日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

今日は雷雨になるとか。

2021-08-31 09:01:42 | 日本語学校
晴れ。

今も陽は燦々と照っているというのに、昼過ぎから雨になるとのこと。昨日の、北関東での雷様の映像はすごかった。今日はこちらでも雷鳴が轟くのかしらん。

さて、朝の風は随分と涼しさを運んで来ています。ただ学生達が来る9時頃ともなりますと、涼しさとは縁遠い状態となり、彼等が、ちと気の毒。

昨日、日曜日に2回目のワクチンを打った母子が二人ともお休みということで、「Aクラス」は、一人だけの授業となりました。このクラスは、現在、三人しかいませんから。それで、彼だけの内容に絞って話を進めていきました。

大学では「会計コース」で勉強したけれども、日本の大学院では、「経営」を選びたいと言う彼。普通、日本では、大学四年間で学んだものを、大学院でやるもの。それを、再度、言ってもやはり「経営」を勉強したいと言います。それなら、「(行くのは)大学だな」と言っても、「いいえ、大学院で」と言うのです。(もうこれは、何ヶ月も前から、幾度となく説明してきたことです)。

そして、「先生、実はね」と、ある大学に行って説明を受けたときのことを話し始めました(この時は一人ではなく、もう数年日本にいる人と一緒に行ったとのこと)

その大学では、「(自国の大学で)『会計』を勉強していても大丈夫。この大学院で『経営』を学べるし、日本語能力も『N3合格』でいい。入学後試験を受けて『N2』に合格すればいいから。但し、『聴解』は高得点が望ましい」と言われたらしいのです。それにはまだ話が続いていて、「英語の試験では500点以上」という条件がついていました。

彼が、それほど英語ができるとは思えなかったので、「無理だと思う」と言うと、なぜか自信ありげに「大丈夫だ」と言うのです。

その(日本の)大学は、大学入試でも、英語で決まるようなところ…という感じがあったので、ちょっと戸惑っていると、「私は大学卒業時の英語の試験で合格した(これに合格しないと卒業できないらしい)」と言うのです。さらに尋ねると、それはたいしてレベルの高い試験ではなかったらしい。そして、(日本の)大学の人が話した、英語の試験のことを「『TOPIC』でしょう」と言うのです。私はそういう英語の試験のことを知らなかったので、よく判らないながら、「TOEFL」か「TOEIC」の、いずれかであろうと思うと言いました。なにせ、その場にいたわけではありませんから。

それから、その人が、500点以上というからには、おそらく、そのうちの「TOEIC」であろうと。それでも、どうも、ピンと来ないようなので、スマホで、それを調べさせると、やっと理解できたようで、「じゃあ、…」。

とはいえ、「経営」を学ぶことをあきらめてはいない。(先生に送るための論文内容を)すでに三分の二ほどはまとめたというので、一応、それを待ちます。

お人柄は本当に申し分のない人で、欠点と言えば、人がよすぎて、優しすぎることくらい。ご両親や周りの人に大切に育てられてきたということが、よく判ります。来日後もご両親の友人のうちに居候でき、お金は国から送られてきていて、何不自由ない。日本語学校でも、現在いる「フィリピン」「スリランカ」「パキスタン」「ネパール」「スーダン」などの国の人と、ごく自然に仲良でき、困った時にはすぐ手を差し伸べる。労を厭わないところもいいですね。

ただ、言語方面はどうも苦手のようで、若い子達にからかわれるのも、主にこの方面でのこと。からかわれても、困った顔を見せるだけ。思わず、こちらで「言い返せ」と活を入れてしまうのですが、「みんな子供だから、大丈夫」とニコニコしています。

「やられたらやり返せ」「言われたら、言い返せ」と一喝してしまう私の方が、悪人みたい…ですかしらね。

日々是好日

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