日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

街が「緑一色」になりました。

2016-04-22 08:17:32 | 日本語学校
晴れ。

昨日の雨が嘘のように晴れています。小鳥たちの鳴き声がいかにも初夏らしく、耳に心地よい。

街は、新緑の「若葉の候」を通り越し、今はもう「緑一色」と言った方が良さそうな姿になっています。「ツツジ(躑躅)」でしょうか、「サツキ(皐月)」でしょうか、街路樹の下に、鮮やかな色の花を覗かせています。

ここは、海の近くなので、生えている樹は、山や丘陵地のもののように脊高く、大きく根を張っているわけでもなく、華奢なのですが、それでも緑を目にできるのはうれしい。

あっと言う間に「緑」が湧き出してきたかのような気さえします、最近は。いいですね。

「サクラ(桜)」にしても、花の頃も楽しめるし、新緑の頃もきれい。もちろん紅葉の頃もいい。

もとより、「サクラ」にしてみれば、「私は私で、生きているだけ」というところなのでしょうが。

さて、学校です。

アルバイトを始めた新入生がボツボツ出ています。慣れないからでしょうね。授業中、フワッと眠ってしまうので、すぐわかります。勉強とアルバイトと二足のわらじを履くとなると、途端に段取りの難しさに戸惑い、一時的に生活が崩れていくことがあります。もっとも、これは、勉強に来ている人のことですが。

前に、ベトナムの学生に(それを)注意した時、「私が稼いだ金で何をしようと私の勝手だ」と、結局はそういう趣旨のことを言われ、そうか、そうだろうなと変な納得をしてしまったことがありました。

日本語を学ぶという触れ込みで来日していても、本当は「稼ぎたい」とか、「生活のため」とかいうだけの人もいないことはないのです。

当然のことながら、ここは学校ですし、「日本語を勉強します」と言うから、私たちも受け入れたわけですから、そういうのは困ります。ただ、中には「本当に勉強したいけれども、お金がなくて他者から借金せざるを得なかった。そして、その金は自分で返さなければならない」という人もいます。

そういう人は勉強に欲がありますので、アルバイトをしていても、何とかやっていけるのです。一時的に混乱しても、戻れるようです。自分はいったい何をしに日本へ来たのかと。

最初は日本語を使わなくてもすむようなバイト先であっても、だんだん日本語が上達しますと、少しずつ日本語が使えるようなアルバイトを探していけるようになります。そうして、学校で文法や単語を勉強し、バイト先では日本人と普通のおしゃべりを楽しむ。そういうことができるようになりますと、アルバイトができる範囲がどんどん広がっていきます。そして、大学へ行くというのが一番いいのです。

アルバイト先でいつも話しているような言葉は、代わり映えのしないものです。単語の数も、文型も知れたものなのです。日本語がペラペラ話せて、日本人のようと他の日本人に言われていても、結局は、日本人が通勤時に読むような、肩肘張らないような普通の本も読めないのです。それでは、日本の会社で良いポジションを得たいと思っても所詮かなわぬことです。これはどこの国に行っても同じでしょう。

留学生は最初が大切ですね。今迄(国にいたとき)のように、ただ言われるままに流れていくだけというのでは、どちらも駄目になってしまいます。重点をどちらに置くべきかを忘れないようにしないと言われるままに、アルバイトをし続け、気がついたら、お金も残っていない(目的がないので、「今」を楽しむ方にお金を使ってしまうようです)、勉強も進学できるほどにはできていないという結果になってしまいます。

それが一番辛いですね。学生にとっても、私たちにとっても。

日々是好日
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