クラシック音楽オデュッセイア

2009年の大病以来、月1回程度の更新ペース。クラシックに限らず、身の回りの事なども、気の向くままに書いております。

手術延期。クナッパーツブッシュの<神々の黄昏>~終曲(1963年)

2020年04月29日 | 演奏(家)を語る
2020年4月29日。緊急事態宣言による様々な活動の制限は、大型連休明けも続くのだろうか。一部では自粛の続行を疑問視する声も出始めている。曰く、「このまま経済活動を止め続けたら、コロナ肺炎による死者数よりも、生活苦から死に追い込まれる人の方が遙かに多くなってしまうではないか」と。もっともだと思う。強く危惧されるのは、中小企業の倒産・廃業の激増だ。感染爆発を防ぐことと、経済崩壊を防ぐこと。この両者のバランスをどう取っていけば良いのか、非常に難しい局面にさしかかってきたように思える。

当ブログ主の場合、昨年11月の腫瘍切除に続いて、実はもう1回、腸の修復手術を受けねばならないのだが、それは当面見送りということになっている。つまり、延期である。と言っても、病床のキャパシティ超過による医療崩壊が起きているという訳ではなく、担当医が言うところの、「ウイルス蔓延が騒がれているご時世だから、オペは少し先に延ばした方が良いね」という状況だ。手術で大きな体力低下が起きている時にウイルス感染などしたら、それこそ命に関わる事態になりかねないから。・・・さて、このウイルス禍、いつ頃どういう形で終息するのだろう。

音楽ネタ。前々回、クナッパーツブッシュが北ドイツ放送響を指揮した<皇帝>の名演動画を貼ったところからの繋がりで、今回はクナ先生が同じオケを振った<神々の黄昏>終曲を貼っておこうと思う。これは1963年3月24日の演奏会ライヴで、かつてタワレコさんの企画CDで限定発売されたことのある音源である。現在は廃盤。当ブログ主も、随分前に中古売却してしまった。若きクリスタ・ルートヴィヒが挑んだブリュンヒルデの歌唱はちょっと苦しい感じがしないでもないが、クナ先生の指揮はさすがに凄い。全体の演奏時間は21分52秒ほど。ラストの豪演だけ楽しめれば良いという方は、[16:30]あたりからどうぞ。ルートヴィヒの声もちゃんと聴きたいという方は、[12:02]からがお勧め。



―今回は、これにて。
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