晴れ。
暑い、暑い。昨晩は、熱帯夜だったそう。…まだ「梅雨」は終わっていないのに。「セミ」もまだ鳴きはじめていないのに。これからも続くのだろうな…暑い、暑い、暑い…。
さて、暑い中、「七月生」が揃いました。そこで、順繰りに、支所やら、郵便局やら、また、はんこ作りやらにと、スタッフが汗びっしょりで連れて行っています。また、もう一人が、彼らの住むことになっているアパートに、電気製品やら、その他の細々したものを備えに走り回っています…。こちらは涼しい教室で授業と、申し訳ない…。
というわけで、教員も大変ですが、学生達も大変。
一昨日、成田に着いたのはネパールからの留学生達。なんでも、同じ機に200名ほども留学生が乗っていたそうで、手続きがなかなか捗らず、…中から出てこない…。便が遅れた上に、出てこないので、迎えの人は、大変…。
スタッフと一緒に行ってもらっていた先輩学生が最初にへばってしまった…(午後のクラスなので、夜勤のアルバイトなのです)。で、ちょうど日陰になっていたベンチを見つけ、そこで、二人を休ませた…そう。遅れていた飛行機が着くまでの間だけだったそうですが。
着いたということで、早速起こし、そちらへ向かったはいいけれど、なかなか外に出てこない。その上、待っている(他の)日本語学校の人達で混雑していたので、よけい疲れた…そう。「出てきた」…で、そちらに向かっても、もらっていた写真とどうも顔つきが一致しない。で、間違えて他の人に声をかけてしまった…そう。
とはいえ、あれやこれやで、空港を出発して、行徳駅へ。すごいですねえ。連絡を受けたネパール人学生達が、駅に勢揃いして待っていた。何でも、ネパールからの学生の時には、いつもそうなのだとか。疲れ果てた出迎えの二人は、そこで「もうだめです」と、部屋へ戻り、代わりに、駅に来ていた学生達が、来たばかりの学生達の荷物を皆で運び、スタッフはその点、別に気を遣う必要がなかったとのこと。…そうだったんだ。
空港に出迎えていた学生が、スマホで彼らと連絡を取り、来られる人は皆、来てと呼んでいたらしい…なるほど。いつものことだそうですが。
難行苦行
見ていたスタッフによると、勉強の面ではイマイチの学生達だけれども、男女ともに、よく働く…とのこと。さっさと手早く運び、よく気が利くとのこと。その点、同じインド圏とは言え、スリランカ男子やインド人学生達とは違うなあ…。これもお国柄ですかしらん。
そういえば、昨日、「Bクラス」で、「~ておく」がヒントになって解いていくような問題があったので、そこで、水を向けてみたのですが、どうも「パーティー」と出したのがまずかった…。
『初級』の時に、(パーティーの時)「花を買っておきます」とか「飲み物を買っておきます」、「送辞をしておきます」みたいなのを練習したことがあったので、そのつもりだったのですが、おそらく、勉強したときには、彼らはただ練習だからやっていただけのことで、深くは落ちていなかった…としか思えない…。そうか、そこからしてこちらのやり方がまずかったのか。(次は別の例を出すか、設定を細かく決めておこう…)
で、昨日は「みんなの所では、パーティーで何を準備しておきますか」とやってしまったのですが(失敗でした)、「何もしません」と言うのです。食べ物は?と問いかけると、「レストランから持ってこさせます」と言う。すぐに他の学生が「200人くらい来ますから、自分で作りません」と言う。別の一人が、「1000人くらいです」。はあ?
私達が言っている「パーティー」なるものは、「ホームパーティー」の意で、せいぜい10人くらいの集まり…であると思っていたのですが、どうも違うらしい。彼らからすると、「パーティー」と称するものは、結婚式などであって、友達を呼んでする「お茶会」めいたものは、毎日のようにしているから、そのようなものは「パーティー」とは言わない…。
では、結婚式はと言うと、話がどんどん大きくなっていきます。うちに、200人くらい呼ぶで、びっくりしていたら、普通は1000人くらいと言う人もいて、それで、えええっとなっていたら、こんなことを言う学生までいました。
彼女曰く「例えば、行徳に住んでいるとすると、行徳に住んでいる人を、みんなを呼ぶ」と言う。「知らない人も来るの?」。「はい」。「知らない人だよ」。何が不思議なのという顔をして、先の二人も当然と言う。
黙っていたのはタイとフィリピンから来ている学生。それとおしゃべりなくせに、こういう、女子の話題には何も口を挟めないというバングラデシュの三人の男子。
もう、いいやと言うことで、問題集の問題に移ったのですが、どこか変だな、話がかみ合わないなと思った時には、名は同じであっても、それぞれが思っている対象が微妙に異なっており、それについて、それぞれが、いわゆる「勝手に」話していた…という場合が少なくないのでしょう。
「パーティー」なるものもそうでした。私たちは、仕事とかで忙しく、人のうちへ行って食事したり、お茶を飲んだりなどはほとんどしませんから、「(子供の)お誕生会」くらいのものでも、改まって「パーティー」の一つくらいに考えてしまうのですが、そういうことを毎日のようにしている人達にとっては、それは毎日のことだから別に「パーティー」などと言う必要もなく、一生に一度か二度のようなものにだけ、「パーティー」と言うのでしょう。
まあ、面白い一日でした。
日々是好日