昨年は、読書量も少なくなり、反省しているところです。
今年は、読書にも精を出さなくては、と思っています。
「金子 みすヾの世界」は、郵便局の図書コーナーから
借りたものです。
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敬愛した師である西條 八十は、みすヾには
「童謡作家の素質として最も貴いイマジネーションの飛躍がある。
この点は他の人々の一寸模し難いところである」
と称賛しているのだが、みすヾは、ひとりの遊びのなかで、
日々想像の翼を強く、豊かに広げてゆき、他に類をみない
この「飛躍」の力を、はぐくんでいったのだろう。 (文中より)
* 花のたましひ
散ったお花のたましひは、
み仏さまの花ぞのに、
ひとつ残らず うまれるの。
だって、お花はやさしくて、
おてんとさまが 呼ぶときに、
ぱっとひらいて ほほゑんで、
蝶々にあまい蜜をやり、
人 にや匂いをみなくれて、
風がおいでとよぶときに
やはりすなほについてゆき、
なきがらさえも ままごとの
御飯になってくれるから。
* 雪に
海に降る雪は 海になる。
街に降る雪は、泥になる。
山に降る雪は 雪である。
空にまだゐる雪、
どォれがお好き。
* さびしいとき
私がさびしいときに、
よその人は知らないの。
私がさびしいときに、
お友だちは笑ふの。
私がさびしいときに、
お母さんはやさしいの。
私がさびしいときに、
仏さまはさびしいの。
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金子 みすヾさんの詩は、よく知りませんでしたが、
書かれた詩を読みましたら、
なんと、静かなやさしい言葉の詩でしょうか、
との印象をうけました。
ウオーキング道路にて
落ち葉の中から、葉が虫に食われていますが、
なんの草花でしょうか。