせんはかない夢だと思ってたわよ。
まさか実現するとはね。
びっくり。
大統領夫妻が訪れる少し前に
小柄なイケメン力士、炎鵬が流血のすごい取り組みをしたのよね。
それを見ていただきたかったわ。
ところで、「もうケープは見なくていいのね」
と密かに思っていたら、昭恵夫人がケープ…。
このワンピース、以前にも着ていらっしゃるのを見たことあるんだけど
思わず絶句しちゃった。
新しい天皇皇后は、ちゃんと役目をはたされて
ご立派だったわ。
そりゃあね、あげつらえばキリが無いわよ。
ペコペコ、ヒョコヒョコ、ドスドス…
そんな擬音が聞こえてくるようだったけど
不慣れな初心者なりに、よく頑張っておられたと思うわ。
メラニア夫人は白いワンピースに赤い靴で
日の丸コーディネートの気遣い。
ワンピースにほどこされた刺繡がちょっぴり着物テイストで
さりげない心配りを感じたわ。
宮中晩餐会で、皇后はジャケット付きのドレス。
よくお似合いで美しかったわ。
細い人や若い人にはわからないかもしれないけど
年齢も体型もそう遠くない私は実感するのよ。
きめの粗い肌、失われた鎖骨、出たお腹
太い腰回り、足のような二の腕…
加齢と増量によって発生する、これらの諸問題を一気に片付けるには
ジャケットしか無いわよ。
ショールという手段もあるけど、ショールじゃ衰えたヒジと
浮き輪を巻いたような腰が隠れない。
夜会の華になる路線を完全にあきらめて
『洋装した新郎の伯母作戦』を取るのみよ。
でさ、「もうケープは見なくていいのね」
また密かに思っていたら、メラニア夫人がケープ…。
ま…まさか、ご先代を意識なさった…?
だけど夫人はタッパがあるので
ロングケープが優雅にそよいで、素敵だったわ。
ざんばら髪でこのドレスを着こなせるなんて、マジですごい。
ちなみにドレスアップする時、本人のプロポーションと並んで重要なのは
連れの男性の身長。
パートナーとのバランスを無視して大容量の布をまとったら
滑稽に見えてしまうものなのよね。
私のツボだったのは、このシーン。
天皇陛下の右腕の角度。
プログラム通りなのか、段取りのミスかは知らないけど
シャンパンが注がれて乾杯の直前に、アメリカの国歌が流れたのよ。
グラスを持ったまま国歌に耳を傾けるなんて
まあ異例と言っていいんじゃないかしら。
そこで皆さん、曲が終わるまで、そのままの姿勢で待ってらしたわ。
この時、陛下は最初からこの角度でグラスをお持ちになったまま
微動だにせず。
そうよ、グラスを持った手をうっかり高く上げてしまうと
不測の待ち時間が訪れた場合、どうしてもグラスが揺れるのよ。
つまり陛下の所作は、とてもスマートだったわけ。
すごいって思ったわ。
最終日は自衛隊の護衛艦を視察。
他の追随を許さないメラニア夫人のど迫力、好きだわ~。
米軍の海兵隊員と日本の海上自衛官が並んだ様子や
トランプさんと安部さんの力強い演説に
なんだか、じ~んとしちゃった。
トランプさんは演説で、川崎の通り魔事件にも触れてくださって
ありがたかったわ。
お疲れ様でした。