気ままな思いを

何気ない日々のこと 感想 思いなどを
綴る雑日記です 

「金子 みすヾの世界」を読んで

2010-01-30 | 読書


昨年は、読書量も少なくなり、反省しているところです。
今年は、読書にも精を出さなくては、と思っています。

「金子 みすヾの世界」は、郵便局の図書コーナーから
借りたものです。

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敬愛した師である西條 八十は、みすヾには

「童謡作家の素質として最も貴いイマジネーションの飛躍がある。
この点は他の人々の一寸模し難いところである」

と称賛しているのだが、みすヾは、ひとりの遊びのなかで、
日々想像の翼を強く、豊かに広げてゆき、他に類をみない
この「飛躍」の力を、はぐくんでいったのだろう。 (文中より)


* 花のたましひ

   散ったお花のたましひは、
み仏さまの花ぞのに、
    ひとつ残らず うまれるの。

   だって、お花はやさしくて、
     おてんとさまが 呼ぶときに、
     ぱっとひらいて ほほゑんで、
  蝶々にあまい蜜をやり、
    人 にや匂いをみなくれて、

  風がおいでとよぶときに
     やはりすなほについてゆき、

    なきがらさえも ままごとの
   御飯になってくれるから。


* 雪に

海に降る雪は 海になる。
街に降る雪は、泥になる。
山に降る雪は 雪である。

空にまだゐる雪、
どォれがお好き。


* さびしいとき

私がさびしいときに、
  よその人は知らないの。

私がさびしいときに、
お友だちは笑ふの。

私がさびしいときに、
  お母さんはやさしいの。

私がさびしいときに、
 仏さまはさびしいの。


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金子 みすヾさんの詩は、よく知りませんでしたが、
書かれた詩を読みましたら、

なんと、静かなやさしい言葉の詩でしょうか、
との印象をうけました。



ウオーキング道路にて

落ち葉の中から、葉が虫に食われていますが、
なんの草花でしょうか。