まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第18回四国八十八所めぐり~西日本豪雨被害のためアクセス変更

2018年07月13日 | 四国八十八ヶ所
5月の連休から2ヶ月空いての四国八十八所めぐり。第1番の霊山寺をお参りしたのが2年前の海の日の休みのことで、第18回にして新たに讃岐編の始まりである。八十八所めぐりも残り23ヶ所、そろそろ終盤に差し掛かった。この海の日の休みを活かして出かけるべく早くから計画を立てていた。

今回は第16回で川之江からの帰りに途中下車した観音寺駅をスタートとして、観音寺近辺を回ることにする。1泊2日で第66番の雲辺寺から大興寺、神恵院、観音寺、本山寺と回り、次のエリアへのつなぎとして第71番の弥谷寺まで押さえようと思う。

このうち、同じ敷地に二つの札所がある神恵院と観音寺は観音寺駅から十分徒歩圏内で、本山寺は隣の本山駅から徒歩で行ける。ちなみに観音寺駅と本山駅の間は5キロほど・・・歩けんこともないか。弥谷寺は多度津方向に向かってみの駅、あるいは詫間駅から歩いても1時間以内で行けそうだ。

問題ははじめの雲辺寺と大興寺。雲辺寺は標高911メートルの雲辺寺山にあり、八十八所の中では最も標高が高いところに位置する。昔の遍路道をたどるなら、愛媛の四国中央市の三角寺から県境を越えて、いったん徳島に入る。南側から山上りをするようだ。ただ、観音寺側の麓からロープウェイが出ているので、あえて登山をすることもないかなと思う。

ただ問題はロープウェイに乗るまで。麓のロープウェイ乗り場は、観音寺駅から8キロほどのところにある。歩くと2時間コースだ。路線バスの便があってもよさそうなものだと調べると、観音寺市のホームページでコミュニティバスを見つける。ただし、コミュニティバスの多くがそうであるように、日曜祝日は運休である。だから週末で乗るなら土曜日しかないし、本数も1日数本というレベル。さらに、バスはロープウェイ乗り場を経由するわけではなく、ネット記事によると、乗車時に「雲辺寺に行きたい」と申し出て、乗り場に近いところで下ろしてもらい、そこから3キロあまり歩くと乗り場にたどり着くというものである。讃岐の最初の札所にしていきなり難関である。真夏の時季だが、3キロならまだ我慢できるか。仕方ない。

雲辺寺から次の大興寺へ行くのも大変で、ロープウェイで戻ってきてもそこからコミュニティバスがあるわけでもなく、10キロの歩きだという。一方、ロープウェイに乗らずに雲辺寺山を徒歩で下山して直接大興寺まで行っても似たような距離である。それならば、まだ山道を歩いたほうが涼しいだろう。なお、大興寺から1キロほどのところに、琴平駅と三豊駅を結ぶコミュニティバスの停留所があり、午後の便もある。これで三豊駅に出て、観音寺駅に戻ればちょうど夕方だ。ただ、このコースで回るなら、観音寺駅を9時台に出るコミュニティバスに乗る必要がある。この便を逃すと昼までなく、その後の時間で二つの札所を回るのは時間的に厳しそうだ。なお、私の四国めぐりではタクシーは使わないことにしている。

ということで、14日の土曜日に新大阪6時25分発の新幹線で岡山に行き、7時22分発の特急「しおかぜ1号」に乗り継ぐことにする。観音寺には8時26分着で、コミュニティバスは8時52分発。40分ほどで、ロープウェイ乗り場まで3キロのところで下ろしてもらう。何やかんやで雲辺寺に着くのが11時頃ということか。その後は上記の行程をこなして観音寺駅前のホテルに泊まる。翌15日は朝から神恵院・観音寺、本山寺を回り、みのまたは詫間に予讃線で移動して弥谷寺を歩きで往復する。こちらも弥谷寺の下にある道の駅までコミュニティバスがあるが、土日祝日は運休のため使えない。再び予讃線で観音寺に戻り、18時20分発の高速バス「観音寺エクスプレス号」で大阪に戻ることにする。大阪に戻るのは23時を回るが、翌16日はオフとする予定。行きの特急券、帰りの高速バスの予約も早々と済んだ。

・・・と、6月までにここまで決めて、後は出発を待つばかりのところだった。

しかしそこへ、7月6日~7日にかけて西日本豪雨が発生した。広島、岡山、愛媛を中心に大きな被害となり、死者、行方不明者も多い状況である。発生直後は、交通もズタズタになる中で四国に向かうのはどうかなとも思い延期も考えた。ただ状況が変わる中で、四国への瀬戸大橋ルート、淡路島から大鳴門橋ルートは通常に動いている。また、香川県は他の県に比べる限りは大きな被害は受けていないとのこと。私が家に引きこもったところで何かが良くなるわけでもないことから、ここは予定通り行くことにした。

ただ問題が一つ。予讃線の本山~観音寺間の財田川の鉄橋が豪雨で損壊したとある。ネットで画像を見たがかなりのもので、4月に近鉄南大阪線の大和川の鉄橋が1日半で復旧したのとは比べられない(この場合は、1日半で復旧した近鉄が最強すぎだったのだが)。復旧には最低1ヶ月はかかるそうで、本山~観音寺間が運休となっている。9日以降、多度津~本山は鈍行のみ臨時ダイヤで運転しており、本山~観音寺は代行バスで結ぶ措置を取っている。また、11日からは特急の一部を多度津、観音寺それぞれで折り返し運転とする措置を取り、多度津~観音寺の代行バスも出るようになった。

このダイヤだと、上記の「しおかぜ1号」は運休のままで、代行バスを利用して観音寺に着いても、目論んでいた雲辺寺への朝のコミュニティバスには間に合わない。また、15日にも本山寺や弥谷寺に行くのに不通区間を代行バスで行ったり来たりすることになる。

そこで、14日の往路は鉄道をあきらめて、復路と同じ高速バス「観音寺エクスプレス号」に乗ることにした。空席はあったので問題なかった。ただ、大阪からの1便でも観音寺着は12時を回る。コミュニティバスがない時間帯、とても夕方の時間までに徒歩で雲辺寺と大興寺を回るのは不可能だ。

これを受けて結局どう動くことにしたのか。それは次以降の記事にて・・・。
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