にゃおん・ざ・こーなー

北国に住む、猫とジャズが好きな親爺の日々。

坂田明「ひまわり」

2007年10月03日 | ジャズ、音楽
先日のライブでの「ひまわり」が耳に残っており、アマゾンでついワンクリック購入してしまった。
「ひまわり」「見上げてごらんごらん夜の星を」「遠くへ行きたい」等をほとんどアドリブなしで、魅惑のアルトサックスといった態で続く。あまりにもベタな演奏なのでブログで取り上げるのも少々躊躇うほど。

アドリブなし素材の良さだけという、ある意味ジャズマンとしてはとても危険なアルバムだと思うが、優れたジャズマンはメロディ吹いただけでもいいわけで、百戦錬磨の坂田故にこうした表現もできるのでしょう、音色がいい!

このアルバムの収益金はチェルノブイリの子供達の医療費になるとのことで、外部的事情がなければこういった趣向の作品は生まれなかったのであろう。
坂田には悪いが、ライブではなく自宅でCD再生して聴くのならハードなインプロビゼーションよりベタ甘の「ひまわり」を好むおらなのでした。
坂田が「このアルバム5万枚以上売れちゃったんだよね、普通数千枚売れたら・・・」と言ってたが嘆くことはない、坂田の持つ抒情性が多くの人を捉えた結果なのだから。

日頃おらの聴く音楽を「やかましい」の一言で片付けてる嫁がこれを聴いて「おっ!今日はムード音楽聴いてるのね。」と言いつつ演奏に反応していた。この辺嗅ぎ別ける嫁に少し驚きつつ、このアルバム企画は見事に成功だったのだと思う次第。

コメント
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