クラシック音楽オデュッセイア

2009年の大病以来、月1回程度の更新ペース。クラシックに限らず、身の回りの事なども、気の向くままに書いております。

体力の回復と、日々の心がけ

2009年08月26日 | エトセトラ
5月の末に退院してから、約3ヶ月が経過した。今のところ、何とか無事に毎日を過ごしている。通院のたびに行なわれる血液検査の結果も、少しずつ良いものになってきている。つい10日ほど前の検査では、赤血球やヘモグロビンなどの数値が正常範囲に収まった。貧血については、(とりあえず数値の上では)問題が解消したと考えてよいのだろう。抗がん剤による骨髄抑制も当初心配されたが、幸い私の場合、特に問題にはなってきていない様子である。2つの腫瘍マーカー(CEAとCA19-9)も、7月に採血した段階での結果は全く問題なし。

体力も回復基調。退院した当時は全く無理だった原付バイクにも、また乗れるようになった。自分の足で歩くのも、かなりの距離まで行けるようになってきている。(※そういえばこの何日か、近所を歩いていると、アブラゼミやミンミンゼミに混じってツクツクホウシの声が聞かれるようになった。この「ホーシン、ツクツク・・・」が始まると、いよいよ晩夏だ。川沿いの道などを歩くと、こおろぎの声も聞こえてくる。秋近し、である。)

ところで、がん治療について本やネットなどでいろいろ調べてみると、がんの再発予防のためには普段の食事内容が極めて重要であることが、異口同音に唱えられている。具体的に何が良いか悪いかについては意見の相違も見られるが、とりあえず私の場合、牛や豚などの動物肉を極力避けて大豆食品を中心に蛋白質を摂ること、緑黄色のものを中心とした野菜(ほうれん草、小松菜、ブロッコリ、きゅうり、かぼちゃ、ピーマン、オクラ、トマト、人参など)や果物を積極的に食べること、乳製品(バター、牛乳、チーズなど)をなるべく摂らないこと、―それらを今、心がけている。と言っても、別に菜食主義者になったわけではなく、白身の魚や鶏卵、あるいは脂身の少ない豚のヒレ肉といったあたりは、時折口にしている。

このところ食べなくなったのは、コロッケやメンチなどの揚げ物、豚や牛の焼肉(ステーキやソテー)、しゃぶしゃぶ、鶏の唐揚げ、あるいはハムやウィンナーといったあたり。あと、かつて好物の一つだった味噌ラーメンも、今は全然食べていない。塩分たっぷり、脂こってりのスープに消化の悪い麺、これはどうも癌患者にはよろしくなさそうだからである。(※もう少し月日が経って身体の状態が良ければ、いつかまた食べてみたいとは思うのだが、退院後最初の半年から1年は大事な勝負どころ。リスキーなものは控えねばならない。)

いつ、また、どこに癌が発生するか分からない不安というのは、正直言って、常に気持ちの中につきまとっている。結局、身体のために良さそうだと思われることを、日頃からコツコツと実践していくより他はないのだろう。口呼吸をやめて鼻で呼吸する、毎日ある程度の距離を歩く、冷たい飲み物やエアコンなどで身体を冷やさないようにする、睡眠不足にならないようにする、などなど・・。音楽好きな人間としては、CDを聴くのも良いことの一つだろうと思う。体力が回復するのに伴って、最近は重めの曲でも割と聴けるようになってきている。一頃手が伸びなかったオペラも、たとえばCD2枚組の全曲盤なら一日に1枚、二晩かけて全体を聴きとおす、みたいな感じでいけるようになった。(※と言っても、長時間連続はきついので、休み、休みである。)そのうちまた、CDを聴いた感想文なども書けるようになるのではないかと思う。
コメント (6)
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