クラシック音楽オデュッセイア

2009年の大病以来、月1回程度の更新ペース。クラシックに限らず、身の回りの事なども、気の向くままに書いております。

床板の修理依頼、マゼールの30枚組ボックス

2018年09月30日 | 演奏(家)を語る
2018年9月30日(日)。今月、痛み方が激しくなっている拙宅1階の床板を、専門の建築業者さんに見てもらった。和室の畳をひっくり返し、担当者が床下に潜る。土台のコンクリートは(40年近い築年数の割には)しっかりしていたものの、相当な水分(というか、湿気)が木材部分を浸食していて、やはり手当が必要だという話になった。畳も古いため、表替えとか裏返しとかではなく、丸ごと新調しなければならないレベルになっていると。1階床下の湿気対策、コンパネの張り替え、畳の新調、玄関ホールと洗面所の床板補強など、今回はかなり大がかりな工事になる。費用も100万を軽く超えてくるので、5年前にやった父の葬儀以来の大出費だ。実に厳しいが、これは趣味や道楽の話ではなく、住んでいる家を維持するためのものなので仕方がない。マンションやアパート住まいもそれぞれに大変だが、持ち家にもまた持ち家なりの苦労があるということだ。施工は、来月に入ってから。今リフォームがブームになっているのか、業者さんもたくさんの工事注文を受けていて、このところ大忙しらしい。

さて、今月買ったクラシックのCDは、“Great Recordings”と銘打たれたロリン・マゼールの30枚組ボックス。マゼールは必ずしも好きな指揮者ではないのだが、CD30枚で税込み3535円という超特価で買えるので、ちょっとポチってみることにしたのだった。現段階ではまだ全CDをちゃんと聴き通せていないため、まとまった感想文を書くことはできないが、大まかな印象はだいたい定まってきている。

基本的にマゼールは、人を感動させる音楽はやっていない。やっているのは、クールな感性と独自の解釈が生み出す個性的な音楽ばかりだ。今日までの段階で聴けている範囲で言うと、そのあざといまでの作為と演出が見事に場を得て、最高無類の出来映えを示しているのが、ウィーン・フィル他を指揮したチャイコフスキーの<1812年>。次いで、同オケとのドビュッシーの<夜想曲>(特に、終曲の女声コーラス)が印象的。クリーヴランド管との録音では、R・シュトラウスの<英雄の生涯>が鮮烈な名演になっている一方、ベートーヴェンはちょっと、何これ。まあ、こういうベートーヴェンも当然あっていいわけだけど、何だろうなあ・・・。期待していたレスピーギの《ローマ三部作》やサン=サーンスの<交響曲第3番>は、音が前に伸びてこない引っ込んだ録音のため、聴いていてイライラさせられる結果となった。・・・とりあえず、こんなところ。

―今回は、これにて。今夜の東京は台風24号の影響で大荒れの天気になるという予報だが、大過なく過ぎてくれることを願う。
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