まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第30番「金剛城寺」~新西国三十三所めぐり・38(ご朱印再挑戦)

2017年07月29日 | 新西国三十三所
昨年の7月31日。青春18きっぷを手に朝の福知山線に乗り、山陰線~播但線と兵庫県の北部を回って、気動車と電車乗り継ぎで電化区間の福崎に降りた。目指すのは、新西国三十三所の一つ、金剛城寺である。

暑い中、駅から45分ほど歩いて寺に到着した。一連のお勤めを行い、「納経の方は鐘を突いてください」との案内にゴォ~ンとやって納経所に向かったのだが・・・誰もいなかった。このため、お参りはしたがその証を得られぬまま、ガックリして福崎の町に戻った(その時の記事はこちら)。

・・・さてそれから1年、新西国めぐりも進み、後は最終番号の瑠璃寺を残すだけとなった。ただ、金剛城寺の朱印がないと「満願」とは認められない。となると、やはりもう一度行かなければならない。ということで、青春18きっぷの有効開始を待って出かけることにする。7月23日の朝、大阪駅に現れる。

前回は「乗り鉄」を楽しみながら行こうと上記のルートを通ったのだが、今回はまず福崎を目指す。その後どうするかは、お参りの後で決める。そうして快速で姫路まで行き、駅そばで腹ごしらえをして播但線に乗る。日曜日だが朝の時間帯で高校生の姿も目立ち、8時54分、福崎に到着する。

金剛城寺へのアクセスは徒歩のみである。4キロほどあるが、何でこういうところが残ったかなと愚痴も出る。別に寺が悪いわけではないことを知っての上だが。まあ、この暑い中を歩くのは、来月にも計画している四国八十八所めぐり(今度は、歩きでの移動もある)に向けた練習とも思う。

ペースは前回と同じように駅から金剛城寺まで45分だったが、一回歩いているためか、平凡ながらも景色にも見覚えがあるし、そのために疲労感はそこまで感じなかった。

山門をくぐる。「納経の方は鐘を突いて・・」の文字は同じようにあるが、ここはまず本堂に向かいお勤めである。それにしても、他にお参りの人もいないし、境内に人の気配が感じられない。1年前のことが頭によぎる。もし今回も寺の方が不在ならば、ご縁がなかったのかなとして、新西国の満願の証明も諦めようかとも思った。

そんな中で鐘を突き、案内通り本坊の裏手に回る。本坊には人の気配がなく、裏手には離れのような家屋がある。しばらく待つとその家屋の引戸がごそごそと開き、年配の女性が顔を出した。ホッとした。おはようございますと納経帳を差し出すと、女性は本坊の戸を開けて、上がり口の机に向かう。上がり口には朱印の書き置きもあり、ひょっとすると不在時はそれで対応していて、前回もそれを受け取れたのかもしれない。まあ、それはもういい。納経帳を返してくれた時も、別に「1年前に来たけど誰もいなかった」と言うつもりはなかった。言ったところでどうなるものでもない。

ともかく、2回目に無事に朱印をいただけて今回の目的は達成である。やれやれ。

後は境内を一回りして、一角にある四国八十八所のお砂踏みを回る。この前の週に38番に達した。八十八所だからあと50残っているが、また少しずつ回ろうと気持ちを新たにする。

金剛城寺を回ってホッとした感じで再び駅まで歩く。着いたのは11時。暑い中を歩いたので、待合室で一息つく。誰かの置き忘れかあるいはおもてなしか、JR時刻表が置かれた台にうちわがあったのでバタバタとやる。

さて前回はこの地出身の柳田国男ゆかりの地などを回ったのだが、今回は省略する。うちわ片手に時刻表のページをめくると、11時21分発の寺前行きがあり、これに乗ると寺前から和田山行きの気動車に連絡しており、後は和田山、福知山、篠山口と乗り換えれば早い時間に大阪に戻ることができる。前回の逆回りだが、青春18きっぷでの移動だし、ここはその流れで・・・・。
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