14時43分、芸備線の備後落合を出発。こちらも先ほどの新見からの列車同様乗り継ぎ客で賑わっているが、ボックス席の進行後ろ向きの席がぽっかり空いていた。特に先客に難があるわけではなく、そちらに座らせていただく。
備後落合から西は西城川に沿って少しずつ景色が広がる。それでも、備後落合~三次間も1日5往復が走るだけだ(平日は、備後庄原~三次でもう2往復ある)。ここも国道に沿っており、車窓にも見覚えがある。
備後庄原に到着。ホームにはカープのユニフォームを着たいろんな「坊や」の人形が並ぶ。画像には写っていないが、外野フェンス際でのファインプレーをかたどった天谷、赤松両元選手の人形もある。
庄原市はカープの応援熱が高い土地柄で、公設応援団も結成されているという。こちらでは芸備線活性化のアイデアとして、カープのラッピング車両を走らせようと動いている。「芸備線にカープ号を走らせる会」というのがある。地元企業など協賛金を募るとともに、市内のショッピングセンターにはカープ名物?の「たる募金」を置いているとか。
ラッピング車両はよいが、うーん、これで芸備線の目玉になるのかなと思う。
庄原といえば、昨年、私が広島に転居して間もない頃だったが、臨時列車「庄原ライナー」(快速「みよしライナー」が延長運転)で備後庄原まで来て、その後は名物ガイドの案内で食事や参拝を楽しみ、備後落合駅、出雲坂根のスイッチバックと回るツアーに参加した。もっとも帰りは広島バスセンター直通の高速バスで、地元の人も普通にバスを使っていたが・・。このように片道だけでも芸備線を使った日帰りツアーは時々行われているようだが、こうしたところにラッピング車両があれば話題も増えるのかなと思う。
とはいうものの、芸備線の存続については、やはり地元の人がどれだけ利用するかにかかっているだろう。
庄原市を抜けて三次市に入り、16時03分、三次に到着。すぐに接続の16時09分発快速「みよしライナー」に乗り継ぐ。車両もワンマンのキハ120から車掌つきのキハ47に変わる。これまで混雑した中、ようやく各ボックス席やロングシートに分散して着席できた。
三次からはそれなりに利用客のいる区間ということもあり、保線もしっかりしている。先ほどまでの時速25キロゾーンが嘘のように、快速ということもあって気動車も爆走する。
広島市に入り、志和口に到着。行き違いのためしばらく停車とあってホームに降りる客も多い。
やはり青春18の時季だからか、ローカル線は賑わっているように見えた。年中そのくらいの乗車率であれば存続の話など出ないことで、普段は厳しい状況であろう。いずれ、普通運賃で同じ列車で乗り比べてみたいものだ。
そしてこの後、中国山地を行くあの観光列車に乗る機会が訪れた。運行終了が発表されたこともあって指定席が取れない、取れないと言っていた列車である・・・。
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