殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

バレーボール・亀山夫人の青春

2009年03月31日 11時08分20秒 | みりこんぐらし
昨日、バレーボール人口が思いのほか多い(2名)のに気を良くし

続編をつづることにした。





亀山夫人(仮名)。

ポジション…不動のセンターレフト。

創部以来、このポジションを守り続けて何十年。

来たタマは絶対に取るのが信条だ。

私の後方に鎮座する、頼もしいチームメイトである。






守備範囲…手が届く範囲。

したがって「不動」。







試合の日、亀山夫人の足はピカピカ光っている。

ストッキングをはくからだ。

ストッキングの上に靴下をはくと

踏ん張りがきかず、靴の中ですべって動けない。


しかし、そんなことよりも

美しい足で試合に出るほうが重要らしい。

よって、やはり「不動」。







ブロックカバー率ゼロの記録は更新され続けて久しい。

しかし、この大記録の前に

亀山夫人はおごり高ぶるそぶりをみじんも見せない。

そしてブロックをはずした私を叱咤激励する。


「あんたがちゃんとブロックしないから

 私が失敗したと思われるじゃないのっ!

 人前で恥をかかせて!」


亀山夫人にとって、試合のコートは

まさに女優の舞台なのだ。



私がアタッカーよりもブロッカーとして成長したのは

ひとえに亀山夫人のおかげである。
コメント (12)
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