まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第33番「華厳寺」~西国三十三ヶ所巡り・39(満願への最後の試練?・・・JR列車事故)

2015年12月19日 | 西国三十三所
昨年夏から、JRのキャンペーンに参加する形で始めた西国三十三所めぐり。その様子は拙ブログでいろいろ書いてきたが、32の札所(うち3つは二度訪問)、番外3所、お礼参りの善光寺と高野山も先に参り、ついに満願となる谷汲山華厳寺を残すのみとなった。

ここまで来たら年内での満願ということで、12月の19、20日を充てることにした。初めて泊まりがけにしたのは、前祝いもしくは打ち上げをやろうということで。当初は、華厳寺の門前にある旅館に泊まることにしていたが、19日にもさまざまな予定が入ることとなり、大阪を出るのが夕方ということになった。このため、旅館はキャンセルして、華厳寺へのアクセスとなる樽見鉄道、養老鉄道揖斐線の起点となる大垣駅前のホテルに切り替えた。奥の細道の終点である大垣で居酒屋でも見つけて前祝いとするか(ネットで検索すると、吉田類の酒場放浪記にも登場した大衆酒場もあるようだ)。切符は青春18を投入する。大阪から大垣の片道だけでも1日分の元は取れる。

本当は午後の早い時間に出たかったが、結局乗ったのは大阪発17時の新快速長浜行。これで米原まで行き、米原から18時46分発の特別快速豊橋行に乗り換えるというコース。大垣には19時22分到着予定だ。

米原に到着し、特別快速に乗り換える。東海道線の米原~大垣間は青春18の季節は混雑するのだが、時間帯のせいか、6両編成のためか、立ち客もなくゆったり行ける。

完全に夜の闇の中、垂井を出発。次は目的地の大垣だ。

出発して間もなく、「列車急停車します!」という車掌のアナウンスが入る。そして列車は停車。何かあったか。

しばらくすると、「この列車、走行中にいつもと違う音を感じたので運転手が確認します」とのアナウンスが入る。車両のトラブルか何かだろうか。まあ、すぐに発車するだろう。同じ内容のアナウンスが何回か入るが、そのうちに「車内にJR関係者いれば車掌室に来てください!」と入る。

その後のアナウンスでは、「この列車は、先ほど踏切内で人と触車しました。救助含めて、運転再開までは相当時間がかかります・・・」と。あらら、あと一駅というところで足止めとは。人身事故なら相当な時間がかかるだろう。車内もざわつきだした。到着が遅れることを電話する光景が見られる。車内にやって来た車掌に、列車の乗り継ぎについて質問する客もいる。青春18の客だろうか。車掌からは「臨時列車を要請する」との回答がある。時刻表を開けると、定刻だと乗り継いで行けば今日中に沼津までは行ける。ただ遅れの状況次第で実際はどこまで行けるか。私は次の大垣で降りるからまだ良いが(だからこそ余計もどかしいのだが)、先へ行く人は大変である。

停車して1時間経過しても動く様子がなく、イライラした様子の客からの質問に車掌からも「現場検証や車両の安全確認をしなければならないので、すぐには出せない」「夜なので、お客様に線路を歩いていただくわけにはいかない」と答えるのが精一杯。

ホテルに一報しておく。「チェックインは24時まで大丈夫ですから、お気をつけて」と言われる。さすがにそれまでには着けると思うが、こうなると居酒屋のほうはあきらめることにする。これも西国三十三所めぐりの最後に来ての試練?と思うことにする。ただ、腹がへった・・・・。

外には懐中電灯を持った岐阜県警やJR職員の姿も見える。人身事故なら明日の新聞に載るくらいの扱いだろうか。私も長いこと乗り鉄趣味をやっているが、自分の乗った列車が事故で現場で長時間立ち往生するのは初めてである。これも滅多にない経験と思う。

21時を回り、現場検証が終わって運転手が車両の安全確認を行っていることを車掌が車内を回って伝える。

21時20分頃に運転再開。現場に2時間あまり足止めとなったが、やれやれ。ただ動いたと思うとすぐにまた停車。踏切の安全確認である。2ヶ所で停止した後、ようやく通常走行。

・・・という以上のところまでを、停車中の車内で逐次メール投稿用にて下書きをしていた。

大垣に到着。大垣から先はほぼ通常運転のようで、大垣の駅が人であふれているわけではなかったが、豊橋行だったこの車両はここで打ち切りとなった。隣のホームに慌てて乗り換える人は結構いた。

時刻は21時半。今から駅前のホテルにチェックインすれば、どこかの店に行くことはできるだろうが、この時間からだと大衆酒場はもう看板の時間。今回はチェーン居酒屋でもないなと思い、駅ビルのコンビニで飲食物を買い求めてホテルで過ごす。

とまあ、こういうこともあったが、いよいよ明日は華厳時を目指す・・・・。
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