クラシック音楽オデュッセイア

2009年の大病以来、月1回程度の更新ペース。クラシックに限らず、身の回りの事なども、気の向くままに書いております。

ブログ14周年、バーンスタインのベルリオーズ<レクイエム>

2018年10月31日 | 演奏(家)を語る
2018年10月31日。今日は、このブログの誕生日。これで満14歳。よく続いてきたなと思う。先日、床板の工事が無事完了。ほっと一息。後になってつくづく反省したのは、工事見積もりを複数の業者に訊いて、事前に比較しておくべきだったということ。施工は文句なしの物だったので、今回その点での悔いはないが、工事代金がやたら高かったのがつらい。次回何かのリフォームを依頼する時は必ず、見積もりの比較をしようと思う。

さて、今月買ったCDはちょっと古い品で、バーンスタインの20ビット・ロイヤルエディションの1つ、ベルリオーズの<レクイエム>である。当然ながら、中古で購入。いかにもバーンスタインらしい、熱気を孕んだ豪演が堪能できた。「トゥーバ・ミルム」で金管のアンサンブルが破綻するのは、まあ、ご愛嬌。w 録音のとり方は、オフマイク気味。巨大な音楽の全容を収めるために、マイクを遠目にセッティングしたものと考えられる。それによって、壮大に鳴り渡る大音響と、ひっそりした部分とがうまく両立して収まったようにも受け取れるが、その静謐な部分での音(特に、合唱団の声)があまり前に伸びてこないため、もどかしい思いもさせられた。そこがちょっと、残念な点ではある。(※同じバーンスタインによるヴェルディの<レクイエム>は、もう少しマイクが近くて、鮮明度が高かった。)

ところで、ベルリオーズの<レクイエム>といえば、ミュンシュ&ボストン響のRCA初期ステレオ盤。これこそ、最高の名盤。異論は認めない(笑)。当ブログ主が持っているのは、20年ぐらい前に発売されたK2レーザー・カッティング盤で、これを今も愛聴している。この演奏のSACDハイブリッド盤が出た時は結構期待して買ったのだが、音質にがっかりさせられた。SACDのまろやかな音は、ミュンシュ(やフリッツ・ライナー)の鮮烈なサウンドには全く似合わない。「ダメだわ、こりゃ」と、速攻で手放した。以来、当音源のxrcd化をずっと待ち望んでいるのだが、なかなか実現してくれない。そう言えば少し前から、「ミュンシュのベルリオーズ録音全集」(RCA音源)という形で、紙製ボックス入りのセットが発売されている。そちらは、24ビット・リマスター盤になっているようだ。xrcdには及ばないだろうが、どうだろう。もしk2レーザー・カッティング盤よりも良いようなら、(他のベルリオーズ作品もまとめて聴けるという利点も併せて)買い直してみようかとも考えているのだが・・・。

―今回は、これにて。

【2019年4月30日 追記】

●ミュンシュ&ボストン響、他によるベルリオーズの<レクイエム> (日本語対訳付き)

ボストン時代のミュンシュが遺した最高傑作。とりわけ〔17:49〕からの「トゥーバ・ミルム」と、〔38:12〕からの「ラクリモーサ」。この2曲の物凄さは、言語を絶する。(※YouTubeサイトにあるこの動画のオリジナルは、曲ごとのトラック分けがなされている。好きな箇所へ自由に飛びながら聴きたい方は、そちらをご利用の程。)

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