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手抜き料理・ナス

2019年07月14日 10時31分24秒 | 手抜き料理

今、私の周りではナスを持て余す人が続出している。

 

野菜はいっときに実るので

 

シーズンになるとたくさんもらうからだ。

 

 

うちもそれ。

 

でもナスは用途が広いので、たくさんいただいても困らない。

 

焼きナスや漬物を始め

 

ニンニクやトマト、玉ねぎ、ズッキーニと一緒に

 

オリーブオイルで炒めてスープで煮込んで

 

『ラタトゥイユ』を気取ったり

 

炒めてミートソースに加え、スパゲティにかけたり

 

マーボーナス、焼きナス…ナンボでもできる。

 

 

が、それでは追い付かないのが、お馴染みのユリちゃん。

 

嫁ぎ先がお寺という環境から、ナスが押し寄せる。

 

今年は特にすごいそうだ。

 

 

ユリちゃんの悲鳴を聞いた親切!な私は

 

料理の苦手な彼女の実力を考慮し、アイデアをいくつか伝える。

 

『ナスのグラタン』

 

①たくさんのナスを薄くスライスしてオリーブオイルで炒め

 

グラタン皿に敷き詰める

 

②その上からレトルト、または缶詰のスパゲティ・ミートソースを

 

軽くかける。

 

③さらに上から溶けるチーズをガバッとかけ

 

オーブントースターで焼く。

 

以上。

 

 

『揚げナス』

 

①小鉢一杯分の大根おろしを作っておく

 

②大きめのドンブリに、めんつゆをたっぷり入れる

 

②ナスを縦半分に切り、皮目に細く切り込みを入れる

 

③ナスを油で素揚にし、熱いうちにめんつゆに沈める

 

④作っておいた大根おろしを上からかぶせ、ネギを散らして冷やす

 

以上。

 

 

2倍希釈タイプのめんつゆの場合

 

大根おろしの水分で薄まるため、濃さは心配しなくていいが

 

薄味がお好みなら、水か湯を足して調整する。

 

ストレートタイプのめんつゆの場合

 

大根おろしの水分を軽く絞ってから使う。

 

 

『焼きナス・マヨネーズ』

 

①ボールにマヨネーズと少量の醤油を入れ

 

マヨネーズドレッシングを作っておく。

 

②焼きナスを作り、食べやすい大きさに切る

 

③マヨネーズドレッシングのボールに

 

焼きナス、削り節、ネギを投入して和える

 

以上。

 

 

醤油やポン酢で食べる、ポピュラーな焼きナスもいいけど

 

時には目先を変えると食欲が出るし

 

和え物にするとナスの消費量が増える。

 

ドレッシングにすりゴマをたくさん入れて

 

ゴマ味にしてもおいしい。

 

しかしその場合、既製品のゴマドレッシングと変わらないため

 

最初から市販のものを焼きナスにかけた方が簡単である。

 

 

と、このような料理を紹介したものの

 

ユリちゃんはお気に召さないご様子。

 

彼女の料理嫌いは筋金入りなのだ。

 

フライパンにオーブントースターという複数の調理器具で

 

早くも拒絶反応。

 

油で揚げるなんて、もってのほかだし

 

熱いうちに皮をむく焼きナスには、最初から近寄りたくないらしい。

 

 

私は考えた。

 

そして義母ヨシコのレシピを思い出す。

 

得意料理を焼肉!と言ってはばからないヨシコだが

 

ナスを使ったこの料理は時々作っていた。

 

 

何がいいって、ナスの大量消費にはもってこいの

 

コロンブスの卵みたいな料理。

 

ナスの皮を嫌う、ヨシコならではの一品である。

 

 

『ナスの炒め物』

 

①ナスの皮を全部むいて丸裸にする

 

②全裸のナスを縦半分に切り、細く切り込みを入れて

 

3センチの長さにカットしたら水にさらす

 

③水きりしたナスを油で柔らかくなるまで炒める

 

④砂糖、顆粒ダシ、醤油、七味唐辛子で味付け

 

以上。

 

 

ナスは皮をむいて裸にしたら、一回り小さくなる。

 

柔らかくなるまで炒めると、皮を失った無防備のナスは

 

気の毒なほど小さくなる。

 

そこへ調味用を加えると水分が出て、あわれなほど小さくなる。

 

この縮小三段階方式で、ナスの大量消費が見込めるのだ。

 

 

紫の皮に含まれるポリフェノールがどうのこうの

 

言ってる場合じゃない。

 

目的は1本でも多くナスを使うことに絞られている。

 

それに皮を除いた薄緑色のナスは、調理すると少し緑化が増す。

 

爽やかな淡いグリーンが目新しくて、食欲をそそる効果もあるのだ。

 

 

ユリちゃん、これには反応して、さっそく作ると言う。

 

フライパン一つで仕上がるところが、気に入ったようだ。

 

 

作る前に、彼女から念を押される。

 

「本当にナスだけよね?」

 

料理嫌いが気にするところは、味付けや工程ではなく

 

そこらしい。

 

 

そして10分後、写真が送られてきた。

 

白ゴマまで振りかけて、素晴らしい出来栄え。

 

真っ白な皿に盛られた翡翠色のそれは

 

私が作ったのより、よっぽどおいしそうだ。

 

なにげにくやしい。

 

 

最後に、手抜きとは言えないが、誰に出しても絶賛される

 

とっておきのナス料理をご紹介させていただこう。

 

これで料理上手の名声は欲しいままだ。

 

ただしこの料理、普通のナスでは型崩れするため

 

長ナスと呼ばれる30センチくらいの長いナスを使う。

 

長ナスは皮がしっかりしているので、崩れにくいからだ。

 

 

『ナス・バンジャン』

 

①醤油大さじ6、みりん大さじ6、砂糖大さじ3

 

酢大さじ4、豆板醬小さじ2

 

ニンニクひとかけ、ショウガ3センチ角

 

長ネギの白い部分1本分をそれぞれみじん切りにして

 

全部を混ぜておく

 

②長ナス6~8本を皮ごと、3センチの長さの輪切りにし

 

素揚げする。

 

③軽く油をきって、最初に混ぜた調味料たちの中に投入。

 

以上。

 

 

これはユリちゃんの兄嫁さんから教わったレシピ。

 

恒例のお祭りでは、必ずこれが出品される。

 

我々同級生も、祭のごはん作りに参加はするものの

 

手伝う老若男女のお目当ては、実はこれなのだ。

 

 

特に若い男性は好きなようで、毎年口々に言う。

 

「今年もありますかね?あのピリ辛のナス」

 

「ナス、食べに来ました!」

 

食べる前から、「おかわり、ありますか?」

 

と真剣にたずねる若者もいる。

 

皆、これを食べるために来たような、すごい料理なのだ。

 

 

兄嫁さんの実力は、ナスだけではない。

 

他の料理もプロ顔負けで、何でも作る。

 

ティラミスやシフォンケーキまで、そのまま販売できるような上級者。

 

こんなに料理上手な兄嫁さんがいるから

 

ユリちゃんの料理が上達しないのかもしれない。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (くぢら)
2019-07-17 00:55:00
なすのグラタンと、鶏汁しよっと。あした。
今年は涼しいね。
返信する
グラタン (みりこん~くぢらさんへ)
2019-07-17 08:08:53
作ってくださるの?
ありがとうございます。

ほんと、今年は涼しいですね。
早朝なんて、寒いぐらい。
野菜の高騰と米不足が懸念されますが
涼しさのほうをありがたく思ってしまう
体力不足の私よ。
返信する
無人島に一つだけ野菜もってけるとしたら… (ユウキ)
2019-07-20 10:50:53
それは茄子です!大笑
たいして栄養もないし、一番に脱落しそうですが…
それほど大好きなんです。

茄子バンジャン
早速やってみます!!
返信する
無人島! (みりこん~ユウキさんへ)
2019-07-20 15:05:21
私も考えてみました。
レタス、玉ねぎ、キャベツ…。
でも和洋中、どんな料理にも使える
ナスが一番という結論に達しました。
私もナス、大好きです。

ナス・バンジャン、作ってくださるの?
ありがとうございます。
きっとおいしいと思います。
返信する

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