『床下乾燥機 設置 詐欺』
検索キーワードに、こんなのがありました。
若い知人の話です。
ある日、白衣を着た知らないおじさんが来て
「すみませんが、トイレを貸してください」と言いました。
“調査”でこのあたりに来て、急にお腹が痛くなったそうです。
親切な知人は、トイレを貸しました。
トイレを終えたおじさんは、真剣な顔で言いました。
「今トイレで気がついたんですが、こちらのお宅は
かなり湿気が強いようです。
このままだと家が早く傷むし、体に良くないので
何か対策を考えたほうがいいですよ」
なんたら研究所にお勤めしているという“専門家”のおじさんが持つ
“湿気測定器”らしきものは、危険度Aを示していました。
新築して、まだ数年の知人は、びっくりしてしまいました。
「お子さんにアトピーはありませんか?
ご主人、腰痛はどうですか?
奧さん、イライラしたり、体がだるいことはありませんか?」
どこの家だって、たいていどれかは該当しますよ。
しかし、三つとも心当たりのある知人は、すっかり信用してしまったのです。
「奧さんは若いから知らないでしょうけど、ここらは昔、海だったんですよ。
家を長持ちさせて、家族が健康に暮らすためには
元の地形に合わせた設備をしないと、かえって先々で物入りなんです」
太古の昔は、たいていどこでも海ですよ。
ですが、素直な知人は、もっともだと思いました。
その人の働く研究所は
“たまたま”最新型の床下乾燥機を開発したばかりだったそうです。
“今なら”モニターということで、本当は120万円のところを
“特別に”原価80万円で提供してくれると言うのです。
“ちょうど”今、“頼まれて”よそへ取り付ける予定だったものが
車に積んであるということで、工事は即日行われました。
脳って、知らない人を家に上げた不安と後悔を打ち消すために
信用するほう、いい人に出会ったと思い込むほうへ働くみたいですね。
かなり後になってその話を聞き
なんだか残念なような、悔しいような気分になったものです。
知人もやはり、なんとなく後味の悪い買物だったので
細かく話したんだと思います。
機械に金額分の値打ちがあるのかどうかは、私にはわかりませんから
買ったことについては、何も言いませんでした。
アトピーや腰痛は改善されたのか…とは、たずねました。
知人はそれには答えず
「あれは必要なものだったのよ…おじさんも、いい人だった…」
と、自分に言い聞かせるようにつぶやいていました。
彼女のご主人は、床の下にそんな機械が置いてあるなんて、夢にも知りません。
あと、別の知人の話ですけど、アパートの一室なのに
「シロアリが発生しています。
このままだと、退去する時に莫大な請求が来ますよ」
と言われ、自分の部屋の床下だけにシロアリ駆除を施した上
「今後の予防のために」と言われて、乾燥機を設置しちゃったそうです。
また、こんなケースもあります。
点検に来たと言って上がり込み
「まず床下に入って調べます」と言って
いきなり床に穴を開けた業者がいました。
穴開けられたら、直してもらわないといけませんね。
必然的に、おつきあいが始まっちゃうわけです。
これ、夫の実家です。
床下乾燥機の訪問販売…私は気を付けたほうがいいと思います。
訪問販売全般に言えることですが
「トイレを貸して」「電話を貸して」「手を洗わせて」
「持病の薬を飲む水をください」…これらは家に上がり込む手段です。
そもそも急にトイレに困ったり
持病があるのに水の準備を忘れるようなうっかり者は
高額商品を売り歩いちゃいけませんよ。
これは昔から、夏休みに行き場の無い子供が
友達の家に上がる手段として使ってましたけど
近頃は、大人もこの手を使うんですね。
そのセリフで見知らぬ人間を家に上げるのは、親切でお人好しの証拠ですから
押せば買うというマニュアルがあります。
家に上げた時点で見込み客となります。
断れない気の弱い人は、日頃から
近所の強気な家庭に頼んでおいて、その家に行ってもらうか
近くにある公共の場所を把握しておいて、教えたほうがいいと思います。
まず疑ってかかれ。
検索キーワードに、こんなのがありました。
若い知人の話です。
ある日、白衣を着た知らないおじさんが来て
「すみませんが、トイレを貸してください」と言いました。
“調査”でこのあたりに来て、急にお腹が痛くなったそうです。
親切な知人は、トイレを貸しました。
トイレを終えたおじさんは、真剣な顔で言いました。
「今トイレで気がついたんですが、こちらのお宅は
かなり湿気が強いようです。
このままだと家が早く傷むし、体に良くないので
何か対策を考えたほうがいいですよ」
なんたら研究所にお勤めしているという“専門家”のおじさんが持つ
“湿気測定器”らしきものは、危険度Aを示していました。
新築して、まだ数年の知人は、びっくりしてしまいました。
「お子さんにアトピーはありませんか?
ご主人、腰痛はどうですか?
奧さん、イライラしたり、体がだるいことはありませんか?」
どこの家だって、たいていどれかは該当しますよ。
しかし、三つとも心当たりのある知人は、すっかり信用してしまったのです。
「奧さんは若いから知らないでしょうけど、ここらは昔、海だったんですよ。
家を長持ちさせて、家族が健康に暮らすためには
元の地形に合わせた設備をしないと、かえって先々で物入りなんです」
太古の昔は、たいていどこでも海ですよ。
ですが、素直な知人は、もっともだと思いました。
その人の働く研究所は
“たまたま”最新型の床下乾燥機を開発したばかりだったそうです。
“今なら”モニターということで、本当は120万円のところを
“特別に”原価80万円で提供してくれると言うのです。
“ちょうど”今、“頼まれて”よそへ取り付ける予定だったものが
車に積んであるということで、工事は即日行われました。
脳って、知らない人を家に上げた不安と後悔を打ち消すために
信用するほう、いい人に出会ったと思い込むほうへ働くみたいですね。
かなり後になってその話を聞き
なんだか残念なような、悔しいような気分になったものです。
知人もやはり、なんとなく後味の悪い買物だったので
細かく話したんだと思います。
機械に金額分の値打ちがあるのかどうかは、私にはわかりませんから
買ったことについては、何も言いませんでした。
アトピーや腰痛は改善されたのか…とは、たずねました。
知人はそれには答えず
「あれは必要なものだったのよ…おじさんも、いい人だった…」
と、自分に言い聞かせるようにつぶやいていました。
彼女のご主人は、床の下にそんな機械が置いてあるなんて、夢にも知りません。
あと、別の知人の話ですけど、アパートの一室なのに
「シロアリが発生しています。
このままだと、退去する時に莫大な請求が来ますよ」
と言われ、自分の部屋の床下だけにシロアリ駆除を施した上
「今後の予防のために」と言われて、乾燥機を設置しちゃったそうです。
また、こんなケースもあります。
点検に来たと言って上がり込み
「まず床下に入って調べます」と言って
いきなり床に穴を開けた業者がいました。
穴開けられたら、直してもらわないといけませんね。
必然的に、おつきあいが始まっちゃうわけです。
これ、夫の実家です。
床下乾燥機の訪問販売…私は気を付けたほうがいいと思います。
訪問販売全般に言えることですが
「トイレを貸して」「電話を貸して」「手を洗わせて」
「持病の薬を飲む水をください」…これらは家に上がり込む手段です。
そもそも急にトイレに困ったり
持病があるのに水の準備を忘れるようなうっかり者は
高額商品を売り歩いちゃいけませんよ。
これは昔から、夏休みに行き場の無い子供が
友達の家に上がる手段として使ってましたけど
近頃は、大人もこの手を使うんですね。
そのセリフで見知らぬ人間を家に上げるのは、親切でお人好しの証拠ですから
押せば買うというマニュアルがあります。
家に上げた時点で見込み客となります。
断れない気の弱い人は、日頃から
近所の強気な家庭に頼んでおいて、その家に行ってもらうか
近くにある公共の場所を把握しておいて、教えたほうがいいと思います。
まず疑ってかかれ。