クラシック音楽オデュッセイア

2009年の大病以来、月1回程度の更新ペース。クラシックに限らず、身の回りの事なども、気の向くままに書いております。

2011年1月近況。ミュンシュとカラヤンの良音質CD

2011年01月31日 | エトセトラ
朝晩の寒さが厳しい。昨夏の猛暑もまだ記憶に新しいが、この冬の寒さも相当なものである。日中は晴れて穏やかな陽気になってくれることが多いので、それが幾分かの救いにはなっているものの、やはり今の季節はがん患者、及び(私のような)がん経験者にはつらいものがある。体が冷えると免疫細胞の生産と活動が衰えるため、病魔と闘う抵抗力が落ちてしまうのだ。私はもう随分前から、夜寝るときはお腹にミニカイロを巻いて温めるようにしているのだが、このところ足先の冷えも結構しんどいものになってきた。で、つい先日、電気毛布を1枚注文してみた。身体の下から温めたいので、敷き毛布である。寒いのを無理に我慢して、結果的にがんの再発を招いたりしたら、それこそ泣くに泣けないから。(ついでの話だが、寝るときに首回りが寒く感じられる方は、柔らかいハンカチを首に巻いて寝るとよい。襟カバーなどを特別に用意しなくても、シルキーなハンカチが1枚あれば、首回りについては十分暖かく夜を過ごすことができる。)

さて、この1ヶ月あまりの出来事で書き留めておきたいものとしては、新しいプリンターを年末セールで安く買って活用し始めたこと。これはコピーとスキャナーの機能も付いた入門レベルの複合プリンターで、数量限定特価6000円ほどで買うことができた。印刷画質は値段相応にお粗末で、例えばオリジナル画像の紺色がブルーっぽい色で出てしまうような貧弱なものだが、スキャナーとしては十分に使えるので、それだけでも買った価値はあった。

続いて、今月聴いたCDの話。今は夜がやたら寒いため、ステレオでCDを聴く時間もかなり短くなっているのだが、2点ほど話題にしてみたいCDがある。まず1点目は、シャルル・ミュンシュ&ボストン響によるサン=サーンスの<交響曲第3番>。演奏内容については、今さら何を語る余地があろうかというぐらい有名なものだ。少なくとも私にとっては、同曲最高の決定的名演である。先ごろ購入したのはxr-cd のSHM‐CDというもので、この著名な音源に対して現段階で求められるおそらく最上の音質が堪能できるCDになっている。初期CDはLPよりもオルガン独奏が鮮明に出てくれて当時随分歓迎されたものだったが、全体的には音のシャープネスが今一つの印象だった。何年か前に発売されたSACDハイブリッド盤も、私にはがっかりだった。通常のCDプレイヤーで再生したせいもあるかもしれないが、どうもSACDのまろやかな音は私の趣味に合わない。それが今回xr-cd のSHM‐CDという形で聴けて、やっとこの演奏(及び録音)に内蔵された音の情報がほぼ漏れなく聴き取れるようになったと思われ、非常に深い喜びを感じたのだった。

もう1点は、カラヤン&ウィーン・フィルのデッカ録音で、ドヴォルザークの<交響曲第8番>。聴く側の評価や好き嫌いは別として、これもまたLP時代から非常に有名な音源である。最近買ったこちらのCDは、デッカ・オリジナルス24ビット・リマスター盤というものだ。これも良かった。初期CD、そして数年前に廉価発売された限定盤CD、そのいずれと比べてみても、聴き取れる音の情報量が比較にならないほど豊かになっている。上記のミュンシュ盤同様、このカラヤンの24ビット盤<ドヴォ8>にも、私は大いなる喜びを与えられた。

―今回は、ここまで。
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