先ごろまで語ってきた<サロメ>のメをしりとりして、今回は歌劇<メフィストフェレ>の聴き比べの話。
アリゴ・ボーイトの代表作とも言えるこの傑作オペラとの出会いは、私の場合、学生時代にトスカニーニのLPレコード(RCA)でプロローグを聴いたことから始まる。ものものしい開始部から、「おおっ!すげえ」という感じだった。やがて登場する主役のメフィストがひとしきり名口上をぶった後、少年合唱も含めた壮麗な音の饗宴となる。曲の最後にかかるストレッタがまたカッコいい。即座に気に入った。バス独唱のニコラ・モスコーナがどんな出来栄えだったか、みたいな事はもう忘れてしまったが、トスカニーニの引き締まった音作りと劇的な迫力は極めて印象的だった。ただ、それから何年も後になってCDで改めて聴いたら、録音が随分やせた感じに聞こえてしまって、少しがっかりした記憶もある。
そのトスカニーニ盤「プロローグ」に続いて、トゥリオ・セラフィンの指揮による全曲盤を聴いた。シエピ、デル・モナコ、テバルディといった面々が出演しているこの名盤は今もなお、私にとって歌劇<メフィストフェレ>のベスト盤であり続けている。1958年の録音なのに、音が非常に良い。さすがはデッカだ。歌手陣についてはまず、シエピのメフィストが素晴らしい。声自体が全盛期にあるのに加えて、よく練りこまれた歌唱にも聴き応えがあるということで、これは今なお録音で聴き得る最高のメフィストではないかと思う。カンタンテな歌唱と独特のアクを持った声がまさに、悪魔メフィストのイメージにぴったりなのである。ファウスト役のデル・モナコも、特にラストで持てる声の威力を十二分に発揮して、指揮のセラフィンともども圧倒的なエンディングを生み出す原動力になっている。
(※実はこのオペラについては、私は有名なプロローグよりも、最後のエンディングに当たるエピローグの方がずっと好きである。老ファウストがぽつんと部屋にいる、その寂しい情景をまず音楽が抜群の雰囲気で描く。メフィストが登場した後すぐ、有名なファウストのアリア「世の果てに近づいた」が聴かれる。「さあ、来るのだ」と迫る悪魔と天を仰ぐファウスト博士の耳に、子供達の声による天使の合唱が聞こえてくる。ゾクゾクしてくる展開だ。最後は天に召されるファウスト。一方、口笛を悲鳴のようにピーピー吹きながら地底に落ちていく悪魔。この両者の対照的な姿が、圧倒的な大音響でスペクタキュラーに描かれる。やはりエピローグこそ、最高なのだ。)
セラフィン盤に続いて、オリヴィエロ・デ・ファブリティースが指揮したデッカ録音の全曲をFMで聴いた。ただ、これはもう随分昔のことになるので、細かい部分は忘れてしまっている。指揮者ファブリティースは手堅く仕上げていた、という印象がまず残っている。歌手陣もギャウロフ、パヴァロッティ、フレーニといった1970年代のベスト・メンバーが揃っていた。(※尤も、この録音自体は1980年頃になされたもののようであるが。)
そこではとりわけ、パヴァロッティのファウスト博士が絶品だった。この役はデル・モナコのようなドラマティック・テノールよりもむしろ、リリック・テノール向きなのである。(※セラフィンの全曲盤も、最初はデル・モナコではなくディ・ステーファノのファウスト役で録音が始まったのだが、彼の急病によってデル・モナコに交代してのとり直しとなった経緯がある。)これはマルゲリータとの愛の場面などで特に実感出来る事なのだが、ふたつの有名なアリアでも、パヴァロッティは最高の歌唱を披露していた。面白いことに、パヴァロッティという人は泣きの演技や歌唱は下手くそなのに、泣きそうになる直前の歌は最高にうまいのである。例えば、カニオやデ・グリュウ、あるいはロドルフォあたりでの“泣き”は全くお粗末だが、ファウスト博士がエピローグで聴かせる歌のように、「嗚咽(おえつ)には至らぬ慟哭(どうこく)の歌」になるともう、絶品とも言える名唱を聴かせるのだ。
主役のメフィストは、ニコライ・ギャウロフ。声自体は全盛期を過ぎてしまった後のものだが、老獪とも言える歌の巧さが記憶に残る。(※ところでギャウロフのメフィストと言えば、バーンスタイン&ウィーン・フィルによるプロローグだけのグラモフォン録音もある。ただ、その出来栄えは今一つという感じである。バーンスタインは全体にゆっくり目のテンポ設定をしているのだが、どうも緊張感に欠ける。そうかと思えば、終曲が近づくと速度を上げ始めたり、また落としたりと、やたらいじくり始める。それも説得力不足。ギャウロフの歌唱もなんだか、精一杯のところで声を出しているような苦しさがある。カミナリの音みたいな物を頻繁に使っているのも疑問だ。あのような効果音は、最後に一発だけ決めるとか、限定的に使うべきものだと思う。)
そう言えば、若い頃のギャウロフがメフィストを歌った1965年10月6日のシカゴ・ライヴ(Living Stage盤)という珍しい音源を、少し前に廉価で入手した。これは指揮者が非力だったり、録音状態にいささか難があったりと、不満や問題の多いCDであまりお勧めしやすいものではないが、その一方、極めて貴重な要素を持った記録でもある。若きギャウロフが歌っているメフィストはかなり力ずくで、強引。しかし、声の威力自体は圧倒的である。こんな物凄い声のメフィストには、そうそうお耳にかかれるものではない。1970年代以降の録音に聴き慣れているファンは、若い頃の彼の声と歌唱には少なからず戸惑い、また驚かされることになるのだが、これもその一例だろう。尤も、ギャウロフの<メフィストフェレ>ライヴというのは数種あるようなので、もっと良いものが他で記録されている可能性は十分ある。
当シカゴ・ライヴでファウストを歌っているのは、若き日のアルフレード・クラウスである。スペインの至宝とも言うべき名歌手だ。ここでのクラウスの歌唱は可もなく不可もなく、といったところだが、声の若々しい輝きには無類のものがある。それから、キャリア晩年のレナータ・テバルディがマルゲリータ役で出演していることも注目される。いかにもライヴのテバルディらしく、スタジオ録音よりもずっと激しい表情を見せている。声はもう全盛期のものではないが、深みと貫禄を感じさせる印象的な歌を聴かせる。彼女が舞台に登場すると期せずして客席から拍手が起こるが、イタリアから来てくれた大歌手に敬意を表してのものだろう。
しかし実を言うと、私がこのディスクに見出している最大の価値は別のところにある。トロイのエレナという役である。この端役、たいていは二流どころの歌手が受け持って茶を濁すのだが、当ライヴでは何と、エレナ・スリオティスが歌っているのだ。ここでスリオティスの詳しい話は出来ないが、彼女が歌ったことによって、単なるチョイ役に大きな存在感が与えられているのである。故国の滅亡を回顧する劇的なエレナの歌は、少なくとも私の場合、このスリオティスによって初めて心に響く歌になったのである。
さて、私が聴いた中で一番新しい<メフィストフェレ>全曲盤は、ムーティ&ミラノ・スカラ座の1995年ライヴCD(RCA)である。サミュエル・ラミー(注1)がメフィスト、ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラがファウスト、そしてミシェル・グライダーというソプラノがマルゲリータとエレナの2役を歌っている。しかし残念ながら、この新しい演奏に私はひどく退屈させられてしまった。最大の理由は、出演歌手達の救いようのない魅力のなさ。次いで、かつてのような爆発的熱気がなくなった“大家”ムーティの、しんねりむっつりした根暗な指揮。録音も、悪いとは言わないが、パッとしない。これはいけません。主演のラミーについて言えば、これ以外の<メフィストフェレ>ライヴの記録がいくつかあるので、その中に良いものが存在する可能性が十分ある。そういえば昔、そのうちの1つ(※確か、サンフランシスコ歌劇場での物)をBSだったかで視聴した記憶がある。細かい部分は忘れてしまったが、少なくともその時の方が、彼はもっと生き生きしていた。
―次回は<メフィストフェレ>のレをしりとりして、レーヴィ・マデトヤの作品を語る予定。
(注1)サミュエル・ラミーという名前の表記について
サミュエル・ラミーというバス歌手の日本語表記には、英語流のレイミーというのもあって、私もずっとそれを使っていた。しかし、先ごろNHKラジオのイタリア語講座を聴いていたら、ダリオ・ポニッスィさんが、「サーミュエル・ラーミー」みたいに発音なさっていたので、今後はラミーと書くことにしようかと思う。まあ、どちらでもいいのだろうけれど・・。いずれにしても、ラメイだけはまずいらしいことを以前、何かで読んだ記憶がある。
【2022年10月10日 追記】
※バーンスタイン、ウィーン・フィル&ニコライ・ギャウロフのバス独唱によるグラモフォン盤「プロローグ」について
この記事を投稿してから、17年余りが経った。先ほどYouTubeで音の良い音声動画を見つけ、ン10年ぶりにバーンスタインのグラモフォン録音を聴いてみた。結果、この演奏は上に書いていたようなダメなものでは全然なく、立派に聴き栄えのする名演だと思い直した。「演奏の感じ方というのは、変わるものだなあ」と、改めて実感。全曲盤としてはセラフィンのデッカ録音が今もって最高だという意見は変わらないが、「プロローグ」だけの録音なら、バーンスタイン盤も十分魅力的だ。かつてブログ主が持っていた音の良くない廉価盤ではなく、この動画ぐらいの音で聴けたらという条件付きで・・。
Boito: Mefistofele (Prologue) - Nicolai Ghiaurov, Leonard Bernstein, Vienna Philharmonic Orchestra
アリゴ・ボーイトの代表作とも言えるこの傑作オペラとの出会いは、私の場合、学生時代にトスカニーニのLPレコード(RCA)でプロローグを聴いたことから始まる。ものものしい開始部から、「おおっ!すげえ」という感じだった。やがて登場する主役のメフィストがひとしきり名口上をぶった後、少年合唱も含めた壮麗な音の饗宴となる。曲の最後にかかるストレッタがまたカッコいい。即座に気に入った。バス独唱のニコラ・モスコーナがどんな出来栄えだったか、みたいな事はもう忘れてしまったが、トスカニーニの引き締まった音作りと劇的な迫力は極めて印象的だった。ただ、それから何年も後になってCDで改めて聴いたら、録音が随分やせた感じに聞こえてしまって、少しがっかりした記憶もある。
そのトスカニーニ盤「プロローグ」に続いて、トゥリオ・セラフィンの指揮による全曲盤を聴いた。シエピ、デル・モナコ、テバルディといった面々が出演しているこの名盤は今もなお、私にとって歌劇<メフィストフェレ>のベスト盤であり続けている。1958年の録音なのに、音が非常に良い。さすがはデッカだ。歌手陣についてはまず、シエピのメフィストが素晴らしい。声自体が全盛期にあるのに加えて、よく練りこまれた歌唱にも聴き応えがあるということで、これは今なお録音で聴き得る最高のメフィストではないかと思う。カンタンテな歌唱と独特のアクを持った声がまさに、悪魔メフィストのイメージにぴったりなのである。ファウスト役のデル・モナコも、特にラストで持てる声の威力を十二分に発揮して、指揮のセラフィンともども圧倒的なエンディングを生み出す原動力になっている。
(※実はこのオペラについては、私は有名なプロローグよりも、最後のエンディングに当たるエピローグの方がずっと好きである。老ファウストがぽつんと部屋にいる、その寂しい情景をまず音楽が抜群の雰囲気で描く。メフィストが登場した後すぐ、有名なファウストのアリア「世の果てに近づいた」が聴かれる。「さあ、来るのだ」と迫る悪魔と天を仰ぐファウスト博士の耳に、子供達の声による天使の合唱が聞こえてくる。ゾクゾクしてくる展開だ。最後は天に召されるファウスト。一方、口笛を悲鳴のようにピーピー吹きながら地底に落ちていく悪魔。この両者の対照的な姿が、圧倒的な大音響でスペクタキュラーに描かれる。やはりエピローグこそ、最高なのだ。)
セラフィン盤に続いて、オリヴィエロ・デ・ファブリティースが指揮したデッカ録音の全曲をFMで聴いた。ただ、これはもう随分昔のことになるので、細かい部分は忘れてしまっている。指揮者ファブリティースは手堅く仕上げていた、という印象がまず残っている。歌手陣もギャウロフ、パヴァロッティ、フレーニといった1970年代のベスト・メンバーが揃っていた。(※尤も、この録音自体は1980年頃になされたもののようであるが。)
そこではとりわけ、パヴァロッティのファウスト博士が絶品だった。この役はデル・モナコのようなドラマティック・テノールよりもむしろ、リリック・テノール向きなのである。(※セラフィンの全曲盤も、最初はデル・モナコではなくディ・ステーファノのファウスト役で録音が始まったのだが、彼の急病によってデル・モナコに交代してのとり直しとなった経緯がある。)これはマルゲリータとの愛の場面などで特に実感出来る事なのだが、ふたつの有名なアリアでも、パヴァロッティは最高の歌唱を披露していた。面白いことに、パヴァロッティという人は泣きの演技や歌唱は下手くそなのに、泣きそうになる直前の歌は最高にうまいのである。例えば、カニオやデ・グリュウ、あるいはロドルフォあたりでの“泣き”は全くお粗末だが、ファウスト博士がエピローグで聴かせる歌のように、「嗚咽(おえつ)には至らぬ慟哭(どうこく)の歌」になるともう、絶品とも言える名唱を聴かせるのだ。
主役のメフィストは、ニコライ・ギャウロフ。声自体は全盛期を過ぎてしまった後のものだが、老獪とも言える歌の巧さが記憶に残る。(※ところでギャウロフのメフィストと言えば、バーンスタイン&ウィーン・フィルによるプロローグだけのグラモフォン録音もある。ただ、その出来栄えは今一つという感じである。バーンスタインは全体にゆっくり目のテンポ設定をしているのだが、どうも緊張感に欠ける。そうかと思えば、終曲が近づくと速度を上げ始めたり、また落としたりと、やたらいじくり始める。それも説得力不足。ギャウロフの歌唱もなんだか、精一杯のところで声を出しているような苦しさがある。カミナリの音みたいな物を頻繁に使っているのも疑問だ。あのような効果音は、最後に一発だけ決めるとか、限定的に使うべきものだと思う。)
そう言えば、若い頃のギャウロフがメフィストを歌った1965年10月6日のシカゴ・ライヴ(Living Stage盤)という珍しい音源を、少し前に廉価で入手した。これは指揮者が非力だったり、録音状態にいささか難があったりと、不満や問題の多いCDであまりお勧めしやすいものではないが、その一方、極めて貴重な要素を持った記録でもある。若きギャウロフが歌っているメフィストはかなり力ずくで、強引。しかし、声の威力自体は圧倒的である。こんな物凄い声のメフィストには、そうそうお耳にかかれるものではない。1970年代以降の録音に聴き慣れているファンは、若い頃の彼の声と歌唱には少なからず戸惑い、また驚かされることになるのだが、これもその一例だろう。尤も、ギャウロフの<メフィストフェレ>ライヴというのは数種あるようなので、もっと良いものが他で記録されている可能性は十分ある。
当シカゴ・ライヴでファウストを歌っているのは、若き日のアルフレード・クラウスである。スペインの至宝とも言うべき名歌手だ。ここでのクラウスの歌唱は可もなく不可もなく、といったところだが、声の若々しい輝きには無類のものがある。それから、キャリア晩年のレナータ・テバルディがマルゲリータ役で出演していることも注目される。いかにもライヴのテバルディらしく、スタジオ録音よりもずっと激しい表情を見せている。声はもう全盛期のものではないが、深みと貫禄を感じさせる印象的な歌を聴かせる。彼女が舞台に登場すると期せずして客席から拍手が起こるが、イタリアから来てくれた大歌手に敬意を表してのものだろう。
しかし実を言うと、私がこのディスクに見出している最大の価値は別のところにある。トロイのエレナという役である。この端役、たいていは二流どころの歌手が受け持って茶を濁すのだが、当ライヴでは何と、エレナ・スリオティスが歌っているのだ。ここでスリオティスの詳しい話は出来ないが、彼女が歌ったことによって、単なるチョイ役に大きな存在感が与えられているのである。故国の滅亡を回顧する劇的なエレナの歌は、少なくとも私の場合、このスリオティスによって初めて心に響く歌になったのである。
さて、私が聴いた中で一番新しい<メフィストフェレ>全曲盤は、ムーティ&ミラノ・スカラ座の1995年ライヴCD(RCA)である。サミュエル・ラミー(注1)がメフィスト、ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラがファウスト、そしてミシェル・グライダーというソプラノがマルゲリータとエレナの2役を歌っている。しかし残念ながら、この新しい演奏に私はひどく退屈させられてしまった。最大の理由は、出演歌手達の救いようのない魅力のなさ。次いで、かつてのような爆発的熱気がなくなった“大家”ムーティの、しんねりむっつりした根暗な指揮。録音も、悪いとは言わないが、パッとしない。これはいけません。主演のラミーについて言えば、これ以外の<メフィストフェレ>ライヴの記録がいくつかあるので、その中に良いものが存在する可能性が十分ある。そういえば昔、そのうちの1つ(※確か、サンフランシスコ歌劇場での物)をBSだったかで視聴した記憶がある。細かい部分は忘れてしまったが、少なくともその時の方が、彼はもっと生き生きしていた。
―次回は<メフィストフェレ>のレをしりとりして、レーヴィ・マデトヤの作品を語る予定。
(注1)サミュエル・ラミーという名前の表記について
サミュエル・ラミーというバス歌手の日本語表記には、英語流のレイミーというのもあって、私もずっとそれを使っていた。しかし、先ごろNHKラジオのイタリア語講座を聴いていたら、ダリオ・ポニッスィさんが、「サーミュエル・ラーミー」みたいに発音なさっていたので、今後はラミーと書くことにしようかと思う。まあ、どちらでもいいのだろうけれど・・。いずれにしても、ラメイだけはまずいらしいことを以前、何かで読んだ記憶がある。
【2022年10月10日 追記】
※バーンスタイン、ウィーン・フィル&ニコライ・ギャウロフのバス独唱によるグラモフォン盤「プロローグ」について
この記事を投稿してから、17年余りが経った。先ほどYouTubeで音の良い音声動画を見つけ、ン10年ぶりにバーンスタインのグラモフォン録音を聴いてみた。結果、この演奏は上に書いていたようなダメなものでは全然なく、立派に聴き栄えのする名演だと思い直した。「演奏の感じ方というのは、変わるものだなあ」と、改めて実感。全曲盤としてはセラフィンのデッカ録音が今もって最高だという意見は変わらないが、「プロローグ」だけの録音なら、バーンスタイン盤も十分魅力的だ。かつてブログ主が持っていた音の良くない廉価盤ではなく、この動画ぐらいの音で聴けたらという条件付きで・・。
Boito: Mefistofele (Prologue) - Nicolai Ghiaurov, Leonard Bernstein, Vienna Philharmonic Orchestra
ダリオ・ポニッスィ氏はイタリア人なのでイタリア語読みしたのではないでしょうか。Rameyはアメリカ人ですので英語読みのレイミーが正しいと思います。(インタビューで本人がそういっているのを読みました)つまらないことですが、参考までに。