まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・バファローズ対ファイターズ(8月6日・Bs夏の陣第2戦で東投手がプロ初勝利!)

2022年08月07日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

8月6日は広島に原爆が投下された日。広島では平和祈念式典が開かれ、多くの人たちが原爆慰霊碑や原爆ドーム前などで祈りを捧げる一日となった。

・・・そんな中だが、私の姿は遠く離れた京セラドーム大阪にあった。8月6日~7日の2日間を利用して関西へ。神仏霊場巡拝の道めぐりの続きである。そこに大阪でのバファローズ対ファイターズの野球観戦をくっつける。6日に観戦しようと思ったのは数日前にふと思い立ったことだが、チケット売買のサイトで一塁側前方の列の席を確保する。

広島からの道中については神仏霊場めぐりの記事にするとして、京セラドームに現れる。2ヶ月あまりぶりの大阪での観戦である。

8月のバファローズ主催試合は「Bs夏の陣」として行われる。この「夏の陣」、当初は「大阪(大坂)夏の陣」という名前で行われ、甲冑や合戦をイメージしたユニフォームやらイベントもあったのだが、夏の陣の史実通りに大坂方が敗れることが多かった。そのためかいつしか戦国色はなくなったが、毎年個性的なデザイン、カラーのユニフォームが見られる。2022年は上下ともカーキーブラウンを使用したもので、これはシンプルでよいのではないかと思う。

入手した座席は選手の動きがよく見えるところ。ただ、外野、特にレフト方向への打球はちょっと見づらいかな。

バファローズの先発は東。神戸弘陵から2017年の育成ドラフトで入団。今季5年目だが、7月28日にようやく支配下登録を勝ち取った。するとその直後の30日、コロナ陽性で離脱した山岡の代わりで先発に大抜擢。5回を投げ切ることはできなかったがなかなかの好投を見せた。

各チームとも程度の差はあるがコロナ陽性が相次いでいて主力選手が離脱する事態となっているが、その一方で出場の機会がめぐってきた若手選手というのもいる。ここで結果を出したことでその後レギュラーを勝ち取る選手もこれから出ることだろう。

その東、1番に入った清宮を速球で空振り三振に打ち取るが、続く杉谷がヒット、4番の古川裕に四球で二死一・二塁となる。

ここで5番・今川がレフトへのいい当たりを放ち1点先制。なおも二・三塁と続くがアルカンタラを三振に打ち取り、初回のピンチを1点でしのぐ。

一方のファイターズ先発は田中。大分の柳ヶ浦高校出身で、東と同じ2017年ドラフト入団だが、こちらは本指名である。しかし故障の影響もあり戦力外通告~育成再契約となり、今年7月初めに支配下登録となった。田中はプロ初先発の試合で勝ち投手となっている。

その田中に対して、一死から福田がヒットで出塁。中川は凡退したが、迎えるは吉田正。フルスイングを見せつつも、最後はレフトへ合わせる形での打球。これが伸びてフェンスを越える。2対1、先制直後の見事な逆転である。これにはスタンドも沸き、来場プレゼントのハリセンも打ち鳴らされる。

続くは杉本だが、ここで田中が死球。憮然とした表情で杉本は一塁へ。さらに宗のヒット、若月の四球で満塁となるが、この試合前に特大ホームラン賞の表彰を受けたマッカーシーが凡退。もう1点でも2点でも欲しかったところだが・・、

初回は失点した東だが、2回表は簡単に三者凡退に打ち取る。これで気持ちも落ち着いてきたかな。

3回裏、一死から打席は杉本。ただここで田中がもう1回当ててしまう。これで杉本がマウンドに近づきかけたことで両チームベンチから選手が飛び出し、一触即発のムードとなった。後で知るところでは、7月にこの両者が対戦した時も死球だったそうで・・。

ただこのムードも、ファイターズから新庄BIGBOSSが出てくるとあっという間に選手が引いて行った。BIGBOSSが直接杉本に謝罪したそうで、杉本もあっさり受け入れたとのこと。主審からは警告試合が宣告されたが、一塁に到達した後は清宮の声かけで笑顔すら見られた。こういうのもBIGBOSSのエピソードの一つに加えられるのだろう。

田中は次の宗を打ち取ったところで降板。BIGBOSSの試合後のコメントは「次はないかな」。次は古川侑が登板したが、その時の田中の態度が一部のファイターズファンから非難の対象になったそうで・・いや何とも、気の毒なことだ。

4回表、私はトイレと買い物で席を立っていたのだが、二死一塁から郡がレフトフェンスへのヒット。これを中川が上手く処理して、その後の中継も上手くいった。走者のアルカンタラがホームでタッチアウト。BIGBOSSから物言いがついたようだが、軍配どおりアウトとなったようでスタンドからの拍手が聞こえてきた。

その後も東、古川侑~メネズに対してそれぞれランナーを出すも得点につながらない。

5回を投げてプロ初勝利の権利を得た東は6回も登板。先頭の古川裕を打ち取ったところで比嘉に交代。球数も100球行っていないし、5回限りではなく、プラスアルファを投げさせたのかな。大きな拍手を受けての降板である。後を受けた比嘉も無難に後続を打ち取る。

6回裏のファイターズのマウンドには吉田。ナマで観るのは初めてである。6回は三者凡退に抑えたが、7回に二死から福田、中川のヒットで一・三塁となる。実はこの7回のヒットの場面、何とも間の悪いことに会社携帯に電話が入り・・・コンコースで通話している間に吉田の追加点となるタイムリーの場面を見ることができなかった。そのことも合わせて、電話の相手にはちょっとキレたような対応をしてしまったかな・・(いや、休日の電話にはそのくらいの対応をしたほうがよいのかな・・)。

バファローズは7回近藤、8回阿部とつなぐ。

そして9回に登板したのは本田。平野がコロナで出場できない中、ワゲスパックがストッパーの代役を務めていたが前々日、前日と2連投だったこともありこの日はお休み。そこで本田である。少しずつ、プレッシャーのレベルが上がる場面で投げさせるという中嶋監督の言葉通りの起用である。

しかし本田は先頭の今川に死球。確かこの試合は警告試合では?と思ったが、別に杉本への死球に対する報復ということでもなく試合はそのまま続行。続くアルカンタラにもヒットが出て無死一・二塁。その後、郡にも死球を与えた本田は一死満塁のピンチを招く。いや、1イニングで2死球って・・本当に何らかの措置をしなくても大丈夫だったのか。

ここで新庄BIGBOSSが送り込んだのは近藤。この日はスタメンを外れていたが、この場面が来ることを見越した起用である。下手すれば逆転もあり得るなと緊張しながら見守ったが、最後は見逃し三振に打ち取る。

そして打順は清宮へ。依然としてピンチだが、最後は本田の高めの速球を清宮が空振りして試合終了。3対1、「Bs夏の陣」の2試合目もバファローズが勝利。5回と3分の1を投げた東にプロ初勝利をもたらした。

試合後には球場が暗転して、お立ち台にはスポットライト、そして火柱もあがる。そこに登場したのは3打点の吉田正、プロ初勝利をあげた東である。吉田正が「東に勝ちをつけられるように」と援護の思いを口にして、東は「野球を教えてくれた両親にありがとう」と、ウイニングボールを手にして感謝の言葉を発した。

そういえば、この日セーブをあげた本田も東と同じ2017年ドラフト(本田は本指名)での入団だが、故障、手術のため戦力外となり、育成再契約を経験している。若い投手どうしの活躍がそれぞれよい刺激になっている。

この試合があった6日はバファローズ戦観戦、そして翌7日は京都での神仏霊場巡拝の道である。まずは大阪でいい試合を観ることができたことに感謝。その前後の動きについてはまたおいおい書き記すことに・・・。

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