さて・・・・・・・
世間のお正月気分も抜けたことであろう。
前から書きたかったことを書く。
テーマは、というと、”「汲み取り便所」っていいよなあ”。
俺がまだ子供だった頃。
その頃好きだった女の娘の家に、遊びに行ったことがある。
そりゃぁちょっとドキドキものだったけど、
むふふ・・・というような展開はなく(当たり前だ)、
お母さんも在宅だったし、
レコードを聴いたり、ケーキかなんか頂いたり、
いろんな話をしたりして過ごした。
日当たりのいい、古い郊外の一軒家。とても雰囲気のいい家。
でもこの、日当たりの良さが問題で(笑)。
トイレにもばっちり日が当たっていて、
汲み取り式のトイレの奥の方までよく見えてしまった。
見たくて見たわけではない。
茫洋とした排泄物の海。
あの娘のウンコもこれに混じってるのだろうな・・・
と、つい思ってしまう。
夕方まで家にお邪魔していたので
当時からおしっこの近い俺は、
3回くらいトイレに行った。
そのたびに・・・・・・・・。
俺は決して、不快に思ったわけでは、ない。
その時俺が感じたのは、
「人間って深い・・・・・・・」ってことだった。
現代ではほとんどの家庭が
水洗便所で、自分の排泄物さえ、
一瞬しか目にすることはない。
どこか遠くへ流れて行ってしまい、
臭いさえあまり感じることはない。
そりゃ衛生的に、清潔な方がいいに決まってるけど
でも実は人間って、もっと汚いものだし、
なんと言うか・・どろどろした部分だって
たくさんあるのだ。
そういうのを、そういう形で
深層心理的に認識できる、汲み取り便所は
素晴らしかったなあ。
俺が言ってるのは
「逆説的なキレイゴト」なのかもしれない。
それを承知で、
勇気を出して書いてみた。
きれいはきたない、
きたないはきれい。