クラシック音楽オデュッセイア

2009年の大病以来、月1回程度の更新ペース。クラシックに限らず、身の回りの事なども、気の向くままに書いております。

割れた洗面器

2023年10月25日 | エトセトラ
2023年10月25日。数日前の事。お風呂に置いてある母の洗面器が、パキッと割れていた。あらら。次の瞬間、思いつく。「そういえば、ポリバケツみたいなプラ製品の割れを補修するテープってのが、うちに買ってあったな」。で、それを戸棚から引き出してきて、早速ペタッ。修復完了。まだまだ使えるぞ。ふっふっふ。

そして今朝、その洗面器の違う場所にまた、バキッと割れが・・。やっぱりもう寿命なんだな、製品としての。しょうがない。次のゴミ回収に出そう。・・・でも、本当に長く使ってきたよなあ、この洗面器。そこでふと母自身の寿命がイメージとして重なり、胸が悲しみに覆われる。

突然、電話の音。ギョッとする。「はい、もしもし」。電話口の声は、母の友人Hさんだった。『お母さん、ど~う?いえね、昨日の夜、お母さんが夢に出て来てね。Tさーんって声かけたんだけど、聞こえなくて行っちゃったのよ。そんな夢を見たもんだから、ちょっと電話してみたの。あれから、どう?お母さんの様子』。

ブログ主は答えられる限りの事を、相手に伝えた。「病院の場所が遠いのと、交通の便が悪いのとで、7月以来母の面会に行けてないんですわ。このところずっと、弟が一人で行ってる。で、弟から聞いた範囲だと、もう殆どいつ行っても眠っているみたいなんですよ。たまに目をぱちっと開けるときがあって、「○○(弟の名前)が来てるよー」って話しかけるんだけど、全然分かっている様子もないまま、すぐまた眠りに入ってしまう。もう、そんな感じらしいです」『ああ、そうなの~』。そんな風にこの2~3ヵ月の流れを伝えた後、『あなたも一人で大変でしょうけど、体に気をつけてね』「Hさんも、お体には気をつけて」と励ましの言葉を交換し、通話終了。

今回電話をくれたHさんは人生の艱難辛苦を数多く味わってきた苦労人で、随分前から大きな宗教団体の会員になっている。電話の最中、ブログ主の頭の中に一瞬、しょうもない考えが浮かんだ。<あ、Hさんに、ちょっとお願いできるかなって思う事があって。私もこの年になって、体もあちこち壊れて、母もこんな状況になってしまって、いろいろ・・・。Hさんの顔の広いところで、私に良さそうな人、どなたか・・>。しかし、実際にそれを口に出す前に、愚考は脳内で速やかに否定されて消えた。<おめえ、何言ってんだよ。縁談なんか頼むには、おめえがしょってる条件、悪過ぎだろ。相手にしてみればそれこそ、「何の罰ゲームよ、これ」って、怒り心頭もんだろうが。それに、この人の伝(つて)で紹介された女性がやたら熱心な信者だったら、どうすんだ?毎日毎日『ナンミョー、ナンミョー』やられたら、普通に狂うだろ、お前。w>

―明けない夜はないが、その夜明けがいつ来るかは、わからない。
コメント
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