まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

神仏霊場巡拝の道~夜行バスと「ひのとり」で大和路へ

2023年03月15日 | 神仏霊場巡拝の道

3月に入っての神仏霊場めぐりである。前回、播磨西部の赤穂大石神社、廣峯神社、圓教寺を回り、次の行き先は奈良の室生寺である。これまでにも近くの長谷寺と合わせての参詣や、西国四十九薬師の札所として訪ねたところである。

どのタイミングで行こうかといろいろ考えたが、3月12日に大阪でのバファローズのオープン戦観戦と合わせて出かけることにした。理想なら、前日の3月11日から関西に出向いて、室生寺だけでなく長谷寺も訪ね(西国三十三所の4巡目にもなる)、どこかに泊まっての一献。そして12日午前中に次のシリーズを訪ねた後に京セラドーム大阪に向かうところだが・・仕事も忙しく、11日の日中は出勤ということになった。

このところ、土曜日に所用や仕事を済ませた後に出発し、前泊の形で近くまでアクセス、そして翌日に1日かけて札所をめぐるケースが増えているのもそのせいである。まあ、職場の連中からすればそれでも出かけられるだけ結構な身分と見られているのかもしれないが・・まあ、そういうところですわ。

さて、3月11日。この日は日中の業務が長引くことを見越して広島から大阪への夜行バスを予約していた。果たしてその通りとなり、それでも帰宅して夕食、入浴を済ませた後、夜の広島駅に現れる。新幹線口のバス乗り場には若い人を中心に結構な人がバスを待っている。予約サイトで検索するとこの夜の大阪行きは満席の表示だった。

23時15分、広島駅を出発。割当の最前列のシートに腰掛け、カーテンを引っ張って自分のスペースを作る。前からシートが倒されることがなく、その分空間が確保できる。

広島駅出発時点でほとんどの客が乗ったようで、広島バスセンターからの乗客も1~2人、中筋駅で1人いたくらいだった。そして日付が変わる直前で山陽道に入る。

途中、八幡パーキングエリアで休憩があるのだが、この日の私はいい意味で疲れていたのか、その停車時間にはまったく気づかなかった。目覚めたのは途中のどこかで長く停まっていた時。おそらく、姫路の西にある白鳥パーキングエリアだろう。この後は眠ったような眠れないような、夜行バスに乗るといつも感じる曖昧な心持ちで進む。

大阪駅到着直前で車内放送が入る。カーテンからそっとのぞくと大阪駅の北側、「うめきた」の景色がぼんやり見える。いよいよ3月18日、大阪駅の新駅「うめきたエリア」が開業する。次の週末ならば開業直後の初乗りに合わせたタイミングになるのだが、ちょっと早かった。

大阪駅で半数ほどが下車したようだ。その後もう少し走り、JR難波、湊町バスターミナルに到着。ここで下車する。時刻は定刻の6時23分より10分ほど早かった。

この後だが、大阪難波8時00分発の「ひのとり」に乗車し、室生寺に向かう予定である。それまで時間がある(取っている)ので、近くで朝風呂とする。

向かったのは、過去にも利用した「グランドサウナ心斎橋」。これまではコロナ禍ということもあり、朝風呂や休憩スペースもゆったり利用できたが、ここに来て客足も戻っているようで、入口には「カプセル満室」の札も出ていた。朝の時間帯のサウナ利用は1300円(5時間まで)。浴室、サウナとも宿泊・朝風呂利用で結構混雑している。それも含めて、以前の光景が戻って来たと言えるだろう。

これでさっぱりして、近鉄の大阪難波に移動する。途中、道頓堀、戎橋かいわいを歩くが、日曜の朝独特のけだるさである。前の夜からオールナイトで楽しんだものの、朝になって道端でダウンしている人、何やらわけのわからん大声を吐きながら歩く親父、外国人の集団、朝まで過ごしたと思われる女の子2人組をナンパするお兄さん、そうした人の前で黙々と清掃車を走らせるお父さん・・・。

大阪難波からは、8時ちょうど発の名古屋行き特急「ひのとり」8列車に乗る。途中、大和八木にも停まるのでこれで進み、急行に乗り換えることにする。プレミアムカーの1人席を確保できた。

プレミアム、レギュラー含めて全席バックシェルシートを採用する「ひのとり」。リクライニングシートで前後の客に気をつかう必要がない。大和八木まで30分ほどの乗車だが、快適に移動する。あまりの気持ちよさに寝過ごしてしまうと大変なことになるのだが・・。

大和八木に到着。ホーム向かいの名張行き急行に乗り継ぐ。途中、長谷寺を通過する。今回、あみだくじで行き先となった室生寺だが、本来であれば室生寺とセットで長谷寺を訪ねるべきところである。この2ヶ所を回ると、奈良県の東部から南部にかけてが埋まることになるのだが、残念ながら長谷寺は素通りとした。先に記したとおり、午後からの京セラドーム大阪での野球観戦との両立となると、午前中のうちに大阪に向けて移動する必要があり、またの機会とした。いずれ、長谷寺だけのためにもう一度遠征することになるのだが・・。

室生口大野に到着。「令和2年度日本遺産認定 女人高野室生寺」の張り紙が目につく。室生寺ととともに、河内長野の金剛寺、九度山の慈尊院、そして高野山の女人堂が「女性とともに今に息づく」として日本遺産に認定された。

しばらく駅前での待ち時間となり、9時19分、7~8人の乗客を乗せてバスが発車する・・・。

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