まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

オープン戦観戦記・イーグルス対カープ@倉敷(投手戦が一転、終盤にもつれ・・)

2024年03月06日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

3月3日、倉敷で行われているイーグルス対カープのオープン戦3連戦の第3戦を観戦。倉敷マスカットスタジアムを訪ねるのも20年以上ぶりである。

まずはカープの攻撃ということで、レフトスタンドからファンファーレが流れる。イーグルスの先発はベテランの岸。まずは宇草、田中、秋山を難なく打ち取る立ち上がりを見せる。

一方のカープの先発は新外国人のハッチ。プロフェールによると150キロ後半のストレートとチェンジアップ、カットボールを投げるとある。こちらも入江、辰己、浅村をいずれもフライでアウトにする。

2回表、カープの4番はこちらも新外国人のシャイナー。しかし岸の前に空振り三振。隣に座っていたカープファンからは「またダメ外人じゃのぉ・・」とぼやく。続く坂倉も凡退し、打席にはまたも新外国人のレイノルズ。しかしこちらも凡退。「打てん外人じゃのぉ・・」とまたもぼやく。確かに、このところのカープが外国人打者に苦戦しているように見えるが、これは他の球団にも当てはまること。

この後、ハッチ、岸の両先発は好投を見せていずれも被安打ゼロ。岸は実力者だから当然として、新外国人のハッチについては試合後、新井監督が開幕ローテーション入りを明言したそうだ。九里、床田、森下に次ぐ1枚ということで、後はここに誰が割って入るか。

3回裏のマウンドには黒原。ドラフト1位の背番号24は3年目を迎え、そろそろプロ初勝利がほしいところ。こちらも先発ローテーション入りを目指している。その中でのアピールの好投で、イーグルス打線を抑える。4回裏には浅村、島内といった実力者を連続の見逃し三振に切って取る。

一方イーグルスは4回表からドラフト1位ルーキーの古謝が登板する。こちらも先発ローテーション入りを狙う存在である。田中に四球を与えたものの、4番・シャイナーを併殺に打ち取る好投を見せる。ちなみにシャイナーはこの打席で交代となった。

その中で、カープの初安打は田村。日本代表にも初めて選ばれ、FA移籍した西川のポジションを狙う期待の若手である。

5回裏、イーグルスは先頭のフランコがヒット、一死から岡島にもヒットが出て一死一・二塁とはじめて得点のチャンスを迎える。

ここで打席には倉敷出身の太田。ライト側、一塁側のイーグルスファンから拍手が起こり、先制のチャンスだったが空振り三振。続く黒川も凡退して無得点。

ピンチを脱した黒川は6回までの4イニングを投げて無失点。こちらも先発ローテーション入りのアピールが続く。

7回表、「それ行けカープ」が流れ、大きな手拍子が起こる。そろそろ両チーム得点がほしいところだが、イーグルスは3人目の吉川が登板。代打・高木にヒットを許すも無失点。

そして7回裏は「羽ばたけ楽天イーグルス」。これを主催試合で聞くというのもよいものだが、仙台にも久しぶりに行ってみたい。いや、仙台に限らず、北海道のエスコンフィールドや関東地方の球場・・・そもそも東日本全体がご無沙汰なので何処も行きたいところなのだが、現実はなかなか遠くて・・。

その7回裏、カープ3人目の河野からいずれも途中出場の伊藤、中島の連打で一死一・二塁として、迎えるは太田。ふたたび先制のチャンスだったが、今度は併殺打。太田とすれば、第1戦では自らのシートで子どもたちを招待したこともあり地元凱旋としたかったが、またも残念なことに・・。

さて、試合が動いたのは8回裏。カープのマウンドには4人目の内間。12月の現役ドラフトで、イーグルスからカープに移籍した投手である。ここで古巣相手の登板である。しかし、村林の四球、阿部のヒットで二死一・三塁となる。

ここで迎えた平良のところで内間がワンバウンドの暴投。村林が生還し、思わぬ形で先制点となった。さらにその平良、続くフランコに連続で四球を与え、二死満塁としてしまう。

これで内間は降板、急遽、塹江が登板したが、こちらも伊藤にストレートの四球を与えて押し出し。2対0となった。これには倉敷に詰めかけたカープファンからもため息が出て、席を立つ人も出た。まあ、終盤の8回裏で2点が入ったということで、このまま試合終了となることを見越しての動きである。

9回表、イーグルスは5人目の宮森が登板。このまま抑えるかというところだが、カープ先頭の宇草がヒットで出塁。一死後、途中出場の久保が伊藤の悪送球で出塁し、一死一・三塁とする。ここで林がタイムリー二塁打を放ち、2対1と追い上げる。スタンドも俄然盛り上がって来た。

続くは高木。ここでレフトへの値千金のヒット。まず一人が生還して同点。続く林も戻って来て3対2と逆転する。・・とここで、林の生還をめぐってイーグルスベンチから物言い。審判団がいったんベンチ裏に下がる。今はこうした地方球場でも物言い(リクエスト)ができるのか。もっとも、大型ビジョンがないので先ほどのプレーがどうだったのか、観客は見ることができないのだが・・。

協議の結果、軍配通りセーフ。捕手陣にタレントが揃っていてまだまだ修行中の若手だが、いいアピールになった。

9回裏は塹江が続投。一死から黒川が内野安打を放つ。この判定に今度はカープベンチから物言いがついたが、こちらも軍配通りセーフ。

このまま塹江が後続を抑え、3対2でカープが逆転勝ちとなった。それにしても、序盤はヒットも出ない投手戦だったのに引き換え、終盤に来てもつれるとは。また、試合開始直後は晴れていたが終盤にはどんよりと雲が広がり、時折雨もぱらつき、照明も点灯した。オープン戦とはいえてんこ盛りの一戦に満足である。ベテランの調整と若手、新戦力のアピールが同居するオープン戦ならではの面白さも味わえた・・。

さてこの後は小雨がぱらつく中、中庄駅に戻る。ところがそこは大変な人混み。この日の観客は16000人あまりとのことだったが、駅じたい小ぢんまりしているし、列車の本数もそう多いわけではない。構内に人があふれているためしばらくは入場規制が行われるほど。

何とか改札を抜けてもこの通り。まあ、こういうのも地方球場ならではの年に何回かの光景ということで仕方ないだろう。駐車場から外に出るのに渋滞するよりは、まだ我慢できる。

この後、せっかくなので帰宅する前に倉敷で一献としたのだが、それはまた別の機会に書くことにする。

なお、オープン戦の観戦はこの試合だけ予定しており、気になるバファローズの観戦は公式戦に入ってからとなる。山本、山﨑福が抜けた後の先発陣がどうなるのか気になるところだが、こちらはこちらで長いシーズンを楽しむことにしよう・・・。

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