まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

大阪くらしの今昔館

2015年12月06日 | まち歩き
地下鉄の天神橋筋六丁目駅の真上にあるのが「大阪くらしの今昔館」である。「住まいのミュージアム」として、住宅の歴史や文化をテーマとした日本で初めてのミュージアムである。

以前にも行ったことがあるのだが、このミュージアムの面白さは江戸時代の大坂の町並みを室内に復元しているところ。店の中のこまごまとした商品も再現されている。

場内には着物姿の人が目立ち、店の前で記念撮影をする光景が見られる。ただその話している言葉を聞くと、日本語ではない。そう、中国語。

うーん、こういうところにも中国人観光客が押し寄せるようになったか。着物を着て町並みを歩くサービスがあるのだが、結構な時間待ちのようである。日本の古い文化を体験できるというのが人気なのだろうか。

下のフロアでは明治、大正、昭和の大阪の町並みを模型で紹介している。船場の賑わいや初代の通天閣もあれば、敗戦後のバス住宅というのもある。こういうのも見ていて飽きない。

さてこの日は、町家寄席というのが行われるというので再び上のフロアに行く。着物姿の中国人観光客で賑わう表通りから路地を入ったところ。こういうところで座布団に座って落語を聴くというのも風情がある。さすがに中国人観光客も、落語を聴いてもわからないからここまでは入って来ない。

出演は「らくてん会」というもの。上方落語協会のプロの落語家ではなく、落語好きのアマチュアたちの集まりである。町の公民館とか、こうした場所での落語会で落語を披露している。芸名も「五月家安庵」、「天満家哲ちり」(てっちりね)、「唐亭一寸風」(空手チョップ)、「柱祭蝶」(「桂」ではなく「柱」というのがアマチュアらしい面白さ)とか。いずれもプロ顔負けの年季の入った感じがする。中で面白かったのは最後に出てきた「柱祭蝶」。酒についてのくすぐりから「替り目」を演じたが、最後のサゲまでタップリと笑わせてくれた。

大阪にもまだまだいろいろな博物館、資料館スポットがある。また機会を見つけて出かけよう・・・・。
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