日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

『席替え』を考えた方がいいかな

2023-04-17 08:17:04 | 日本語学校

晴れ。

早朝は雲が厚く、雷雨が今にも来そうな空模様だったのですが、今は、お日様が照っていて、とても明るい。

今朝、スーパーの駐車場を横切ってきました。久しぶりです。自転車に乗っていた時には、よく通っていたのですが。ちょっとズルをして、楽をしようと思ったのです。と、春の欠けらを見つけました。「シャガ」がまだ咲いていたのです。「サクラ」も散ったし、「タンポポ」も飛んでいった。春は終わった…と思っていたのに、まだ春は足踏みしていたのですね。

さて、学校です。

留学生ばかりの時には、あまり気にしなくて済んだ座席のことです。留学生の場合、短くても一年間は同級生という事になりますから、相互に多少行き違いがあったとしても、どうにかなる…。ところが、そうでない場合、ちと面倒になることも…ある。

例えば、今の「初級クラス」。三カ国から来た人たちからなっているのですが、中には、一斉授業にあまり向いていなさそうな人もいる。どう向いていないかというと、「人(教師)が話している時は黙って聞く」、「授業中、隣の人に普通の声の大きさで訊かない」といったようなこと…などが守れない。

四月から始まったばかりのクラスです。「始まったばかり」とはいえ、「ひらがな」は終えています。この二週間くらいの間に、どうにか「読める」か、「書ける」ようになった人というのは、うちでも頑張ったのでしょう。先週末から「カタカナ」に入ったそうですから。

ところが、まだ「書けない」人がいる。「書けない」どころか、「読めない」。こういう人は、「覚える」のは得意ですから、「繰り返し」はできる。で、それでお茶を濁す習慣が付いている。

「文字」との関係があまりよくないので、当然のことながら、教科書を「見ない」。しかも、それを何とも思っていない。教科書を見れば、一目瞭然なことも、「読めない」からすぐに、隣近所に訊こうとする。訊かなくても、少し聴いていれば(待っていれば)、やり方がわかるはず(たいしたことはやれませんし、同じことを三回は繰り返していますから)。ところが、待てない。…子供みたい。で、隣の人は、集中して聴きたいのに、邪魔をされるから、聴けない。で、腹を立てる。あの人の隣は嫌だということになる。

場数を踏んでいる教員の場合は、そういう隙を与えないものなのですが、慣れていないと、こういう人に振り回されてしまう。「親切」をやってしまうのです。…これが難しい。

で、席替えを考えなければならなくなる。

最初は、「白紙」状態の人を前列におき、あとは知り合いや同国人で、言語を学ぶ上で勘のいい人とそうではない人を組にして席に着かせるくらいを考えるだけでいいのですが(なにせ、あと一人留学生が来ていないのです)、こういう人が一人入っていると、雰囲気が変わってしまいますから、席替えを考えなくてはならなくなる。

まあ、それにしても、「学校」に勉強に来ているわけですから、一人でできることはやった方がいい(学費ももったいない)。新出語を見て、できれば覚えてくるくらいはやったほうがいい。教室に座っていれば、どうにかなると思わずに。特に、「書く」・「読む」は、どうにもなりませんから。うちでも勉強してから来ている人との差は広がっていくばかりでしょう。そして、だいたいこういう人は、すぐに隣か離れていても、同国人にすぐ訊こうとするし、その後、決まって「わからない」「難しい」と言うのです。

確かに、たいていの人は、そういう人のそばには居たくないでしょうね。

日々是好日

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