KYO‐Gのコラム

大好きなハワイ、トライアスロン、ロードバイク、サーフィン、スキーその他興味があること、そして単なる日記(笑)を書きます。

コレクト(正しい)なビール。

2008年08月19日 06時55分26秒 | ハワイ
ハワイのレストランやバーでビールを頼むときは、ビールの銘柄で注文します。
バドワイザーとか、ハイネケンとか、コナブリューイングなどの名前を言います。

これは、日本のレストランはその店が仕入れているビールの銘柄がひとつだけということがほとんどですが、ハワイでは複数の銘柄のビールを扱っているので銘柄を指定する注文方法になります。

村上春樹さんの「やがて哀しき外国語」を久しぶりに読んでいたら、ビールの銘柄についてのことが書いてありました。
この本は、村上さんがプリンストン大学に講師として滞在していたときの話が書いてあります。

やがて哀しき外国語
村上 春樹
講談社

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(以下は「やがて哀しき外国語」の36ページからの抜粋です)

僕が見たところでは、プリンストン大学の関係者はだいたいにおいて輸入ビールを好んで飲むようである。ハイネケンか、ギネスか、ベックか、そのあたりを飲んでおけば「正しきこと」とみなされる。アメリカン・ビールでもボストンの「サミュエル・アダムズ」やらサンフランシスコの「アンカー・スティーム」あたりだと、あまり一般的なブランドではないから許される。ボストンやサンフランシスコといったちょっとシックな土地柄も評価の対象になる。学生は安くてちょっと通っぽいかんじのするローリング・ロックをよく飲んでいる。話によるとかつて東海岸では、クアーズが比較的手に入りにくくて「コレクト」であったようだが、最近はこっちでも手に入りやすくなったので、ずいぶん評価が落ちたらしい。日本製のビールも存在としてはマイナーだからもちろんコレクトだが、実際に飲んでいる人の数はあまり多くない。いずれにせよそのあたりを飲んでいると、まあ問題はない。
しかしバドワイザー、ミケラブ、ミラー、シュリッツあたりを飲んでいると、やはり怪語な顔をされることが多いようである、僕も甘ったるいアメリカン・.ビールはあまり好まないし、どちらかといえばヨーロッパ系の方が好きなのだけれど、例外的にバド・ドライを好んでよく飲んでいる。もう少しドライでもいいんじゃないかという気はしないでもないが、客観的に言ってけっこうよく出来たビールだし、スシにもまあちゃんとあう。続けて飲んでもあまり飽きないし、なにしろ値段も安い。六本パックで五百円くらいで買える。悪くない。でもある教授と会ったときに世聞話のついでに「僕はアメリカン・ビールの中ではバド・ドライが割に好きでよく飲んでいますよ」と言ったら、その人は首を振ってひどく悲しい顔をした。「僕もミルウォーキーの出身だからアメリカのビールを褒めてもらえるのは嬉しいけれど、しかしね…。」と言って、あとは口を濁してしまった。

(抜粋以上)


以前の記事で「ザ・ベスト・オブ・ベスト・アワード 2008.(ハワイ、ホノルルアドバタイザー紙の読者投票)」というのがあるのですが、ここでのビールのベスト3が「ハイネケン、バドライト、クアーズ」なんです。

このザ・ベスト・オブ・ベスト・アワード 2008を見たときに「なんでハワイの人がハイネケンなんだ?」と疑問に思っていましたが、「やがて哀しき外国語」を読みその回答(かもしれない?)がわかりました。
ハワイでもやはりハイネケンがコレクトなビールなのでしょう。


そいうえば、ハワイのデュークスに行ってビールを注文するときに、「ドメスティックビールはなにがありますか?」といったところバドワイザーとかだったので、「コナブリューイングはありますか?」と訊いたところあったので注文したら、「Good!」といわれたことがあります。

その娘(キュートなウエイトレスさんだった)としてのコレクトなビールはコナブリューイングだったと思われます。

(参考:2002年旅行日記より:ハワイ個人手配旅行ガイド

ハワイに来て、そしてオンザビーチのレストランで頼むならバドワイザーではなく、ハワイの地ビールを頼むのが良いということでしょう。

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日本での僕のコレクトなビールは、サッポロ エビスかキリン ハートランドです。

エビスはがっしりとした味わいがあり、どんな料理でも大丈夫な骨太なビールです。
ハートランドは軽くさわやかな感じで後味がすっきりとしています。




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