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羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

石鹸としての粘土鉱物

2006年07月17日 19時22分50秒 | Weblog
 今、スメクタイト水分散液の実験を中心になって行ってくださっている美術家の方から、粘土をいただいた。原産国はモロッコ。成分はモロカン・ラバ・クレイ。
商品名は「ガスール」大地からの贈り物。
 で、何をするものかというと、石鹸・シャンプーである。
 お風呂に入って使ってみた。
 お肌ツルツル・お肌スベスベ!!
 
 実は「スメクタイト」という粘土鉱物は、ギリシャ語で「石鹸」を意味している。「サポナイト」というものもある。これはローマのサポの丘で産出する粘土が、髪や衣服の汚れを取ってくれることを知った人々が、やはり石鹸代わりに使ったところからついた名前だそうだ。

 人は、暮らしの中で粘土鉱物が有機物を包み込んで、水や湯に溶けてはがれることを昔から知っていたらしい。
 
 電車のなかで「二つの黒」と銘打って「泥」と「炭」を混ぜ込んだ、毛穴の黒ずみを落とす製品の広告をこのごろ目にしている。神田うのさんに似た女性が、鼻にこのパックをのせている写真がついている。
 もちろんかなり以前から「泥パック」は、エステの常識になっている。

 粘土鉱物の親水性・膨潤性・揺変性は、人間の生活の中で生かされているものだということが実感になってきた。
「超微粒子の粘土鉱物は、いろいろな物質やイオンを吸着する性質を持つ」と物の本に書かれているが、この性質こそが、生命の起源にかかわっていく重要な鍵になっていることも頷ける。

 もうしばらくスメクタイト実験は、試行錯誤を続けそうだ。
 よろしくお願いします。
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