日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「お国ぶり」は、あっていいものだけれども…。

2016-04-25 08:54:17 | 日本語学校

薄曇り。

とはいえ、日差しは強いようです。

菜の花の咲く頃には、梅雨のように雨が続くことから、「菜種梅雨」とも言われているようですが、本当によく雨が降りました。昨今の雨は「卯の花腐し」でしょうか。そういえば、「朧月夜」の日もありました。

ただ、今日は、晴れるとのことで、洗濯物が軒先に翻っていました。けれども、黄砂が飛んでくる時期ですから、洗濯しても、これもまた大変。チョボチョボ雨の時には車が汚れていたそうですから、黄砂のせいかもしれませんね。

私たちは「中国から飛んでくる」と言いますけれども、中国では「モンゴルから飛んでくる」というらしく、私が「中国から」と言った時、中国の友人に異を唱えられてしまいましたっけ。そんなことも懐かしい思い出です。

さて、学校です。

「お国ぶり」というのは、なかったらなかったで面白くないものですが、あればあったでこれまた困ったことなのです。

「こういうことはいけない」と言っても、なぜいけないのか全くわからない。腑に落ちぬという顔をして、見つめられてしまうのです。

もちろん、私たちもそれはわかります。まあ、「判る」と言っても、「彼らなら、こうするだろうな。注意すれば、こういう顔をされるだろうな」くらいのことで、だから、どうすればわかってもらえるとならないところが辛いのですが。

これが、一年ほども日本に先に来ている(同国の)人がいれば、少しはどうにかできるのです。が、そういう中には、「他者に干渉するのが習慣にない」という国の人もいて、その場合は、どうにもこうにもできません。

先に来ていて、日本では彼らの国のようにすると、いろいろと軋轢が生じるということがわかっていながら、(後輩に)説明してくれないのです。「言っても、(彼には)わからない」で、終わり。

彼の言わんとするところは、「痛い目を見てはじめてわかる。それまでは何を言っても無駄。どこにいようと、自分の国のやり方でやるのが自分たち」なのでしょう。

ただ、「これだけはだめ。これだけは絶対に守らせなければ」ということもあるのです、私たちには。彼らには納得できなくとも。そういう時、多分、互いに、「異星人」を見るような目で見合っているのでしょうね、私たち。

いろいろと文句は言っていますが、もとより、気分はいい人達なのです。「そんなこと、どうだっていいじゃないか」と腹では思っていても、私たちが怒ると、困ったなあという顔をし、見える所ではそうしないようにするのです。でも、いなくなると、こっそりしてしまう。本当に困ります。…四六時中、見張っていることなんてできませんもの。

けれども、そんな(こっそりとやって、私たちが後で気づいた)ときでも、怒れないのです、私。だって、晴れ晴れとした、本当にうれしそうな顔をするのですもの。困ったことに、どうしてこんなに明るい顔ができてしまうのだろうと、(私たちの方で)感動してしまうのです。

まあ、同国の先輩が言うように、痛い目に遭わない限りわからないのでしょう。それも可哀想なのですけれども。

日々是好日

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