きたないはきれい

2011-01-05 10:54:52 | Weblog

さて・・・・・・・

世間のお正月気分も抜けたことであろう。

前から書きたかったことを書く。

テーマは、というと、”「汲み取り便所」っていいよなあ”。


俺がまだ子供だった頃。

その頃好きだった女の娘の家に、遊びに行ったことがある。

そりゃぁちょっとドキドキものだったけど、

むふふ・・・というような展開はなく(当たり前だ)、

お母さんも在宅だったし、

レコードを聴いたり、ケーキかなんか頂いたり、

いろんな話をしたりして過ごした。

日当たりのいい、古い郊外の一軒家。とても雰囲気のいい家。

でもこの、日当たりの良さが問題で(笑)。


トイレにもばっちり日が当たっていて、

汲み取り式のトイレの奥の方までよく見えてしまった。

見たくて見たわけではない。

茫洋とした排泄物の海。

あの娘のウンコもこれに混じってるのだろうな・・・

と、つい思ってしまう。

夕方まで家にお邪魔していたので

当時からおしっこの近い俺は、

3回くらいトイレに行った。

そのたびに・・・・・・・・。


俺は決して、不快に思ったわけでは、ない。

その時俺が感じたのは、

「人間って深い・・・・・・・」ってことだった。


現代ではほとんどの家庭が

水洗便所で、自分の排泄物さえ、

一瞬しか目にすることはない。

どこか遠くへ流れて行ってしまい、

臭いさえあまり感じることはない。


そりゃ衛生的に、清潔な方がいいに決まってるけど


でも実は人間って、もっと汚いものだし、

なんと言うか・・どろどろした部分だって

たくさんあるのだ。


そういうのを、そういう形で

深層心理的に認識できる、汲み取り便所は

素晴らしかったなあ。


俺が言ってるのは

「逆説的なキレイゴト」なのかもしれない。

それを承知で、

勇気を出して書いてみた。


きれいはきたない、

きたないはきれい。


コメント
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