気ままな思いを

何気ない日々のこと 感想 思いなどを
綴る雑日記です 

秋の日のヴィオロンの・・・

2010-01-11 | 雑感想


「秋の日の/ヴィオロンの/ためいきの・・・」
は、高1の時、国語の先生が、印刷してくれた詩でした。

秋の日の/ヴィオロンの/ためいきの/
           身にしみて/ひたぶるに/うら悲し・・・・・

そのあとは、思い出そうとしても、無理でした。
とともに、書かれていた印刷物を、取っておけばよかった、
の思いを、いだいていました。

詩人の名前も、「ヴェルレーヌ」とは、
        はっきり覚えていなかったようです。
( いまは、パソコンで検索すれば・・・でしたが・・・。)

昨年12/12の朝日新聞に、詩の内容が書かれていました。


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ポール・ヴェルレーヌの「秋の歌] 
         (原題Chansond'Automne)


 「落葉」 上田 敏訳(敏訳の題名は、“落葉”)


秋の日の/ヴィオロンの/ためいきの
身にしみて/ひたぶるに/うら悲し

鐘の音に/胸ふたぎ/色かへて
涙ぐむ/過ぎし日の/おもひでや

げにわれは/うらぶれて/ここかしこ
さだめなく/飛び散らふ/落葉かな


上田敏 訳は、見事な日本訳の例として知られるが、
堀口 大学訳も負けていないのではないか・・・。


「秋の歌」 堀口 大学訳


秋風の/ヴィオロンの/節ながき啜泣
もの憂き哀しみに/わが魂を/痛ましむ

時の鐘/鳴りも出づれば/せつなくも
胸せまり/思ひぞ出づる/来し方に/涙は湧く

落葉ならね/身をば遣る/われも
かなたこなた/吹きまくれ/逆風よ


しかし、どうやら大学訳のほうが、原詩に忠実であるらしい。

原詩に忠実でしかも、日本語詩として卓(すぐ)れているなら、
そちらのほうに、軍配を上げたくもなる。


*** 朝日新聞・高橋 睦朗・花をひろうより抜粋にて ***




庭の葉牡丹「切葉 赤」です。

冬の庭は寂しいので、葉牡丹がカバーしてくれるようです。