日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

高校に入学できた学生のことを思い出してしまいました。卒業まで頑張ってね。

2023-04-18 08:34:45 | 日本語学校
時々、陽は射してくるようですが、全体的に、曇り。

お天気はあまり安定していませんね。北からは、大陸から冷たい空気がド~ンと押し寄せ、南からは海の上を暖かい空気がジワジワとやってくる。夏とか冬であったなら、わりと理解しやすいのですけれども、お天気でも。ところが、このような季節の端境期というのは、わずかばかり、冷たい空気がここまで降りてこなかった(予報図の上で)…だけで、気温が急激に上がったり、或いは、ちょうど鬩ぎ合う場に当たってしまった…で、雷様がお出ましになったり…。地上というか下界同様、天上界でも大変なことになってしまう。

でも、まあ、お天気であったら、お天道様には逆らえないで、終わってしまえますけれども、欲得尽くのヒトのなせることには…。人類というのは「争う」というか「戦う」ことが、「業」になっているようです。「生きる」ためというのではないのに…。

さて、学校です。

「学校です」と言いますか、学校に至までの道のこと。現在、道は、白や赤、朱色の「ツツジ」が満開。で、花の道となっています。

冬の終わり頃から、「ウメ」、「コブシ」、「モモ」、「サクラ」(もっとたくさん見かけたのですが)と木々毎の花を見上げながら過ぎて行き(勿論、「スミレ」や「ナノハナ」などの花々もおろそかにはできませんが)、「サクラ」が散ってからは、木々の若葉や路地に咲いている小さな花々が自己主張をはじめ、そして初夏にいたる前、「サツキ」が満開となって街を彩るのです。「アヤメ」や「ショウブ」も時期を迎えていることでしょう。それから「フジ」が咲き、「アジサイ」の季節となる。こう書いてみれば、なかなか忙しいものですね。年を取ると、忙しくなる。山川草木を追いかけるだけで、一年が終わってしまうものとはよく聞く言葉。

さて、本当に学校です。

昨日、フィリピン人女性二人がやってきました。娘さんの方は、来日してからすぐ(かなあ?)ここで、2か月ほど学んだことがあるそうで、高校へ行ったけれども、わからなかったし、面白くなかったからすぐやめてしまった…そう。行かなくなってから数年経っているので、もう高校へ行く気はない…らしい。

けれども、こちらから見ると、勿体ない。どうにか我慢できなかったのかなあと思います。今年高校へ行った、この学校の学生三人にも、「どんなことがあっても卒業だけはしろ」と、皆で口を酸っぱくして言いました。

高卒の資格がないと、これからの道は狭くなる。或いは、閉ざされてしまう可能性が高くなる。だから、どんなことがあってもやめるなと。

「やりたいことができたから、専門学校で勉強したい」と言っても、高卒の資格が必要ないところはほとんどないと言ってもいいでしょうし、正社員になりたいと言っても、かなり難しいでしょう。

今年の三月に(この学校を)卒業し、高校に無事入学できた三人(一人は日本語がかなりあやふやだったのですが、親御さんがもう一年は待てないと言うことで、受験せざるを得なかったのです。こちらとしては、いくら秀でたところがあっても、日本語が不自由だと、学校生活はちょっと…頼りない限りだったのですが)、まあ二人は「N2」レベル以上、「N1」未満くらいまでは日本語ができるので、高校生活は無難にやれるか、或いは問題があっても、問いかけや主張はできるでしょう。

高校に入れたのだから、それが無駄になるというのは何としても避けてほしい。せっかく三年という猶予期間があるのだから、その間にできるだけ日本に慣れてほしい。

なんと言いましても、ここは日本語学校で、教師以外は皆、外国人。日本の社会をごく自然な状態で見られるというのではないのです。学生達の日本語力が「N2」を過ぎた段階で、「ニュース」なども見せたり、説明なども加えたりしているのですが、分野も限られれば、深さにも限りがある。その点、高校まではいろいろな分野について基礎的なことを学べるので、これを生かさない手はない。

彼らが行った高校では、高校三年間の間に、中学時の復習などもかなり入れてくれるそうですから、そこも頼みになる。

昨日、彼女の話を伝え聞きながら、今年卒業した三人のことを思い出していました。

日々是好日
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