にゃおん・ざ・こーなー

北国に住む、猫とジャズが好きな親爺の日々。

THE QUINTET

2007年10月18日 | ジャズ、音楽
10月17日 札幌 キタラ

ハービー・ハンコック(p、67歳)ウェイン・ショーター(ts、74歳)ロン・カーター(b、70歳)ジャック・デジョネット(ds、65歳)

春に前売り買って、あんまり時間が経って野球で盛り上って「ああ、そういえば今日だった」みたいな感じでキタラへ。
現時点で、これ以上は無いであろうビッグネームの共演。
キタラはクラシック専用と決め付け、あそこのジャズはもう行くもんかというおらではあったが、ショーターとデジョネットのお姿を拝みたくて12,500円!払って行きました。
デジョネット見たさに、右端の席を選択したが正解!
目の前でいきなり叩き出した、紛れもないデジョネットの音!
ドラムテクは詳しくないが、手首でというよりスティックを指先の延長のようにして叩くのですね。
ドラムに引き込まれたら、もうその日のライブは成功なわけで・・・

大物顔見せ興行のつもりで臨みましたが、大きな間違いでした、彼等はまだまだ現役のクリエーター達でした。
おらの耳に長年馴染んできたそれぞれの個性的な音色が鳴り出したばかりでなく、演奏もとても挑戦的なものでした。
「処女航海」なんか、メロディはちっとも出てきません。ご存知のメロディは奏者と聴者の脳内で流れ、出てくる音は極限までに簡素化された断片のようなものでした。原曲染み込んでない人にはさっぱりだったと思う。
曲はヒットパレードみたいなもんだが、客が「いぇーい」なんて言いながら手拍子させる隙なんて無い。
特にショーターは怪しい音の連続で、ソプラノサックスの音は突き抜けていた。

あまり期待してなかったロン・カーター、ごめんなさい。あなたがマイルスバンドを支えた一人であったことがよくわかりました。ただでかいだけの人ではなかった。

演奏曲はうろ覚えで順番も怪しいけど、
「so what」
「処女航海」
「セブン・ステップス・トゥ・ヘブン」
「いつか王子様が」
「ソフィスケイテッド・レディ」
「アウン・サン・スーチー」
・ソーサーラーの頃の曲、思い出せない・・
「オール・ブルース」
アンコールは「フット・プリンツ」

ノンストップであっと言う間に2時間15分が過ぎました。この日の演奏ばかりでなく、おらを30年以上楽しませ続けてくれたことに、スタンディング・オベーション!

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする