まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

雲南、木次へと向かう(木次線に乗る前泊のために・・)

2021年09月17日 | 旅行記F・中国

9月11日、「奥出雲おろち号」に乗るために木次に前泊する・・・というわけで、14時半頃に自宅をマイカーで出発する。まずは山陽自動車道の五日市インターから乗車し、広島自動車道から中国自動車道に入る。

広島市でも安佐南区~安佐北区の山深いところを走るため、カーブも多いし勾配も厳しい。ただ、山陽自動車道と比べてトラックを含めた交通量が少ないので、まだ気楽に走行できる。

途中、補修工事のため高田~三次間で対面通行の区間があったが特に移動には支障なく、三次インターを通過する。カーナビでは三次市街を抜けて国道54号線を通るルートを案内しているが、三次東インターから松江自動車道を通ろうと思う。木次線に乗りに行くのに無料の高速道路を使うとは何だか妙な話ではあるが。

まあ、乗っているのが中古車で、カーナビには三次東~三刀屋木次までの区間がデータに登録されておらず、何もないところを矢印だけが動いていく。この地図、そして周りの景色を見ると、並走する国道や集落などは関係なく、最短距離で結ぼうと建設されたのがよくわかる。

たまたま、松江方面に向かうクルマはほとんどなく、対面通行区間も後続車を気にすることなく走ることができた。

休憩のため、高野インターでいったん下車。隣接する「道の駅たかの」に向かう。合併して庄原市の一部となったが、県最北の高野町にある。「庄原市(高野)」としてテレビの天気予報でも県北の天気、また冬は積雪量の情報で登場する。

店内では地元産の野菜や、比婆牛、イノシシ肉などが豊富である。ここ高野から東城にかけては、「古事記」のイザナミノミコトの伝説にちなんだ「比婆いざなみ街道」としてPRしている。ここで肉など買ってもいいのだが、この日は宿泊ということで断念して、高野産のしいたけや、同じ庄原市の東城町にある「吉岡香辛料研究所」というところの激辛唐辛子を使ったカレー、ラーメンなどを購入する。商品の外装を見るだけで汗が出てきそうだが、これは休日の前にいただくことにしよう。

また、「道の駅たかの」には本数は少ないながら、広島~出雲市間の高速バスも停車するし、三次、庄原への路線バスも通る。公共交通機関でのアクセスも可能だ。

中国地方最長の大万木(おおよろぎ)トンネルを抜けて島根県に入る。その後も順調に進み、17時前に三刀屋木次インターに到着。高速利用だと、広島から木次まで休憩込みで2時間半とは結構近い。これが鉄道にこだわって芸備線~木次線経由で行ったならば・・・。

インターを出て、いったん斐伊川を渡って木次駅に向かう。翌日、6時42分発の松江行きで宍道まで出て、乗り換えて出雲市まで行って「奥出雲おろち号」に起点から乗るつもりだが、クルマをどこに停めようかの下見である。幸い、駅前の一角に「木次線お客様駐車場」の札があり、無料で停められそうだ。数台分のスペースがあるので満車になることもないだろう。

ちょうど、駅に併設の車庫で「奥出雲おろち号」が休んでいる。この日もちょうど1時間前までは木次線内を走っていたところ。翌日は出雲市からの延長運転のため、どこかのタイミングで回送されるはずだ。

これで翌日も安心ということで、国道54号線まで出て宿泊先の「ホテル上代」にチェックイン。駅からは2キロほど離れているが、国道54号線沿い、そして三刀屋木次インター近くということでさまざまな店も並んでいる。少し行くと雲南市役所もあり、この一帯の中心といっていいだろう。

普通の洋室もあるが、予約したのは6畳の和室。ホテルというよりビジネス旅館といったほうがしっくり来る。ちょうど窓の外に国道54号線を見下ろすが、窓が二重なのは寒さ対策のためかな。

さて夕食だが、サイトを検索する中で出てきたのが、山陰を中心に店舗を展開する「炉端かば」。これまで中国観音霊場めぐりなどでも登場したが、ここ木次にも「雲南店」として存在する。別にこのチェーンの全店制覇を狙っているわけではないが、念のためカウンター席を予約しておいた。

場所は松江自動車道が国道54号線をオーバークロスするところで、ホテルからは歩いて5分ほどのところ、「コトリエット」という飲食店街にある。2019年に開業したばかりだという。もっとも、店名の前に「しゃぶしゃぶと海鮮」とあり、単なる居酒屋ではなくしゃぶしゃぶの店としてサービスしているようだ。この時もしゃぶしゃぶを食べる家族連れがメインで、カウンターで居酒屋メニューを注文するのは私だけだった。もともと家族連れをターゲットにしているのだろう。

居酒屋メニューもあるにはあるが、他の店のように「本日のおすすめ」が別の紙で用意されているわけではなく、メニューも絞っているようだ。それでも刺身の盛り合わせ、赤天、白いかの天ぷらといった海の一品をいただく。

飲み物で変わっていたのが、「シャリキン」。あのキンミヤ焼酎をシャーベット状に凍らせたもので、その季節の島根・鳥取県産の果物のサワーでいただく。この時は鳥取県産の梨で、果肉も入って新鮮な味わいを楽しむことができた。

今回は素泊まりにしたので、帰り際にコンビニで二次会用の何がしかと翌日の朝食を買い求め、ホテルに戻る。国道に沿って川が流れていて、そこから秋の虫たちの鳴き声が聞こえてくる。一足早い秋の気配を感じる。

こうしてわざわざ観光列車のために前泊したわけだが、木次線の沿線に泊まる機会もそうあるものではなく、プラスになったと思う。翌日も天気は問題なさそうで、楽しみな1日になりそうだ・・・。

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