体に潤いを、というと入浴が一番と思いがち。
実は入浴には、リスクが伴い、体を洗うときにも、
湯に浸かるときにも、乾燥のリスクが潜んでいる。
* 「洗うリスク」
ナイロン製のタオルやブラシを使うと、さっぱりした気になるが、
乾燥肌の人は、皮膚が刺激に敏感になっているため、
肌を傷めるだけの、結果になることが多い。
* 「浸かるリスク」
湯に浸かると、肌は水分を得てしっとりするが、
花王・パーソナルヘルスケア研究所によると、
湯上り後15分ほどで、角層水分量が入浴前と同じ状態に戻り、
以後はどんどん水分が、失われていくという。
「こってりしたクリームでも、さっぱりしたローションでも、あなたが好きな
手触りのもので結構だから、すぐ皮膚に塗って、保湿してあげてください」
と東京逓信病院の江藤 隆史・皮膚科部長。
日本人が大好きな温泉は、泉質によってはNG。
硫黄泉は、肌を乾燥させる働きがあるといい、
この時期、乾燥肌の人には勧められない。
身にまとう衣類は、
「綿が一番とは、一概に言い切れません。
滑らかな化繊や、柔らかなカシミヤなどは、バリバリに
乾いた綿よりも、肌に刺激もストレスにも、かかりません」
と肌と衣類の摩擦を研究した、ライオンの
ファブリックケア研究所の宮原 岳彦さんは、こう話す。
寒いこの時期、乾燥肌にご注意を・・・・・。
*** 朝日新聞・あなたの安心より・抜粋にて ***